日ごろ、私が拝見させていただいているブログ主さまの中のおひとりとのお約束で、私的な記事です。
こちらのポメラニアン、ある喫茶店のオーナーが飼われていた。
血統書付きの両親から生まれた女の子。
同じような容姿の兄妹が喫茶店のウッドデッキに数匹いたうち、巨大で柴犬の赤ちゃんなのかな?と思ってしまった子。
私は、ひと目で私のそばに居てもらいたい子だ。と、決心できたので、少女ながらに この子を譲ってください。と、お願いして、帰宅しました。
そして後日、母が引き取りやら、ウェンディと名付けた女の子の新居設備を引き受けてもらえたような。。。
なんてったって、翌日から中三の修学旅行で4日間、私は留守にしてしまったので、無責任にも記憶がないのでした。。。
目の前で低速走行の車に轢かれたり、アスファルトの上のお散歩など嫌がるので、自転車のカゴに乗せて女子2人風を受けて爽快に走ったり。
私のベッドの上に寝るのは良いのだけれど、重くて寝返りが自由にできない数々の夜。
思春期の私が、悲劇のヒロインのように自室で泣いていると、 ふんっ と鼻を鳴らして退室するような、高貴な精神を感じました。
ウェンディは、20年生きました。
白内障も進み、歩行も排泄もままならなくなり、最後に母の腕の中で息をひきとりました。
土葬にするかどうか、もう、7日間家族で考え、母は私のこと以上にウェンディを可愛がって寄り添って生活していましたから、泣く泣く荼毘にしました。
骨だけになったウェンディが骨壺に入ってもらうとき、火葬担当の方が、こんなにりっぱな骨は珍しい。
そんなことを言われて、私たち家族全員は、泣いていることを忘れて泣きました。
しかも、中型犬用と用意された骨壺に、ウェンディは入りきりませんでした。
頭蓋骨もしっかりしていて、口先がどうしても出てしまうのでした。
私は、涙で頭がぼうっとする中、一番上の兄が、ゴツゴツ!と、骨を拾う棒でゴツゴツ。。。え!
私は、蓋をしないでそのまま風呂敷に包んで帰ろう。そう考えると同時の出来事。
もう、家族全員、荼毘して送る。と決めたのだから、誰がどうこう とは感じないわけでした。
49日を過ぎたある日、母は、母の考えで実家の松の木の下に眠らせました。
不思議なのが、うちの小人ちゃん2人は、ウェンディと会ったことがないのに、実家の庭で遊ぶとこんもりとした土に向かって頭を下げ、手を合わせるのです。
そんなわけで、3月に咲くウェンディという植物名の女の子は、巨大で丈夫で、お商売で忙しい家族のお留守番係の私に、肉体のぬくもりを与えてくれたのです。お姉ちゃんのようにありがたい存在でした。本当に。
今は、捨て猫だったプラムという名の猫がおります。男の子です。
ぐるぐるごろごろのどを鳴らして、私に抱かれに来る可愛い子です。