CBR250RR 2023(8BK-MC51)ハリケーン製キャリア | nanchouの出来心

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CBR250RRにハリケーン製キャリア(品番:HA6316B) を付けました。この記事は情報提供的な感想です。

 

対象車両は以下の通り。

・商品名:CBR250RR(2023年型)

・型式:8BK-MC51

・フレーム号機:MC51-1500001~

・機種名:CBR250S3Ap(記事の画像は-3J)

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取付方法自体については色々なサイトで紹介されてますので、この記事では私が気づいた点をUPします。

 

なお「私が取付けた感想」であり、同じ症状等が出るとは限りません。

 

買ったり、切ったり、考えたりはご自分の判断でなさってください。

 

カットについて

このキャリアを付けるにはカウルのカットが必要です。

対象となるカウルはカッターで切れます。

綺麗には切れないですが、しっかりしたカッターと腕力さえあればカットに困る事は無いです。

 

私、どうせ売る時に元に戻す(キャリアを取外す)ので汚くカットしました。

 

カットするカウルについて

予備を買っておいた方がイイです。なぜなら・・・

①カットに失敗するかもしれない。

②あとで紹介する問題があるため、元に戻したいかもしれない。

③キャリアのついてるCBR250RRってリセール悪そう。

 

対象のカウルはコレ。

 

 

2024年4月現在で1個当たり1600円弱、両方で約3200円くらいです。

 

私は買いました。

 

カット寸法について

このキャリア、CBR250RR 2023年モデルにも取付可能と書いてありますが、商品説明通り カット位置が2022年までのモデルと異なります。

 

 

取説には以下の寸法でカットするように書いてありますが、これは最小限度のカット寸法です。

 

実際はもう1~2周りくらいカットする必要があります。

 

思った以上にカットしなければなりません。

 

特に、ブラケットの中心に凸加工がしてあり、これとの干渉を防ぐためにもカットは大きめが必要。

 

カットした開口部とブラケットが接触しているとカウルに負担がかかります。なので接触しないようにカット。

 

 

そして、カットした開口部から雨水やゴミが進入しないように処置が必要。

 

私はとりあえず、ダイソーのゲルテープ(防水タイプ)で埋めました。(いいグッズがあったら変更すると思います。)

 

 

キャリアの板金精度はそこそこだし、シートレールに負担がかかってる

以下の画像は仮組した状態ですが、ステーとキャリア本体の間にすき間が発生しています。

 

このすき間が撓みを発生させ、シートレールに負荷がかかります。

CBR250RRのフレームはシートレール(サブフレーム)とメインフレームの一体構造なのでシートレールに異常があれば、「メインフレームごと交換」を考えないといけません。

 

怖いですね。

 

そしてキャリアを取付けて、キャリアを持って車体を揺らしてみると、撓みが感じられます。

 

また、キャリアのブラケットはシートレールの薄い板金のコの字型のブラケットに締結しているため、強度的に不安を感じます。

 

以上の状況から感覚的に、このキャリアに大きい負荷はダメだと思います。

 

とても軽いリアボックスやシートバッグ程度までにしておくべきかと思います。

 

車両を軽く支える程度ならいいですが、「このキャリアを主にしてバイクを保持」、「リアを吊るす」ような事はダメ。

 

なお、2週間後に緩めてブラケットとキャリアのスキマを見たら、とても小さくなってました。

 

キャリアが撓んで馴染んだのか。

ここまで計算してたら怖いですけどねw

 

 

カウルのチリが甘くなるし、リアシートのハメコミが硬くなる

 

キャリア用のブラケットをカウルとシートレールの間に挟む訳ですから、ブラケットの厚み分の歪が生じます。

 

その歪はリアカウル全般で、カウル間のチリが開く(チリが甘くなる)ことで現れます。赤矢印部のスキマが大きくなってるし、シートセンターのカウルの爪が上手く入らない。

参考ですが↑の画像の上側にあるお決めの4本のネジはハリケーン添付のネジに交換します。

 

純正=M8x23、ハリケーン=M8x25。

 

板厚の分だけ長くなってないとダメじゃないの?とは思いますが、交換しておきます。

 

そして、このネジはハリケーン用も純正も締結がとても硬いです。

私は焼付き防止のためにモリブデン・グリスを薄く塗りました。

 

チリの甘さの話に戻ります。

特にリアフェンダーとリアセンターカウルのチリの甘さは顕著。

 

そして、キャリア取付後はリアーシートのハメコミがめっちゃ固くなります。GROM(JC92)並みに硬いw

 

取説にもリアシートのハメコミについて、注意が書いてありますが、ちょっと不安を覚えるくらい硬い。
 

重さ

キャリアとしては軽い部類ですが、それなりに重量があります。

ヘルスメーターで3.5~4㎏くらい。

 

全てオーバーハング荷重としてシートレールのブラケットに負荷される形状なので、もっと軽くするか補強が欲しいところ。

 

 

キャリアの利点:

色々と注意的な事を書きましたが、もちろんメリットもあります。

 

1.移動させやすい。

リアに「握る場所」ができるため、バイクを移動させるのがとても安全で楽。

 

2.積載時に跨りやすい。

シートバッグを蹴ることが無い。

足が短いのでとても便利。

 

3.荷物が積載しやすい。

キャリアだから当たり前w。

 

 

 

総評:

メリット/デメリットを考えると微妙なグッズ。

 

キャリアとしての実用性(特に耐荷重)を考えるとエンデュランス製のキャリアの方が良いと思います。

(ただし、こちらも加工が必要)

 

↑支持方法が明らかに強度が高そうなエンデュランス製キャリア。

 

余談:私、GROM(JC92)とZ125でエンデュランス製を使用し、とても信頼しています。丈夫でいいキャリアですよ、エンデュランス製キャリア。

 

デザイン優先(≒目立たない)で重いものを乗せないなら,ハリケーン製でいいと思います。

 

まあ、デザインって言うなら「キャリアを付けない」が、ベストでしょうねwww

 

以上、ご参考になれば幸い。