2021年7月25日

 

 

    7月19日の「虹色の秘密」の続編です。

 

 7月23日、東京2020オリンピックの開会式が行われました。コロナ禍の再拡大が

顕著になり、開催に向け、多くの問題も噴出する中での催しでした。

 

 開会式では、歌手MISIAにより「君が代」が斉唱されました。圧倒的な歌唱力によ

る熱唱が、観客のいない国立競技場に響き渡り、テレビを通して、感動を呼びました

が、更に彼女の白ドレスに彩られたレインボーカラーに注目が集まりました。

 それは、日本のトモ・コイズミ氏のデザインによる衣装です。

 

 国や宗教、人種を超えた世界の平和を意識するオリンピックにあって、レインボー

カラーは、「多様性の象徴」であり、更にLGBTコミュニティのシンボルとしての

意味にも重なります。

 

 因みに、今回のオリンピックでは、歴代最多のLGBT選手が参加しているとのこと

です。

 

 LGBTコミュニティのレインボーカラーは 6色からなり、それぞれ意味があります。

  「赤」:生命を意味する 「橙」:癒しを意味する

  「黄」:太陽を意味する 「緑」:自然を意味する

  「青」:芸術を意味する 「紫」:精神を意味する

 

 実は、米国人デザイナーは、当初 「ピンク」:性、「藍」:調和を加えた 8色で

作成しましたが、調合の難しさから、世界に拡大するために 6色に絞ったとのこと

です。

 

 また、今回のオリンピックの放映権を持つ米放送局 NBCも、レインボーをシンボ

ル化している同局のロゴとの偶然の一致に高い関心を示し、「そうなる運命だった」

と公式ツイッターに記載しています。なお、前回に書いたように、米国でのレインボ

カラーは、6色です。

 

 今日、世界は、政治・行政も、経済も、企業経営も、教育においても、様々な分野

において、「変革の時代」と言われます。

 

 変化を受け入れる、あるいは変化を起こす私たちの「心の価値観」に求められる

のは、それぞれの個が持つ違いを認めて、社会や組織に「多様性」の基盤を創って

いくことが重要と思います。

 

 雨上がりの虹を眺めたところからの、気持ちの広がりでした。

                               以   上