小説を最近読んでいなかった。
2月の中ごろに「流星の絆」と読み終えてから、次の小説を読み進めようと手に取ったのだがなかなか入り込めなかった。書き進め方があまり好きではない感じだったからだと考える。
だから違う作品をと思い、図書館で見つけた「麒麟の翼」を借りて読んだ。
この小説は「加賀恭一郎シリーズ」の最新刊で、描き下ろし作品。で、以前から気にはなっていたのだが、なにぶんハードカバーで値段もするために躊躇していた。
毎月本を購入するのにけっこうお金をかけており、家計を考えれば好きなだけ買うわけにもいかないので。
今回借りれて良かった。

この作品

東京、日本橋の交番勤務のおまわりさんが夜ふらふらと覚束ない足取りの年配の人の後ろ姿を見かける。身なりはきちんとしているし、あくまで酔っぱらっただけだと思った。しかしその男性は日本橋の途中で倒れてしまう。警官が近寄り様子をうかがうと胸に刃物が刺さっており意識がなかった。
警官が救急車を呼んで病院へ運んだが命を落とす。
ここから事件として緊急配備をすると一人の不審人物が職務質問を拒否して逃げ出した。その男が車に引かれて意識不明の重体になってしまう。
警察は被疑者が意識を戻して自白すれば解決すると楽観視するが、一人加賀刑事だけは被害者の所持品から被害者が日本橋へくる理由を探ろうとする。なぜなら、被害者が日本橋へくる理由を家族のだれも心当たりがないからだ。
ひとつのきっかけから被害者の足取りを探り出した加賀刑事は事件の真相に迫っていく。

この小説、読み進めだすと止まらず、一気に読んでしまった。
かなり分厚い本なのに1日で読んでしまった。それだけ集中できる小説ということだと思う。
東野圭吾という作家はいろんな作品を書くが、この加賀刑事の信念というか一貫した正義観、優しさと厳しさという人物像に魅力がある。
これだけの作品、読んで損はないと思った。