がん患者さんのお金の専門家 看護師FP🄬の黒田です。

 

今日の内容は、賛否両論あるかと思いますが、医療用ウィッグ助成金(自治体によってはアピアランスケアとして拡大)について、家計相談を行っている者としての見解を述べたいと思います。


「まだやっていないの?」的な圧力があるのか、ここ数年で行う自治体が増えました。


患者さんの支援としてとても良いことだとは思いますし、この助成金により社会復帰の後押しとなっている患者さんもいますので、全否定ではありません。


しかし、なんかこれが支援のすべてと思われてもな~とモヤモヤしている部分もありました。
 

 

 ①助成って本当に患者さんだけのため?

 

昨今、お金をなるべくかけずにできるアピアランスケアも増える中、逆行してはいないかと。


中小企業が限りある予算でなるべく低価格でサービス提供している中、ここでの助成により「だったらもう少し高いものも」という利益の上乗せに後押ししていると感じる場面もありました。


患者さんからも、「そういう薬じゃないから、自分は該当しない。これって全体の患者支援と言えるの?」という意見を聞いたこともあります。

 

 ②わかりやすい助成よりも必要性のある支援を願う

 

先日、ある自治体とお話した時に、そのモヤモヤが晴れました。
ある自治体では、40歳未満の在宅療養支援(介護保険が無い世代への支援)や、妊孕性への支援など他の支援の重要性も考えられており、結果、アピアランスケアの助成金は他の自治体よりは低く設定しているとのことでした。
 

この考え方を聞き、予算の範囲内で本当に必要なところまで見極められている自治体だな~と共感したのを覚えています。

 

マズローの生理的欲求の視点から考えてみても、アピアランスケアは社会的欲求や承認欲求の位置づけです。

一方で、在宅療養や妊孕性など衣食住に直結するのは生理的欲求や安全欲求の位置づけ。

 


アピアランスケアへの助成というのは反応もわかりやすいですし、自治体としては取り入れやすいのかもしれません。


ですが、生活保護までにはいかなくても、生活や治療を継続していくため、家族と共に過ごすために必要なお金の部分の支援を自治体の取り組みの考えとして大切にして欲しいなと悩みを抱えている患者さんやご家族を見ていると強く感じます。


助成金の内容を見てみると、その自治体ががん患者支援をどう捉えているのかがよくわかります。各自治体には財源に限りもありますし、公共の支援のあり方として考えさせられます。

 

 

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