百名山の中でも、日本一遠い百名山と言われる「幌尻岳」     第1日目の巻

 

 

 6月初旬の尾瀬周辺の百名山3座の登頂を無事に終えた私。思えば、豪雪地帯の山々なので、残雪が非常に多く雪渓に苦しめながらの登山でした。でもこの登山で、また一皮剥けて、登山者としてのスキルが上がり成長出来たのではないかと思っています。

 

 そして季節は7月に入り、とうとう昨年から計画していた北海道の百名山、幌尻岳、トムラウシ山の登山日程の日がやって来ました。7月14日、羽田から飛行機で飛び立ち新千歳空港へ。到着後はレンタカーを借り札幌に移動して宿泊。翌日は朝5時にホテルを出発して、幌尻岳の登山口へと向かいます。札幌を出発したものの、登山口の有る新冠町に着くまでの距離が遠い事遠い事、8時位にやっと新冠町に車は到着します。

 

 その新冠町の、のどかな街並みを車は走り、町の外れの所まで来た時でしょうか。道路は舗装路から道幅の狭い未舗装路へと変わって行きます。いよいよ、登山口の有るイドンナップ山荘までの林道を走らせて行く事になります。

 


 

 

 今回の北海道遠征で借りた車はスズキのハスラーです。ここから始まる20kmに及ぶ未舗装林道に備えて、あえて車高の高いハスラーをチョイスしました。このガタゴト道に耐えて、無事に登山口に私しを送り届けてくれ! と、北海道旅の愛車にお願いをして、いざ出発です。

 

 

 

 この様な未舗装道路をひたすら走って行きます。写真で写っている道路は比較的良い方で、途中は穴ぼこの有る箇所も本当に多くて、車が飛び跳ねる時が多くて大変な道のりです。イドンナップ山荘の登山口まで約40キロの道のりを、このダートな未舗装路を走らせて行く事になるのです。

 

 

 

 未舗装道路を順調に? 走らせて行くと、道路の中央に何やら動物の姿が現われました。近づいて行くと、野生のキツネだと分かりました。人慣れ車慣れしているのでしょうか車が近づいても中々、逃げようとはしません。そんな人懐っこいキツネに私は車窓から手を振りました。

 何だか、それに答えてキツネがニッコリとしてくれた気がしました。流石は北海道、野生のキツネが多く生息してるようです。私自身も、こんな近さで野生のキツネを見るのが初めてでして感激しました。自分事ですが後に、このキツネの名前を[コン太]と命名しました!

 

 

 

 思いもよらぬ野生のキツネとのスキンシップを終えて、快調に車を走らせて行きます……ではなく! 慎重にダートな未舗装林道を走らせて行く事、約1時間。行く手にダムが見えて来ました。林道走行の中間地点である新冠ダムまで来た様です。どうやら、このダムに作られた道を横切って反対岸に移動する様です。

 

 

 

 ダムの上部を通過して反対側に渡り、湖畔沿いのくねくね道をひたすら車を走らせて行きます。穏やかな湖面はエメラルドグリーン色をしていて神秘的です。


 

 

 新冠ダム湖の湖畔沿いの未舗装林道を、ガタンゴトンと飛び跳ねる車に揺られる事、約1時間後。車は遂に登山口であるイドンナップ山荘に到着しました。ようやく登山口に到着。こんなに長い未舗装林道を使ってアクセスする登山口は、他の山では無い事です。そんな意味でも「日本一遠い百名山」と言われる由縁ではないのでしょうか。

 

 

 

 登山口の駐車場は思ったよりは広く、20台位は駐車できるのではと。既に12台の車が停まっていました。北海道での我が愛車、ハスラーも駐車場に整列しました。

 

 

 

 車を駐車後、身支度を整えて幌尻岳を目指して出発です。山荘の隣には日本百名山一筆書きを行った事で知られている田中陽希さんを称えるモニュメントが有りました。田中さんはこの新冠コースを使い幌尻岳を目指したんですね。今では、この方の名前がコース名に入り「新冠陽希コース」と改名されている様です。

 

 

 

 登山口を出発して5分ほど歩くと、鉄製のゲートが出現します。果たしてどちらのゲートが正解なのだろう。

「そうだ! 事前にプリントしてあったポロシリ山岳会の地図を見れば分かるのでは?」

 と思いつき、プリントを見る私。やはり答えが書いてあり、結果は右側のゲートに進む事が分かりました。

 

 

 

 進む方向が分かったのは良いが、かなり厳重な鉄製のゲートです。しかも有刺鉄線まで有るのです。一体、登山者は何処から入るのだろう? と言う疑問が発生します。門をよく見ると答えが分かりました。それは、赤のマーカー矢印の隙間から入るのです。と言う事で、この隙間からゲート内に入りいました。いよいよ長い林道歩きが開始されます。

 

 

 

 木漏れ日が差す中、新緑の中の林道を歩きます。心地よい風を受けながらてくてく林道を歩いて行く私。だが、この林道を山荘まで徒歩で18㎞歩いて行く事になるのです。これだけ長い距離の林道歩きは、12年間の登山歴の中でも初めての試みとなります。

 

 

 

 途中に設置されていた看板。かなり歩いた様な感じがしたが゛ポロシリ山荘まで15㎞゛と言う事が分かり、山荘までの道のりが長い事に肩を落としてしまいました。でも、気を引き締めて頑張って歩いて行きます。


 

 

 林道を進んで行くと渓谷に掛かる橋に来ました。入り口には鋼鉄の扉が有りました。一体、どうやってこの扉を突破したら良いのか?

