ぶつかってもいいよ。そんな壁さんは丈夫。
だから、だいじょうぶ。ぶつかっても。
景色が見えるよ、風も流れる。光が届く。
そう、壁のムコウを感じられる。
壁を有効に無効としちゃう窓さんの働き。
きちんと閉めたり、自由に開けたり。
壁があっても関係ない。関係を繋ぐ扉さん、
だから、さあ叩こう、
目の前の今をこの命で。
ぶつからなくてもいいよ。そんな壁さんは築く。
気づく私を。
だから、だいじょうぶ。
もしも、目の前に壁さんがいたとしたら
見えるかもしれない窓さん、
待ってるかもしれない扉さん、
いま
叩いてるかもしれない
手。
その手もこの手もあの手もあったんだ。
借りたい猫の手も、かゆい時には孫の手も
御用の時には、はい、十手。
手紙に切手を、数多な引く手。
やはり決め手は、壁さんでした。
どんなあなたと見つめあったか触れ合ったか
あなたでどれだけ痛い目を見たか、傷を負ったか、苦しんだか。
そして、壊れた自分をどれだけ築けたか。
気づけば窓さんも、扉さんも
いつも
いっしょにいてくれた。
この壁が、差であり
別けるもの。
あなたと私を
それぞれ、たったひとつのかけがえのないものにしてくれるための
大切な
存在。