2021年2月25日

 

 ある冬の一日、庭にクリスマスローズが白い花を咲かせているのを見つけました。

 

 クリスマスローズなのに今? 2月なのに、クリスマスローズというけれど、バラには

見えないし・・・と思って調べてみました。

 

 クリスマスローズの本名は、「ヘレボルス・ニゲル」といい、バラ科ではなく、キンポウ

ゲ科の植物とのこと

 

 元々ヨーロッパ産で、花の少ない冬の12月クリスマスの頃に白い花を咲かせるので、

「クリスマスのころに咲くバラという意味で、愛称が有名になりました。

 

 花言葉では、「追憶」「慰め」や「わたしを忘れないで」などの意味があり、中世の時

代には、戦地に赴く騎士が愛する恋人に贈った花と言われています。そうしたプレゼ

ントの由来から、わたしを忘れないでといった花言葉がついたのかも知れません。

 

 では、なぜクリスマスなの?

 

 それは、ずっと昔、2千年以上時間をさかのぼります。

ベツレヘムでイエス・キリストが誕生した12月25日、マデロンという羊飼いの貧しい少

女が、聖母マリアのもとへ祝福に訪れます。マデロンは、皆からのお祝いの品に囲ま

れた赤ん坊のキリストを見て、何かお祝いをと思いますが、貧しくて何も贈るものを見

つけることができません。

 

「わたしには何もあげるものがない・・・・」と悲しくなってハラハラと涙を流しました。

するとその涙が地面に落ち、そこからバラのように美しい純白の花が咲き始め、それを

聖母マリアと幼子のキリストに捧げたという物語です。

 

 この由来から、クリスマスローズという愛称になったと思われます。 “ 納得! ”

 

 今日、花屋さんには、白色だけでなく、赤、ピンク、紫、黄色など、いろいろな色の

クリスマスローズが並び、いろいろと楽しめるとのことです。なかには、「氷の薔薇」と

言われる品種もあります。

 

 このようにクリスマスローズは、その色の持つ美しさからの観賞用ということだけで

なく、その清らかな香りが、不安を和らげたりする効果もあり、人の心を癒す効果が

あるとされてきた花でした・・・・・

 

 

                                 以 上