30羽以上もの白鳥が低空飛行で頭上を超えていった。

みごとな鉤型の編隊飛行で、茫然として見送った。彼らは

南の方角へ飛んで行ったが、今どきは何をしているのだろうか。


突然、南の空に突っ込んでいった特攻隊を思いだし、その思いは

無言館につながった。