今後の一口馬主について | 一口馬主で人生エンジョイ!

一口馬主で人生エンジョイ!

愛馬の成長、頑張りが生活の励みになる一口馬主の楽しみを伝えられたらと思います!

 ちょうど7年前のゴールデンウィークにシルクに入会して始めた一口馬主。

今の仕事、コンビニを開業して10年経過。

先日40口出資馬の引退を見届けて...

自分の一口馬主に対する気持ちが固まりブログを書いている。

 

結論から言うと  

一口馬主の向き合い方を一度リセットして初心に戻る

 

2年前ぐらいから以前ほどの熱意がなくなっていることを感じていた。出資馬が出走するレースへの楽しみ、高揚感、中間のレポートなど色々な面で熱い気持ちが希薄になっている。

 

自分はなぜ一口馬主をやっているのかと自問自答する。まず始めた時の気持ち、理由はコンビニ開業して3年経過して、人と真逆の生活、全く休みの取れない生活が当たり前になって付き合いのあった人達とも疎遠になり家族との時間もない孤独のどん底にいた。今もその生活は変わっていない。情けないがコンビニ始めて10年間一度も夜に誰かと飲みに行ったことがない。なぜなら夕方から朝にかけて、お店にいなければいけない生活をしているから。昼も片手で数える程度。自分の経営力の無さ、力不足なのは重々承知だがここまで深刻な人手不足に陥るとは開業時思っていなかった。

 

このままだと自分はおかしくなる、人と真逆の生活、お店にほとんど居る生活でも楽しめる趣味を見つけようと...

 

会社時代は学生の頃から好きだった競馬が1番の趣味だった。しかし今の仕事を始めてリアルタイムでレースを見ることが無くなり、馬券を買うことも少なくなった。

それでも一口馬主を始める前はGⅠレースの馬券は買っていた。ただ馬券買うだけでは日頃の楽しみがないと思い色々調べた中で一口馬主に興味を持った。

最初は一口6万円の金額がとても高く感じたが、ほとんどお店にいる生活でお金を使う機会が無かった。まずはどういうものなのか始めてみようと決めた。

 

当時は今ほどの一口人気ではなく、春の時期でも一次募集の残口馬が多数いた。

迷ったがシルクに入会して自分の一口馬主が始まった。アーモンドアイがクラシックを勝利する前年だったのでシルクもまだ重賞レースを勝つことが珍しい時期だった。

 

自分の生活に合っていたのか、完全にハマった。こんな楽しい趣味があったとは。出資した愛馬の近況、写真、動画の更新が楽しみで仕方なかった。

自分の生活の活力になり、愛馬の成長見ていたら自分の生活の辛さを忘れられた。

 

その年の秋にキャロットに入会して2頭目に出資したエングレーバーで初勝利。

シルクでも2年目で勝利した。当時は馬体、動きなど全くわからず現役時代好きだった母の仔、好きだった父、種牡馬の仔、顔、目、あとは自分の感覚で選馬していた。

 

オルフェーヴルが好きだったのでキャンセル募集の中で選んで奇跡的に縁があったエングレーバー。競馬が1番好きだった頃に活躍したシーザリオの仔に出資してみたいと思って入会したキャロット、2年目最優先で申し込みしたのがシーザリオの仔。牝馬でそこまで人気もなく縁があったファーストフォリオ。

キャロットで当時は珍しい再募集の先着順で縁があったジュビリーヘッド。

今後のキャロットで出資していくためには母優の馬が必要、更に母父キンカメは成功すると思いキンカメ産駒の中から顔がとても美しく品のあったククナ。

今までの愛馬の中で最初に見た時の衝撃、馬体、オーラが1番だったレッドヴェロシティ。

自分の感覚を大事にしていた。一口馬主の知り合いが誰もいなかったのも理由の一つだろう。純粋な気持ちで一頭ずつ愛情があった。

出資馬ではなく愛馬と呼んでいた。自宅で飼う犬は愛犬と呼ぶのと同じ感じだ。

 

一口馬主の楽しみ方は人それぞれ違うと思う。多くの馬に出資してレースに出る機会を増やして楽しみたいという人もいれば、回収率を大事にして金融商品としてお金を稼ぎたいという人もいるだろう。


自分は上記にもあるように3年目までは自宅でペットを飼う感覚に近かった。家族の一員として迎える、純粋な気持ちでいた。

世代で4頭前後の出資。1頭への愛情を考えるとそれぐらいが適していた。今の2歳世代で8世代目になるが基本の世代頭数は変わっていない。

多くて5頭、少ない世代で2頭。それでも十分楽しめた。

 

