昨日、わたしのブログ記事のコメントにあった
「予算委員会での国債金利上昇による負担増でもたない」発言にどう答えればいいか教えてほしいとあったので書きます。
こういう、なんとなく不安、という印象を与えて世論を増税に誘導しようとすることに危機感があります。
正しい情報をマスメディアが発信した中でのこういった発言であれば誤りに気が付きますから平気ですが、根本から間違えた情報を流されている国民にはなんとなくの不安が財政再建に向けて増税しなければならないという空気を醸成しやすくなります。
さて、昨日のコメントを引用してどこが間違えているかを検証します。
<<利払い増で首が回らなくなる、と言っていました。
曰く、名目GDPの伸びで税収は上がるが、現在下げ止まりの金利が上昇に振れれば、1000兆円で年利1%↑1兆円の利払い増だとか。
名目GDP上昇より先に金利上昇が始まれば、逆ケインズ効果により。。ナンチャラカンチャラ>>
曰く、名目GDPの伸びで税収は上がるが、現在下げ止まりの金利が上昇に振れれば、1000兆円で年利1%↑1兆円の利払い増だとか。
名目GDP上昇より先に金利上昇が始まれば、逆ケインズ効果により。。ナンチャラカンチャラ>>
すごい間違いだらけの発言です。
まず、利払い負担から。
日本は世界最低クラスの金利です。10年国債で1%程度。0.9%台になることもあります。この状態で金利負担増っておかしい。
数値データで見ればわかりますが、実は先進国で金利負担の軽い国のトップが日本です。
また、過去に発行した国債から借り換えをすれば当然金利負担は軽くなります。(いまが史上最低の国債金利のため)
これを理解するには住宅ローンの借り換えをイメージすればいいでしょう。
一般家庭でも今までより低い金利の住宅ローンが発売されたら借り換えをするでしょう。それと同じです。
また、基本的なこととして金利負担がいやならば国債を日銀引き受けにすれば金利上昇も国債の償還負担も起こりません。日銀が政府の子会社であり、もし仮に金利を払っても連結決算においてすべて政府に戻ってくるため意味がまりません。当然国債償還も同じで、すべて政府に戻されます。
そもそもが、政府が金利負担増ということは、反対から見れば金利が払われる側である銀行、そこから銀行にお金を預けている国民には金利収入増であり、国民は利益を受けるためありがたい話のはずで、それを払いたくないという国会議員とは何を考えているのでしょうか?
ということで入口がまず間違えており、議論の余地がないのですが、他も見ましょう。
名目GDP上昇より早く金利上昇が起こればという状況とはどうすればありえるか?
まず、現在の日本には銀行に巨額のお金が余っています。これは銀行に預け入れられたお金と、銀行から貸し出されたお金の差額で見れます。それによれば現在でもおよそ150兆円規模のお金が貸し出されずに銀行に残っています。この金額があるので国債の金利は低くなるのです。銀行はお金を貸して金利で稼がなければ預金者への金利を支払えないため、投資先を求めます。しかしデフレでは企業もお金を借りてくれず、家庭もローンを嫌うために銀行はとりあえず国債を購入するしかなくなります。よって国債は安定した消化をするのです。
ではGDPを伸ばさずに金利をあげるには?を考えます。
銀行にお金が余ってる以上金利は上がりません。ということは銀行のお金を減らさなければならない。しかしデフレでお金を使わないので、国が国債を発行する以外手はない。では、150兆円のお金から100兆円分の国債発行で国が借り入れます。
そこでGDPを増やさないようにこれを使うにはどうすればいいでしょうか?
政府支出、すなわち公務員給与や公共事業ではダイレクトにGDPへ反映されてしまいます。100兆円使うとGDPが一気に600兆円に増えるので無理です。
では、いわゆる所得移転をすればGDPは増えませんので、生活保護や年金支払い、子ども手当に回してみます。ではみんなにこれだけの金額を分配したら経済はどう動くでしょう?想像するだけで理解できます。
みんなお金がいっぱい入るので消費を増やすでしょう。となれば、確実にGDPを増やします。半分のお金を使うとGDPは10%成長。
では、所得移転でお金を銀行口座へ凍結させてしまえば、GDPは動かなくなります。政府が強引に行ってみましょう。すると銀行口座へ100兆円振り込んでおしましですね。
さて、ここでおかしな現象が起こることに気が付くでしょうか?
金利を上げるには、銀行からあまったお金を減らさなければなりません。
しかし所得移転で銀行口座へ振り込んだお金を使わせなけければ、100兆円銀行から借りて、また100兆円銀行へ預けることになります。
意味不明ですね。これでは国債金利の上昇など起こりません。
実は、これは当然のことでバブル崩壊後の日本では、政府が国債発行で景気対策をしても、それが不十分のためにお金が最後は銀行へたまり、銀行預金が増えていくのです。
実はバブル崩壊前は日本の国債発行額は500兆円程度でした。それから20年で国債発行は1000兆円になろうとしています。
バブル崩壊前の日本の預貯金額は300兆円程度でしたが現在は800兆円になっています。
国債発行が増えた分だけ日本人の預貯金額が増えているのです。
ということで、民主党議員さんが難癖をつけたのですが、どう頑張っても起こらない現象を用いて世間を騙そうとする悪い奴という結果になりました。
結局政府と日銀は国民が豊かで安心できる生活など知ったことではないのです。国債を発行して景気回復すればGDPが堅調に伸びて税収が増え、財政再建になりますがそういった事実より、増税すれば利権が生まれるので官僚としてはそちらが利益なのでしょう。
国民がこういう事実を常識として持っていれば、馬鹿な政策に踊らされることがなくなると思います。
国民が知恵をつけておきましょう。