元34歳童貞、貧乏金なし、友達ゼロ、根暗ブサイク引きこもり男の、けっこう明るい頭の中 -2ページ目
 男が一人でラブホテルに入ったら何をするのか。そんなこと、決まっているじゃないか。デリヘルを呼ぶか、エロ作品を見てオナニーするか、どちらかだ。男ならそうだけど、ひとりラブホテルなんていうのを趣味にしている女もいるらしい。

 女が一人でラブホテルに入ったら何をするんだ? レズビアン専門のデリヘルでも呼ぶのか? 出張ホストを呼ぶのか? それともオナニーするのか? 

 妄想が膨らみまくるわけだが、少なくとも読んだ限りでは、見放題のエロDVDを観まくるらしい。

 それに最近のラブホは食事もおいしいし、風呂も広くて楽しい、と。ちょっとした高級ホテルなみのロマンチックな設備が整っているから、普通の旅館やホテルなんかよりもずっと楽しめるらしい。しかもエロ作品は見放題。

 女でもエロDVDは観たいのか。興味はあるだろうが、そこまで観たいものなのか。そもそもこういう情報が堂々と読める世の中になったということが驚きだ。ほんの十数年前はもっと奥ゆかしくて、恥を重んじる風潮だったと思う。ほんのわずかの間に変わったもんだ。素晴らしい変化だ。

 近々、流行の口説き文句に「エロBlue-Rayを一緒に観よう」が登場するかもしれない。ひょっとすると流行語大賞になるかもしれない。
 好きな有名人の一人がカールスモーキーさんです。という呼び名は古いですね。石井竜也さんです。おちゃらけていながら決めるところは決める、というイメージがあります。普段から決めていると別段かっこよくもなんともないんですが、ギャップがあるといいんでしょうね。

 米米クラブの歌の中に特に印象深いがあります。なんだったかな、「なんですかこれは、なんですかこれは」という歌詞が延々と続く歌がありました。その最後に「聖者が空を飛ぶ~、しゅびび~ん♪」なんていう歌詞、というかセリフが入ってました。

 当時10代の半ばだった僕の家にはCDなんてなく、カセットデッキで聞きました。そして、一人で聴いて一人で爆笑しました。コメディソングですね。米米クラブといえば、例えば浪漫飛行などのような楽曲を上げるのがかっこいいかもしれませんが、実際にいちばん強く印象に残っているのは浪漫飛行じゃないんだからしょうがないです。

 だからといって、他の楽曲の素晴らしさを否定するわけじゃもちろんありません。彼ほどマルチな活動をし続けている人物は珍しいですし、本当に尊敬しますし、憧れです。

 その彼が、華やかそうなイメージの裏で、借金ゆえに自殺しようとしたことがあったのだとか。人は誰にでも苦しいことが巡ってくるんだな、と思いました。

 たぶん、人の人生なんて、トータルで観ればそんなに違いはないんじゃないかと思うんです。華やかなときがあり、ちやほやされもするけれど、数年たてば苦境に陥ります。逆に、苦しいことばかりでも、数年後には楽しいことや安らげることがたくさん起きています。長い目で見れば、どんな人でもしっかりといろんな体験をして学んでいるんじゃないでしょうか。
 童貞で居続けた理由は、それはそれはたくさんあるはずですけれど、僕の場合は家庭環境も影響しています。

 何しろ、父親と母親が一緒に笑い合っている姿を一度も見たことがありません。どういうわけか離婚はせずに暮らしているんですが、無言でご飯を食べているか、喧嘩をしているか、必要事項について話し合っているか。それ以外には何もなかったです。

 両親を見て男女関係について学ぶ側面もあると思います。ある友達の両親はすごく仲が良くて、小さいころから子供の目前にも関わらずキスしたり、抱き合ったりしてたそうです。その友達は二十歳そこそこですでに「いろんな恋愛し過ぎたかも」と言ってました。それを聞いた僕は人知れず劣等感に苛まれたものでした。

 そういえば、僕はキスという行為について初めて「自分もできるかも」と自覚したのは20歳を超えてからでした。そもそもセックスで挿入するという行為について詳しくしったのも19歳くらいです。そりゃ、遅れて当たり前か。そんなんでありながら、オナニーはいっちょ前にやりまくってたわけでして……。性的な成長の度合いがちょっとおかしくはないか。と、「最近になって」ようやく思うようになってきた次第でございます。

 たぶん、僕の場合は人よりも遅れているということなんでしょう。大器は晩成する、ということわざもあります。というふうに自分に言い訳しておきます。
 セミヌード写真を公開することが夢の実現の一歩。なんだかよくわからないと思うのは僕だけでしょうか。ネットのニュースで見たんですが、ある女性のプロスケーターが新たな一歩として踏み出すためにセミヌードを公開したのだそうです。どんな夢なのかは、実現したときまで秘密にしておくとのことでした。

 妄想族である私にかかるとですね、たとえばこの夢はAV女優になるため、とか? これはもう絵空事じゃないみたいです。ある風俗嬢がプロフィールで「単体のAV女優になるのが夢、この若さでこんなチャンスが巡ってくるとは!」的なことを堂々と書いてました。マスカッツというAV女優アイドルグループだって人気です。一昔前じゃ考えられなかった現象が、今じゃ当たり前なんですから。これも時代の流れでしょうか。

 何しろ一人でもんもんとして過ごすのが当たり前になってしまった身分としてはですね、こういうエロくてどうしようもない思考が勝手に頭の中を駆け巡るのが自然な姿なんですね。こうやって精神のバランスを保ってきたんですから、馬鹿に出来たもんじゃありません。

 真剣にAV男優としてデビューしてやろうかと考えた時期もありました。AVメーカーに転職しようかと思ったこともありました。仕事でエロいことにかかわっていれば、童貞だって卒業しやすくなるんじゃねえか、という強迫観念に縛られていたもので。ちなみのこの観念は今はかなり薄れました。エロ業界にいようがいまいが、童貞は童貞でしょうから。
 別にAKBには興味はなかったけれど(いえ、本当に)、大島なんとかっていう女の子のセリフはちょっと衝撃でした。いえ、他の多くの方々にとっては別になんてことないんでしょうけれども、少なくともぼくみたいな人間にとってはショックだったんです。

 「付き合った人数は8人、少ないです」というセリフです……。

 8人が少ないだと? こちとら、一人とすら付き合ったことはないんだぜ。しかも恋愛なんて一度もしたことないし、童貞を捨てたのも金を出して好きでもない相手とヤッたときだ。

 世の中はなんて不公平なんだろう、と嘆いても仕方がないことはわかってますが、この胸のわだかまりをどうすればいいのかわかりませんでした。ちょっと前までは。

 福沢諭吉は「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」なんていいましたし、何かのスローガンか歌の歌詞だか忘れましたが、「人類皆平等」だのなんだのいう言葉もありました。人類が平等なんていうのは嘘っぱちです。人生はいつだって不公平。そもそももって生まれた顔立ちからして不公平。生まれた家柄だって不公平。そんなもんです。人と比べるのが愚かなことだとわかりきってもいます。

 とにかく、非常に強いコンプレックスを抱かざるを得ないことは確かです。コンプレックスの解消をするためでもいいですし、もしくは幸せになるための方法のひとつと信じているからこそ、行動しようと決めました。30も半ばのおっさんがこんなことを言うなんて気持ち悪いでしょうけど、近々恋愛童貞を喪失してやろうと思います。