通常と真逆の生活なのも理由の一つ。愛馬の出走時以外はリアルタイムで競馬を見ることはほとんどない。10時から16時、それは自分の寝ている時間と同じ。毎週土日出走は自分の睡眠時間が削られる。一度起きて愛馬を応援して興奮状態で寝るのは中々難しい。月に3、4回出走ぐらいが自分の生活に合っていた。

今は競馬が好きか?と言われると正直わからない。リアルタイムで見ないから馬券も愛馬のレース以外ではダービーと有馬記念ぐらいかもしれない。

オープン馬どころかGⅠ馬の名前も出てこない。それで馬券が当たるわけがない。海外競馬は自分の生活時間に行なわれるので馬券を買うことが多い。

馬券を買うことで楽しむ競馬と一口馬主は異なると思う。

一口馬主は好きだ。出資してから無事にデビュー、その後の引退までの課程にドラマがある。

18年産まではそのように出資して一口馬主が生活の糧になった。

 

18年産の募集が始まる頃、今までと一口馬主への向き合い方に変化が起きた。

それまでブログやネットで一口馬主の記事を見ることはあったが、たまたまネットを通じて一口馬主をしている人と知り合うことが出来た。自分の周りには馬券を買う友人や働いてくれている従業員の人が愛馬を応援してくれていたが、実際に一口をしている身近な人は誰もいなかったので素直に嬉しかった。

その機会からツイッターを始めた。存在は知っていたが子供達世代がやるものだと思い、全く興味がなかった。しかし始めてみたら今まで何故やらなかったのかと驚いた。

最初は自分でツイートすることもわからないし、愛馬の名前で検索や、世間の情報を知るための活用だったのが同じ愛馬に出資している人や同じクラブに入会している人をフォローすると、ネットとはいえ段々と一口馬主の友人、知り合いが増えていく感じで孤独な生活をしている自分にとって本当に嬉しかった。

特に同じ愛馬に出資している人と一緒に応援出来ること、これは一口馬主の醍醐味と感じた。

 

しかし逆に今まで他の人がどの馬に出資しているかなど知り合いもいなかったから全くわからない状況だったが当時アーモンドアイの活躍からのシルクの大躍進、その他サンデー、キャロットのノーザンクラブも活躍して一口バブルと言われる空前の人気の中、そのような活躍馬に出資している人もSNSでよく見られるようになった。

 

そこから自分の気持ちが変わっていった...自分も活躍馬に巡り会いたいと...

決して悪いことではない、むしろ一口やっている人なら当たり前の思考。しかし自分の中で純粋だった気持ちが欲望に変化していく、とにかく活躍馬を引き当てたいと。

そこからは馬体、歩様、血統、配合など時間があれば色々な情報を吸収して自分なりに勉強していった。他の人の話、経験談、様々なことが自分に足りない知識だと思った。

過去の活躍馬の馬体、歩様を何度も見た。これも悪いことではないし一口をやる人にとっての楽しみだと思う。

しかし最初の頃の純粋な気持ちが薄れていった。基本知識としてはとても重要なことだがやはり最後は自分の感覚が大事なこと。最新のある記事で矢作調教師も同じことを言っている。教科書通りのマニュアルに沿った自分に変わっていってしまった。

 

19年産の募集が始まる時、そこまでやってきたことを試したいと思い40口の社台サンデーにチャレンジすると決めた。そこまで出資していた愛馬が重賞勝つような活躍ではなくてもコツコツ2勝、3勝してくれていた。何とか大丈夫と思う自分が本当に愚かだった。


尊敬するブロガーさんが今年の40口募集でサンデーに入会出来たら、それは一口馬主のゴールと書かれていた。まさにその通り。何十年ものキャリアを経て、たくさんの経験値を積み上げて始めてチャレンジする舞台。まだ小口クラブで何の実績も残せていない、かつ圧倒的な収入があるわけでもない。

 

振り返れば自分の今の仕事を始めた時に近い感覚。前職の会社、仕事も好きだった。生え抜きの先輩や上司の方々に自分は育ててもらえた。若い世代の人達との考え方のズレ、会社の文化が変わっていくことに懸念を感じた。それなら育ててもらった会社の文化、やり方を継承して自分で独立しようと。

会社の社是が謙虚。残念ながら自分は謙虚ではなかった。因果応報、結果、家族にも大変な思いをさせる人生で1番後悔する決断により今の社会と離れた生活を強いることになった。

 