 

 

 

 門をよく見ると、下の方に回転扉が有りました。どうやらこの小さな扉をくぐって門の反対側に行く様です。

 

 

 

 だが一つここで問題発生! 回転扉が小さすぎて人がくぐるので精一杯の状況です。ではザックは如何するのか? 答えは簡単です。ザックを先に回転扉を通して反対側に置き、その後に人が通れば良いのです。と言う事で、無事に門の反対側に出る事が出来ました。

 

 

 

 門を通過して橋を渡ります。でも、ふと思った事が! 一体、如何してこんなにも厳重な鉄製の門を築いたのだろうか? 明らかに人間を防御するものでは無く、野生動物を入れない為なのであろうか。と言う事は鹿なのか、それとも……もしかして熊なのか! と、頭にその様な事が過ってしまいました。

 

 

 

 そして、その後はひたすら林道を歩いて行きます。この林道は微妙にアップダウンが連続していて中々、歩くのに負担が掛かるんです。しかも林道の歩く距離が長いので本当に精神的に辛いです。それでも歩かなければ今日の宿泊地の山荘には着く事が出来ません。

 改めて気合を入れ直してひたすら歩いて行くと、行く手に水が流れ落ちる音がします。顔を音のする方に向けると滝が! では無く、山奥に作られたダムが出現しました。

 

 

 

 このダムは奥新冠ダムと言って、幌尻湖を形成している様です。それにしても、よくこの山奥にダムを造ったものだと感心させられてしまいます。

 

 

 

 地図で見ると、この幌尻湖の先に目指す新冠幌尻山荘が有る様です。と言う事は湖沿いを歩いて行けば山荘に辿り着けます。今日の宿泊地が近くなって来た事が分かり、歩く速度も軽快になって行きます。

 そして1時間ほど歩くと、前方に何やら三角屋根の建物が見えて来ました。これは、如何やら目指していた新冠ポロシリ山荘の様です。
 

 

 

 歩行時間5時間、18㎞に及ぶ林道歩きの末に到着した新冠ポロシリ山荘です。レトロの三角屋根の作りの山荘です。既に小屋には多くの方達が到着して賑やかでした。

 

 

 

 

 早朝5時に札幌のホテルを出発して長い道のりを経て、車にて登山口のイドンナップ山荘登山口に到着。その後は5時間半と言う長い長い18キロに及ぶ林道歩きの末、午後5時に宿泊地の新冠ポロシリ山荘に辿り着きました。

 

 ここまでの道のりを振り返ると゛日本一遠い百名山゛の触れ込み通りの、山荘に着くまでの遠い道のりっぷりを体験して、やっとの思いで山荘へと到着出来ました。ここまでの疲れを癒す為に、早く食事を取って早めの就寝をしようと行動に移す私でした。それでは皆様! 次回の、幌尻岳登山のpart2の投稿をお楽しみにしていてください~(^^♪ウインク

 

 

 

 

イケ隊長より、皆様にお知らせが!

 

 私は作家としても活動しておりまして、自身の登山経験を元に「清流学園山楽部」と言う、登山を通じて成長して行く教師と生徒達の物語を執筆中です。作家ペンネームは゛天童晴太゛と言います。登山がメインの物語ですが、生徒達の日常や学園生活、恋愛など様々な場面なども描いている小説です。
           
 その私の書いた小説が、この度、アメージング出版社より書籍化されて出版されました。Amazon等のインターネット販売のみで売られるプリントオンデマンド書籍になります。

 その第1弾として、主人公の沢井友香里が発起人となり教師の山岸先生と登山部を立ち上げる決意をして部員を集め゛清流学園山楽部゙を正式に学園に発足させるまでの過程を描いた「清流学園山楽部、山楽始動編」が発売しました。

Amazon販売サイトURL→ https://www.amazon.co.jp/dp/4910180613/

天童晴太

 

 

 

 そして゛山楽部始動編゙で見事に学園に新規発足を果たした清流学園山楽部の、その後を描いた続編の物語、「清流学園山楽部、目指せ!南アルプス鳳凰三山」の第1幕、第2幕も発売中です。

 この書籍のサブタイトルは゛目指せ!南アルプス鳳凰三山゛です。そう、このブログにも書きました南アルプス鳳凰三山を目指して、清流学園山楽部の面々が夏合宿で鳳凰三山を目指すまでの過程を描いて行く物語です。

 

 ずぶの素人の初心者マークだった部員達が低山の山から登り始めて、段々と標高の高い難度の有る山々を経験してレベルアップして行き、自力を付けた部員達が最終的にアルプスの高難度の山、鳳凰三山に登頂して行く姿を描いて行きます。

 物語は第2幕以降も続いて行きますので、長丁場の物語となります。第2幕までで全体の物語の三分の一位でしょうか。長いシリーズのお話しになりますが劇中では登山以外の話しも描かれています。学園での出来事、部員達の私生活面や、恋愛話しなども書かれていますので、面白可笑しく読んで貰えるのではと、作者の私は思っております。

 

 ご興味のおられる方は、゛目指せ!南アルプス鳳凰三山゛のシリーズ本、第1幕、第2幕もご覧ください。

第1幕、Amazon販売サイト→https://www.amazon.co.jp/dp/491018077X/

天童晴太

 

 

 

第2幕、Amazon販売サイト→https://www.amazon.co.jp/dp/4910782028/

天童晴太