東戸塚のウェンディーズは、お子様セットで百均レベル?のおもちゃがもらえます。
息子がそこで、よくある鞘付きの刀を選択。
逗子への帰り道も振り回したくて、子供はうずうず。
周りに当たるから振り回さないで!
親の忠告ほどつまらないものはありません。
そこで、一計。
腰に構えて、わずかに抜いた刀をすぐにカチャンと納刀して音を出す。
居合い斬りにみたてて、斬られた振りをする。
これなら、振り回さないで遊べるね。
家に帰るまで何十回も、カチャン、ぐはっ!をやるハメになったのはご愛嬌ということで。
今日の千夜一夜
神速の唐十郎
1長屋の傘職人
時は江戸時代。唐十郎は、凄腕の武士でしたが、屋敷を出て長屋で貧乏暮らしをしていました。
毎日傘を作り置き、前日に作ってら乾かしていた傘を顔馴染みの問屋、大黒屋に売りに行きます。
唐十郎の傘は出来が良く、相場より高く買い取ってもらっていました。
買取を担当する若い衆とは顔馴染み。
この日も納品を終えて、問屋を出ると人相の悪いゴロツキが絡んできました。
金を出せと、刀を抜いて脅してきます。
唐十郎は、よせ、と宥めますが、ゴロツキは聞く耳を持ちません。
野次馬が集まって取り囲みます。
ついにゴロツキが斬りかかります
カチャン
唐十郎が刀のつかに手を添えて納刀しました。目にも止まらぬ居合い斬りです。
なんだ、なんだと野次馬がどよめきます。
ズババッ
ゴロツキが袈裟斬りで血を吹いて倒れました。
しばらくすると、岡っ引きの九郎兵衛がやってきました。検分して、唐十郎に話しかけます
ずいぶん災難だったな。しかし、目にも止まらぬ剣捌きとは見事だね。
失礼だが浪人と見た。なぁ、俺の用心棒でもしてみないか?謝礼は弾むぜ。
唐十郎は人を斬ったとは思えない穏やかな笑顔で断ります。
私は傘を作るのが好きなのです。傘の道もまだ未熟。日々精進しております。
お声がけいただいたのは名誉なこと。お気持ちだけいただきます。
九郎兵衛は、豪快に笑い唐十郎の肩を叩いた。
気に入った。困ったことがあったらいつでも頼ってくれ。
唐十郎は、静かに長家の狭い家に帰り、おにぎりと梅干しを食べて眠りました。
また次の日も傘を作り置き、前日に作ってら乾かしていた傘を顔馴染みの問屋、大黒屋に売りに行きます。
大黒屋を出ると、ゴロツキが10人、唐十郎を取り囲みます。
唐十郎だな。昨日はよくも俺たちの親分をやってくれたな。敵討だ!
そういって10人が一斉に刀を抜きます。遠巻きで野次馬が囲います。
九郎兵衛が駆けつけました。
お前達、よせ!こんな真っ昼間から。
男たちは構わず、唐十郎に斬りかかります。
カチャン
また、唐十郎は目にも止まらぬ速さで、居合い斬りをしました。
ゆっくりと剣を納刀します。
男たちは、動きを止めて立ち尽くし、一瞬置いて全員地面に倒れました。
これには九郎兵衛も驚いた。
これは、なんてこったい。10人を一太刀で?しかも、何も見えなかったぞ。
検分が終わるまで、唐十郎は静かに待ちました。
九郎兵衛は、唐十郎に恐怖さえ覚えました。
もういい。一部始終を見ていた。家に帰れ。それにしても、とんでもない強さだな。
お恥ずかしいところをお見せしました。それでは御免。
唐十郎はまたゆっくり歩いて帰りました。
そして、またおにぎりと梅干しを食べて眠りました。
また次の日も傘を作り置き、前日に作ってら乾かしていた傘を顔馴染みの問屋、大黒屋に売りに行きました。
ところが、若い衆が苦しい顔をして唐十郎に言いました。
唐十郎の旦那、申し訳ないんだが、傘を買い取るのは今日で最後にしておくんなまし。番頭の治兵衛さんからキツく言われております。死人が店の前に転がるのは困るからと。
唐十郎は笑顔で若い衆を労います。
分かったよ。
そう言って大黒屋をでて、空を見上げます。
さて、これからどうしたものか。
唐十郎はまたゆっくり歩いて帰りました。
そして、またおにぎりと梅干しを食べて眠りました。
また次の日、やることがありません。
そこに九郎兵衛が尋ねてきました。
もしかして力を貸してくれねぇか。ちょっと手に余る事件があってな。
唐十郎は諦めて答えます。
承知しました。ちょうど手持ち無沙汰でして。
続く。
コメント
いきなり、なんちゃって時代劇かよ。
書き起こすと、寝しなにこれを捻り出していたのかと呆然としてしまいます。