約1年前に書いた記事。
この頃と1年後の今では、別人か!?っていうくらい、
全く違う、今は穏やかな世界を生きられている。
韓国人夫は、怪我の後遺症なく、パートだけど社会復帰してくれたし。
そして、本当は。
何より一番大きいのは、今年2月から、夫が精神病の治療をまた再開してくれたから。
今日、ふと考えていて。
起こった現実は「夫が治療を再開してくれた」だけど、
私が自分の思い込みや、今まで行ってきたパターンに気が付いて、
意識を変えて、行動したから、この現実を起こせたんだと思うので、
私は何に気が付いたのか、について書きたいと思います。
まず、背景から。
夫は、数年前、精神病になった。
30代半ばで来日した夫にとって、海外での正社員生活がストレスになってたんだと思う。
夫の様子に違和感を感じ始めたのは、娘が生まれて2年後くらい。
家族が増えたこともプレッシャーになってたのかも。
当時私も、1年の育休を経てフルタイムで仕事復帰してたので、夫を気遣う余裕は無かった。
結局症状が酷くなって、受診したのはそれから2年後くらい。
それから数年は定期的に通院、服薬して、穏やかな生活を送ってたんだけど。
一昨年の秋。
医師のとあるひとことが原因で、通院、服薬をやめてしまった夫。
しばらくは症状がなかったけど、去年の春頃から症状が再発。
夫本人が一番苦しいと思うけど、
本人には病識があまりないので、なかなか受診に繋げることができず…。
前に通院してた時に貰った薬が残っていて、それを飲むと一時的に回復し、
でも、しばらくすると、また症状が出て...を繰り返していた。
受診を進めても、頑なに拒否する夫。
ここで、少し私のことを...。
私は、子供の頃から、たぶん生まれた時から、人見知りで大人しくて、
特に他人に対してはあまり喋らず自分の意見を言わず、
基本的に自分が我慢するタイプ。
今でも覚えてる、小学生当時のエピソード。
小学1年生の頃、教室で、前の席の子に椅子で右足親指を踏まれた。
前の席の子はわざとやったわけじゃなくて、それに気が付いてない。
めちゃくちゃ痛かったけど、「痛い!」と叫ぶこともできず…。
その後、上靴を脱いでみてみたら、靴下まで血まみれで。
保健室に行った覚えもないので、たぶんそのまま帰宅したんだろうけど、
結局その後、爪が黒くなって剥がれた。
よっぽど強い力で踏まれたんだろうけど、
そんな時ですら、何も言わず我慢する私…。
今はそんな事あったら絶対我慢しないけど、
それが私の基本の性格。
夫と結婚した後、急に仕事を辞めたり、事あるごとに問題を持ってくる夫に対して、
最初はひと言ふた言文句を言ってたけど、
元々夫の方が弁が立つし、割とすぐキレる韓国人なので、
徐々に諦めも入り、自分の考えを強く主張することをしてこなかった。
一昨年に通院を辞めると言われた時も、
とりあえず、いいんじゃないの?って夫の意見を尊重した。
昨年、調子が悪くなっていっても、
病気がある夫を、真向否定は絶対できないので、
強く受診を進めることはしなかった。
そして。
ちょうど今年冬のある日曜日の午後、
夫が怒鳴りあいの隣人トラブルを起こして、
世界が終わっていくような嫌な思いをした。
これは本当に本当にまずい…と思った。
そんな中で、気が付いたのは、
もしかしたら、私は「伝えること」を面倒くささや怖さに負けて
ただ見て見ぬふりをして、スルーしているだけじゃないか...ということ。
いつも自分が我慢すれば丸く収まると思っていて、
自分を放置していた。
意を決して、2時間ほどかけて、
夫に、客観的に見ても症状が酷くなってるから受診してほしいという話をした。
私にとっては、めちゃくちゃ怖かった。
声が震えて泣けてきて、もう死ぬ!!気で話をした。
夫のことを真っ直ぐ正面から真剣に見て、
穴が開きそうなくらいの力で見た。
周りの世界が歪んだ感じになったのを覚えてる。
それくらい真剣だった。
結果、夫は受診することに同意してくれ、
早速受診し、服薬も再開。
夫は別人のように穏やかになって、世界が変わった。
度が過ぎる自分勝手な言い分は、他人へのただの押し付けになってしまうけど、
自分自身が嫌だと思ってることは、スルーせずにきちんと伝えること。
怖がらずに、自分の感情を表現すること。
これって、結構苦手としてる日本人が多いと思う。
事なかれ主義というか…。
別にそれが悪いわけではないけれど、
自分の嫌な気持ちを無視することなく、他人に伝えることは、自分への愛だと思う。
真剣に伝えれば、相手が変わる、世界が変わることもある。
逆に、韓国人は、素直に自分の感情を表現する人が多い気がする。
私が韓国好きな理由でもあります
私が韓国人の夫と結婚したのは、
このことに気が付くためだったのかな??