昨日は、女子サッカーをライヴ放送で見ることができた。
そこで、なでしこジャパンは引き分け狙いの戦いを展開し、そのプラン通りに引き分けた。
この作戦が賛否両論らしい。
賛成する意見は、至極もっともであり、わたしはその意見に反対する意見はない。
では、反対する意見は、どういう意見があるか、である。
「わざわざロンドンまで行き、チケットを払って応援するファンがかわいそう」
「生中継を楽しみにしていたのに、つまらない戦いを見せられた」
「子供の応援を無意味にした」
「スポーツマンシップに反する」
「対戦相手に失礼」
などなど。
ということで、私なりにこういう意見に対して、監督の意図を私なりに解説しようと思う。
ロンドンまで来てくれるくらい、そしてなでしこのファンであるなら、まずは日程の問題を考えていただければ、2位通過の必要性を理解してくれると思う。
今回のロンドンオリンピックのサッカーの日程と、スタジアムの選定は少し異常なのだ。
1位通過すると、中2日で、500km離れたスタジアムに行って試合することになる。
中2日、という過密日程。翌日朝に移動しても、翌日はかなり疲労がでる。
その1日で疲労を回復するのは大変だろう。なにせ、選手は試合をすでに3試合こなした後だ。その日程で敗戦したら、監督のマネージメント能力を逆に疑われる。
選手からしても、オリンピックの試合を疲労困憊で満足に戦えないことは、完全燃焼できないでしょう。この期間に最高のパフォーマンスで挑むことに神経を使ってきたはずなのですから。
予選はあくまでも決勝トーナメントのための振るいにかけられる戦いでしかありません。
ロンドンまで行って、生で選手の動きを見ることができれば、それはそれで満足でしょう。そもそも、監督談話をしっかり読めば、後半半ばでの判断であり、前半の戦い方は、しっかり得点を入れようとプレーしていました。
ただ選手の呼吸が合わなかっただけのことでしょう。
だから、生中継を遅い時間なのに頑張ってみたのに、という意見も、ありますが、それは個人の勝手ですし、自分が期待した試合ではないことくらいいくらでもあります。
そもそも、プロ野球の試合でも頻繁にローテーションの谷間と言って、お試しの先発ピッチャーが投げて、試合をぶっ壊すことが起こります。
でも、それは選手の成長過程では必要であるとファンは判断しているのです。
そして、スポーツマンシップとは、正々堂々戦う、ということだと日本は考えます。
しかし、それで潔く敗れた、などと言っても、一時的な満足でしかなく、選手はやっぱrり優勝を目指すのです。できることを最大限やっての敗戦でも、まだできることがあったはず、と後悔するのが選手です。
なら、いろいろと手を使える位置にいる日本代表が、2位通過のメリットを考えて、選手のコンディションを次の試合に向けて整えれる環境にする、という手を使うのも、スポーツマンとして当然だといえるのです。
対戦相手に失礼というのは、それは違います。
別にインチキをしたとか、買収して八百長の引き分けを演じたとかではないのです。
ドロー狙いを行っても、相手のワンチャンスで得点されることもあります。
それなりにリスクを背負います。それを実行できる技術がある相手との戦い。
そこを打ち破れない、相手の問題です。それに、南アフリカは、初出場で勝ち点を取れました。
ある程度、日本としっかり戦い、DFをビビらせることができた、と実感したでしょうし、自信につながったと思います。失礼、という言葉こそが相手に失礼なのです。
なんとかドローに持ち込めたけど、ピンチがあったよね。という正当な判断こそ、相手を評価した意見でしょう。
最後に、子供に対しては、これもスポーツなんだ、と理解させることも大事です。
ただし、これをしてもいいのは、そこに至るまで最大限の努力をした選手だけだよという言葉も忘れないようにしないとでしょう。
そもそも、「オリンピックは参加することに意味がある」という言葉が日本ではありがたがられますが、言葉の真意を理解していない人が多い。
この言葉は、ヨーロッパ諸国があまりにも勝利追求に走りすぎ、なんでもありの状態になってしまったことに対する、アンチテーゼです。
卑怯でも何でもいい、とりあえず勝利が最重要課題。邪魔してでも勝つ。というメンタリティの海外の選手に対しての、オリンピックに参加するだけでも大したものであって、勝利ばっかり見ないで。ということで生まれた言葉です。
それが、あくまで正々堂々と戦うことを美徳とし、卑怯な手段など使わない日本人が、(欧米に比べて)勝利に淡白な日本人が、参加するだけで満足です。と言ってしまえば、勝利に対する動機付けがより薄まってしまい、負けたときに言い訳が用意されてしまいます。
勝つための努力を最大限やって、死に物狂いで戦って、そこでようやく言えるのが「参加することに意味がある。」という言葉であって、ただ参加すれば満足などと言う大会なら、戦わずに不戦敗でもいい。
開会式の行進だけで構わないでしょう。そんな選手は、他の国の、順位を精一杯争う人たちからすれば邪魔以外のなにものでもありません。
ということをしっかり理解したうえで、監督に対して批判するなら理解もできるのですが、そこまでスポーツをしっかり考えてる人っているのでしょうか?
ちなみに、わたしは昨日の戦いは、かなり退屈しました。
もっと攻めればいいのに、と思いました。それは、前線でもっと面白くパス回しをしながら、時間を使えばいいのに。という感じです。
よく海外のサッカー中継などで、勝ってるチームが時間稼ぎをしているパス回しの時にサポーターが「オーレ」「オーレ」という掛け声をします。
相手がボールを奪おうとしても、それをかわしてパスを回す。それに合わせて掛け声が出る。そういう一体感が見えたらなあ、と期待したのですが、なでしこのパス回しに楽しさがなかったのでしょう。掛け声が聞こえませんでした。
もっと遊びがあるパス回しを見たかったなあ。という感想。
少し上から目線ですけど、ね。