プライベートが全くない生活をしているので逆に普通のサラリーマンでは出来ないことをする。そのような想いも40口申し込みの理由だった。

野心家のつもりはないが、慢心な心を生む自分が嫌で仕方ない。

 

40口で新規で出資するためには人気の盲点で選馬する必要があった。この馬なら大活躍まではいかなくてもまず勝ち上がりは出来ると思い申し込み。全く人気はなく出資が出来て40口に入会した。仔出しのいい繁殖の仔だったが残念ながら未勝利で引退。40口でリスクが高い中で置きにいくような選馬。

最初の頃のようなペットを飼うような自分の

出資スタイル、感覚、フィーリングはどこへいってしまったのか。

 

19年産から小口クラブも含め暗黒の3世代が続く。とにかく様々な情報や知識を吸収して、他の人の考え方などを学んでいた。

無駄ではなく基本知識としては本当に役立つこと。

しかし皮肉にもこの3世代で一気に成績は低迷した。自分の感覚が完全に麻痺した。

サンデーの2頭目の出資に至っては自分の候補から外れていた。しかしあるアドバイスをもらうと自分も良く見えてきた。一口150万。自分の第一印象から外れていた馬に出資。

ダメになった自分がそこにはいた。

もちろん大活躍してほしい夢を見ての出資。

40口独特のドラフトは他のクラブでは味わえない楽しさがあるが出資することが目的になり金銭感覚も麻痺してゲームに参加していた。結果は先日未勝利引退。

 

憧れだったサンデーレーシング。良血で高額な牝馬2頭に出資して未勝利。馬券内も一度もなかった。結果はしっかり受け止めたい。2頭とも頑張ってくれて本当に感謝している。繁殖に上がれて今後母として良い仔を産んでもらえたらと願っている。

 

話は前後するが一口馬主の熱意が下がってきた原因に自分の体調悪化があった。

より人手不足の問題が深刻化、終末期を迎えた父の介護、自分自身が疲れ切った矢先。



 

昨年の2月から3月にかけて発症し当時は何もする気力がなく、睡眠障害も酷く、食事も取れずに窶れていった。体重は10キロ落ちた。それでも年中無休のお店で休むことは出来なかった。

毎日が自分との戦いだった。愛馬のレースを見ることも無くなった。

4月になって症状が良くなっていった。息子の在籍していた高校の野球部が激戦区神奈川の春の県大会で3位になる快進撃。息子もベンチ入り。たくさんの勇気と希望をもらえた。

とても感謝している。現在も通院、服薬の日々だが症状は落ち着いてきている。

 

22年産のドラフトが始まる前に最初の頃のような気持ちに戻って選馬しようと決めた。

他の情報、他人の評価は一切見なかった。経験して得た基本知識は活用しつつ、最後は自分の感覚、フィーリングを一番大事に。昨年も40口は出資。結果として社台の馬と縁があった。この時点ではサンデーで2頭目に出資した愛馬がデビュー前。

先に結果は記したが、まだ40口への意欲が高かった。

 

今年の3月に今までの出資馬の中で一番想い入れの強かったククナが引退。

タイトルまであと一歩届かなかったが、牝馬にも関わらず毎回自身の力を全部出し切る姿に何度も感動した。大敗は一度もない。ククナに出資出来て幸せだった。ククナロスによる一口のモチベーション低下は大きかった。

しかし他の愛馬も頑張っている。ククナの仔に出資したい。やっぱり一口は続けたい。

 

問題は40口。今年の募集どうするか。サンデーで2頭目に出資した馬も勝ち上がりが厳しい状況。40口は自分には厳しいと思った。ただ4年間の積み上げた実績があるのに今年の募集を何もせず見送るのもどうか。

実績で取れる可能性がある中で自分がどうしても出資したい1頭がいれば申し込みをすることにした。

一頭入魂でツアー前に申し込みをしたが、予想を上回る大人気。自分の実績では全く通用しなかった。

 

これで終わらなければいけないのに1.5次募集をどうするか悩む自分がいる。

結局は残口馬をもう一度見直して参加することにした。当日はサンデー2頭目の愛馬のレースもある日。結果的にこれが引退レースとなる。

 

亡くなった父が昔よく言っていた。お前は勝負事に向いていないから、違うお金の使い方をした方がいい。それでも愛馬の応援はしてくれていた。自分でもわかっている。

でも見返したい気持ちがあった。40口このまま何も爪痕を残すことなく終わりたくない。

1.5次開始して7分で電話繋がるも希望していた馬はたった7分で満口。

ホームページ見て30分間熟考。残口馬の中で高額だが検討していた馬がまだいる。

もう一度電話して繋がったがまたもやギリギリの差で満口。これで終わりにした。

そして1時間後にサンデー愛馬のレース、もう走ることが辛かったと思う。可哀想だった。

レース後、数時間後に引退が発表された。

 

