コール&レスポンスはない。
あおられることはない。
MCはほんの少し。
観客からの声もわずか。
並べられた150席ほどの椅子にみんなキチンと座ったまま、じっと耳を傾けている。
曲が終わったときの拍手のタイミングでさえ難しい。
私はあまりの迫力にどうしていいかわからなかった。
何かが乗り移ったかのように凄まじいドラムを披露するそのアーティストに、全員が圧倒されているように見えた。
こちらも全力でなければ受け止めきれない。
演奏が始まる前はウキウキした気分だったが、ドラムが鳴り始めるとそんな気持ちはすぐにどこかに飛んで行った。
スタンティングよりも体力を消耗した気がしたのは、一瞬も見逃したくないという欲求が生まれ、それが息もできないくらいの体の緊張となって現れたからだと思う。
与えられ続け、それを自分なりに受け止めたライブ。
私の中で強く心に残るできごとになった。