少しずつ、ここでの生活にも慣れてくる。
嫌でも明るくなる電気に起こされる、朝。
布団をしまい、掃除をして、洗顔食、
薬中毒にさせる、弁当
それにしても、警察で薬中毒になるとは、、、
運動の時間と言う、運動をしない時間!
そして、お昼、夜の弁当、
布団を敷いて、9時の消灯
これだけ、これが、1日である。
取り調べが無ければ、暇を通り越して、気が狂いそうになるので、昼間から寝る。気が狂ったかの様に寝る事にしていた。
「本当に寝過ぎですよ、ジャブ中じゃないですか?」と、聞かれる。
いつしか、この場所にも馴染んでいる。
いやいや、ここには、犯罪者など一人も居ないのではないか!と、本気で思える。
全身、カラフルな人も、本当に薬の中毒の人も、話をすると実に面白い。
ただ、悪い事を知っているだけの、普通の人の様に見えてくる。では、罪、ってなんなのだろう。この普通に見える、人達を裁く事って、なんだろうか?
ある、お巡りさんが教えてくれた。
犯罪は誰でも犯せるし、いつでも、犯罪者に成りうる可能性を持ってる。
罪と、犯罪者は別のところに有って、行動する選択肢の中に、罪が隠れているんだ。
だから、大抵は普通の人なんだ。
大義名分を持って犯罪を犯す人なんて、万に一人も居ないんだよ。
まさに、私じゃないか!
この言葉が事実なら、やはり私は無実だ。
洗顔や運動の時間で、少しずつ馴染んでいくのも、カラフル模様の人も、お薬大好きな人も、普通の人だからなんだな!
それにしても、やる事が無さすぎる。
暇潰しに、同室の15番と、何か遊び道具を作る算段をとろう。
レポート用紙で、トランプ作り!
大富豪を2戦した。見つからない様に。
多分、この見つからない様に、が、罪、なんだな、きっと!