私の母方の祖父
京都で伝統工芸士だった
口数は決して多くはなくても
優しい優しい祖父
人想いで
家族中から愛されて
人から愛されていたのを知ったのは
10年前に
突然この世を去ってからの
和尚さんの言葉からだった
戒名には
その人柄がこめられていた
優しい祖父に一度だけ
怒られたことがあった
5歳とかだったのに
記憶が鮮明に残ってる
米粒で遊んでしまったことがあった
その時の一度だけ
祖父の怒った顔で
いけないことなんだとすぐにわかった
私が父に大反対された結婚にも
祖父と祖母だけは
あたたかく迎えてくれて
祖父は母に注意していたのも
あとから知った
突然の別れだったこともあり
祖父を
恋しくなるときが
急にある
会いたいなって
不思議だな
母方の祖父をおもうと
会いたくなる
徳をたくさん積んで逝った
おじいちゃん
どうしてるやろう
甥っ子ベビやで
おじいちゃんのひ孫だよ