むかしむかし

島根って言うド田舎に

SATっていうあほぅがいましたとさ。


子供の頃から音楽が好きで

職権乱用(実家はCD SHOP)しながら

常に新しい音楽を探してましたとさ。



「その」頃。

SATは学生で

神戸に住んでましたとさ。


夏休みのある日。

SATは実家に帰り

バイトとしてCD Shopを手伝ってましたとさ。


するとそこに、友人が一人。

レコードを買いにきましたとさ。


寮に住んでる友人は

ステレオを自室に置くことが出来ないので

SATはお店でレコードをダビングしてあげましたとさ。



そのAlbumは「Night Waves」

アーティストは「織田哲郎」と言いましたとさ。


1曲目は“カッコイイ”と思って聴きましたとさ。

2曲目のイントロが流れた時

SATはその場に立ち尽くしましたとさ。



…。



2曲目を聴き終えて

SATは体の震えが止まらなかったとさ。



それから毎日

SATは“織田哲郎”って人の情報を

過去に買った音楽雑誌をひっくり返して

探しましたとさ。



新学期が始まり

タイクツな学生生活に戻ったある日

SATは「ウメチカ」を歩いてましたとさ。


そこには「チケットぴあ」さんっていう

チケット屋さんがあったとさ。


ふと見ると

「織田哲郎 バナナホール」って書いてあるチケットが

2,500円で売られてましたとさ。


手元にあった3,000円をはたき

SATはそのチケットを手にしましたとさ。




そして…。

1985年10月18日。


大阪バナナホール

最前列、ド真ん中。



そのツアーのオープニングは

SATが震えた

あのAlbumの2曲目から

始まりましたとさ。



【ビートに溺れて~Dance The Night Away~】織田哲郎




すがりつく心も

帰る街も見つけられず

いつまでも何かを

待ち続けたまま Dance the night away

忘れさせておくれよ

昨日の事も 明日の事も…




つづく。