妄想のお話です
現実世界に帰れる方だけどうぞ
私的補完ですのでS担さんは要注意です
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暫し眺めてシャットダウンさせる。
真っ暗になった画面には冴えない顔の自分が映し出された。
(しっかりしろよ、松本潤)
根っからのネガティブ思考は矯正してもしても抜けきれなくて、開き直ったフリをしてもすぐに顔を覗かせる。
冴えない自分を画面を閉じて閉じ込める。
けれど今度はテレビ画面の中、楽しそうに談笑している大切な人の笑顔にぶつかってどうしようもなくテーブルに突っ伏した。
「翔くん…」
手に入れた安寧を手放すことの恐ろしさを知っている。
保証のない未来を見つめ続けることは昔もも今もこれからも必然で必至だ。
「だめだ。疲れてるとろくな方向に向かないや」
どんどん泥沼にはまってしまう自分を振り切ろうとガバッと頭を上げると明日の天気を気象キャスターの方が伝えている。
どうやら明日…いやとっくに日付は変わっているから今日は雨が上がるらしい。
週間天気とロケ日を照らし合わせて気を紛らわせていたら「ただいまー」と間延びした声と物音が櫻井の帰宅を告げた。
テレビにはメーンキャスターの横で明日の予定を読み上げる女性キャスターの声を真剣な顔で聞いているひとがいて、最後のお辞儀をきっちりとする後頭部の旋毛についつい目が行く。
テレビの中の人にいつも通り『お疲れ様』とつぶやいたところで本物が登場。
「おかえり」
「ただいま。今見てたの?」
「ん、間に合わなかったから」
エンディングの流れる画面を見ながら脱いだジャケットをダイニングの椅子の背に掛ける間にきっと俺の帰宅時間を逆算してる。
だからわざわざいつ帰ってきたの?とか聞いたりしない。
いつも状況判断が正確で周りに居心地の良さを与えられるし、その見た目も声も…何もかもが世の中から求められるひとなのだ。
「何か飲む?」
そのままでいたらさっきまでの無駄にネガティブな心がこぼれ落ちそうな気がして、自分のグラスを片付けるついでを装ってシャツの背中を横切ってキッチンに入る。
シンクにグラスを置いたところで背後に気配を感じた。
「ビール、は風呂上り。それより…こっからダダ漏れてる」
気づいたら腕を引かれ左腕で腰を捕まえられて眉間を逆の人さし指で押されていた。
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性懲りもなくもうちょい続きます(^^;
悪いクセだなー
サラッとライトにできるスキルどっかに落ちてないかなー
いろいろすみません(土下寝)