運命を感じた。亡き父がギリギリの所で1.5次申し込みを防いでくれた。その大切なお金の使い道、よく考えなさいと。

 

妻にも一口に出資している金額とほぼ同じ額を渡していた。自分達はこんな生活をしていて、お金も使う時間がない。

だからせめて自分の欲しい物、やりたい事、何でもいい。自由に使っていいと。

自分達には本当は時間が一番ほしい。でもお金では買えない。

ただ妻は同じ大変な生活していても自分のためにはそこまで使っていない、子供達や将来のために貯蓄したりしていると思う。

自分達は高額なブランド品も持てないし、高級なレストランも行かない。お金の使い方がわからない。庶民の感覚はいくらお金を稼いでも使う時間がなければ変わらない。

 

今の仕事は契約期間が15年であと5年弱。子供に継がせるつもりはない。

自分の体調も考えれば、自分も妻も普通の生活に戻りたいので期間満了で辞める予定。

その後は夫婦で地道に働いていこうと思う。次のサードキャリア、将来のための準備をしなければいけない。そのために40口は出資出来ないタイミング。

父が最後の最後で救ってくれた気がした。40口は残り1頭の現役馬が引退の時に退会する。

小口クラブについても縮小、メインのキャロットとDMMのみ継続して残りのクラブは同じく現役馬の引退までとする。

 

今後の出資は愛馬だったククナとファーストフォリオが幸いにもキャロットの母優の繁殖馬として無事なら子供が募集されると思う。マイブラッドとして2頭の仔には全て出資したい。自分の孫みたいな感じでファミリーに迎える形だ。どんなに測尺が悪くても申し込みをする。自分の孫は可愛い。孫が運動会で徒競走に出て足が遅かったとしてもよく頑張ったと誰でも思うはずだ。最初の頃の好きだった馬の仔へ出資。一番理想の形だ。

あとは一口馬主の楽しみでもある選馬も自分の感覚を大事にしてやっていきたい。

世代4頭を目安にして、最初の頃のように純粋な気持ちで楽しめたらと思う。

40口、400口、500口、2000口でも愛馬への愛情、熱意は変わらない。自分の家族だ。

 

あとはSNS。最初の頃は本当に楽しかった。40口始める頃から一口バブルで一口をやる人が増えていく中で様々な人と繋がりを持った。段々と見ていて楽しさと残念な気持ちが混在するようになってきた。様々な人がいる、人それぞれ考え方も違う。SNSは社会の縮図だと思った。顔が見えない中での発信、投稿。リアルな社会で本当に言えるのかと疑問に思う内容も散見される。

色々な人の考えのぶつけ合いの場になっている。

一口馬主に特に見られる傾向。自分の好きな他の事ではあまり見かけない。


高校野球は相手チームと試合してもお互いリスペクトしている。その純粋な気持ちが感動をもたらすプレーにつながる。自分も同じく相手の人を尊重する人でありたい。


大人社会は疲れることも多い。自分は特に今の仕事をして10年、社会と離れた場所で生活している。

最近のSNSは特に残念に思うことが多くなった。

大事なフォロワーさんも沢山いて色々と悩んだが、Xも一度リセットしようと思う。

 

自分が今の仕事を卒業して普通の生活に戻ったら、妻にも一口馬主に興味を持ってほしい。

ツアー、パーティーも行ったことがないので行ってみたい。牧場見学も。しかしまずは競馬場に行って現地で愛馬を応援したい。

今はそれすら困難な状況だ。

フォロワーさんと実際に会ったことがある人は手で数えられるぐらい、その中で一緒に観戦したのは3人ほど。お酒も含めて食事などしたことは一度もない。

今はプライベートで人と全く会わないので人見知りコミュ障に近いが、大事なフォロワーさんとはリアルに交流を持てたらと思う。

 

そう決心した後に昨年入会した最後になるクラブDMMのキングスコールがデビュー戦を快勝した。



自分の再スタートに運命を感じるレースだった。

大きな可能生を秘めるキングスコール。

しかし未勝利戦を何とか勝ち上がろうと頑張っている愛馬も同じ。全て自分の家族のような存在。一頭一頭に同じ愛情を持って接していく。

 

自分の一口馬主、ここから第二章が始まる。

 

長文を書いてしまい申し訳ございません。

自分の決意表明です。