1月6日
乳がんになった時のCTで、甲状腺に腫瘍が見つかった。良性だろうとの事で、経過観察。半年に一回CTと血液検査。
1/6はその半年検査で、血液検査とエコーと診察。
エコーは、カーテンで仕切られた部屋に数台あり、私の横で、小さな男の子が検査を受けている様子。
「助けてください。お願いします。痛いです。やめてください。誰か助けてください」と泣き叫んでいた。
自身もエコーを受けながらその様子が目に浮かび、涙が出た。私は暗いところも閉鎖空間も苦手で、病院という空間が、がん患者になっていても苦手で克服できません。検査の間手に汗握ってます。
エコーが痛いものでないけれど、結果を聞くのも怖いし、その映像が視線に入るのも怖いのです。
その男の子が泣き叫ぶ度に、クスクス笑う周りの看護師。そして、私のエコーをとっている医師も度々クスクス笑った。
私は、自身のエコーをとっている医師に告げたんです。
「私は今の男の子の気持ちがよくわかります。この歳でなければ私も叫んでいたいです。」
医師はむっとした様子で、「細胞診しました?」と聞いてこられました。
「いいえ、良性のもので経過観察ということなので、そのようなことは言われていませんし、してません」と答えると無言で、検査終了。
あえて、説明すればこの病院は、乳がんの手術をしていただいた病院で、乳腺の先生も、放射線の先生もとても親切で丁寧で安心して身を任せて治療してもらい、現在に至っています。
エコーが終わり、指示通り診察室の前で待っていると、名前を呼ばれた。指定された部屋に入って、先生に挨拶をし、名前を言った。
エコーとは違う医師だった。聞こえてないのか、看護師さんもどこかへ消えた。5分くらい無言の医師の前で、「私部屋を間違えたか?」とキョロキョロ。やはりあっている。
やっと「すわって」
と言われ着席した。
先生「これ血液検査の結果。異常ないわ。」ポイっ。
私「ありがとうございます」
先生「大きいわ。3.5センチある。4か月後に再検査。大きくなってたら入院で、全身麻酔で、手術な。4か月後これるか?」
私「はい。大丈夫です。先生悪いものですか?」
先生「いや、そうではない。 咳よくでるやろ?」
私「いえ、でませんけど。」
先生「もの、飲み込みにくいやろ?」
私「それも今の所ないです。」
先生「息苦しかったりしにくい事あるやろ?」
私「いえ、それも感じたことないです」
先生「ふっ!まあええわ。4か月後に。4センチあったら手術やし。」
呆然。呆然。呆然。半年前、1.2センチって言われてたのに3.5センチって3倍。
自分で喉回りを触ってみる。依然と変わった様子はない。飲み込んでみる。焼肉もOK。
診察から一週間。気が沈む。この病院の耳鼻科のシステムは主治医が決まらない。その日の出番の先生が診るそうだ。
不安が募る。
昨日、近所のかかりつけ医の先生に事を話してみてもらった。
「医者も人間やからな。気にせんでいい。とりあえず、4月まで様子見て、今度の診察でしっかり、どの部分でどういう経過か、聞いて、大きくなってたら手術してもらう方がいい。」と触診してくださり「自分は専門ではないが、触った感じでは3.5センチの腫瘍があるようには感じられない。」と、「大事な神経や線が首にはいっぱいあるから、手術も良いタイミングでできた方がいい。」となだめてもらい、少し安堵し。
今から4月が憂鬱で仕方ない。頭から離れない。何なら喉がイガイガとか、声がかすれる?とか、気になって仕方ない。
ストレス。っていうんだね。これ。
乳がんの手術も、抗がん剤も放射線も頑張って無事終えた。思い出せば、告知の日、背中をさすってくれた看護師さん。手術室へむかう道のり、迎えに来てくれたすう先生。手術室まで付き添ってくれた看護師さん。総合案内の看護師さんは行くたびに「大丈夫?嫌なことあったらいつでも言いにきてよ」って声かけしてくださった。ありがたい思いで通った病院。でも耳鼻咽喉科は相性わるいらしい。
心の持ち方次第かな?
次はフルパワーで、先生にぶつかってみよう。
ほんまに。