いつも読んでいただき ありがとうございます


刃物製造工程 その7 です


前回 熱処理で鋼材の力を引き出す

と 書きました


鋼材の力って?


工業用刃物は

もちろん刃先で モノを切るのですが

刃物の形は円形で

中心に穴があいておりまして

その穴を機械本体にセットして高速回転させ対象物を切るわけです

高速回転させますと

ただの鋼は 湾曲するといいますか、たわみます


そこで

熱処理(焼入)するのです


こわーい や○ざさんが「焼きいれたろかい!」

と すごみますね?  (いや、ドラマとかで。実際には見たことありません)

焼きを入れることで

芯の通った人間にしてやろうってことですね (たぶん)

刃物も同じで( うー  や○ざさんの例を出したことを後悔しつつ)

成形できている段階で熱処理をすることで

刃物全体に新たな力を吹き込むのです


熱処理することで

鋼の持っている 「硬さ」 「粘り」 「強さ」 が引き出されるのです


ただの鋼材として入荷する時点では

刃物に適した硬さ・粘り・強さ を持っていない ってことですね


では、具体的にどんな作業をするのか

企業秘密の部分もあるので 簡単に説明します

でも それは 次回。