「さよなら無防備」っていうチラシの話 | 33kurasari8amebroのブログ

33kurasari8amebroのブログ

くらさりPのブログ

今日は過去に掲載された「さよなら無防備」という痴漢防犯チラシの話をします。
そもそも「さよなら無防備」とは、兵庫県警西宮署と西宮防犯協会(同県西宮市)が作製した、痴漢やひったくりといった犯罪の予防啓発のチラシの事です。


(ニュースサイトより拝借)

記事には「さよなら無防備 防犯活動で女子力UP!」と書いてありますね。
では、何故ここまで騒ぎになっていたのか?

ツイッターでは「性暴力だけは、必ず被害者が責められる。西宮警察署は、こんな考え方で被害者を見ていたのか!」、「責任転嫁するな!痴漢はダメってなぜ言えない?」や、西宮市議会議員のよつや薫氏は、「このチラシはひどすぎる。兵庫県の苦情処理窓口に届けるべき事案」

といったクレームが殺到し回収にまで発展したからです。

これについて丸山文勝副署長は「女性に非があると受け取る人もいてよくなかった。誤解を招く表現があり、申し訳ない」と釈明した。

との事です。

それでは、良い点と悪い点について語ります。
あくまでも私個人の意見なので、話半分に聞いてください。

最初に良い点についてです。

良い点は、きちんと注意喚起出来ている点です。
実際、パンツだけのミニスカートは加害者側からしたら、欲をそそられるのにも納得がいきますし、それに、公然わいせつ罪にも繋がりかねないという意見もあります。

悪い点は、やはり誤解を招きかねないという点です。
この点について、多くの人達は被害者が加害者に見えてるのではという意見を挙げています。
ですが、私が伝えたいのは注意喚起という形でファッション文化に水を刺しているのではないかと思われてしまう件についてです。
チラシにはワンピースを着た女性のイラストも描かれていますが、これは明らかにワンピースもNGだとも捉えることも出来てしまいます。極端な発想だと思いますが、これを見た人がみんな鵜呑みにしてしまえば、ワンピースを着る人が減り、ファッション業界も売れなくなり、ワンピースというファッションが衰退してしまうという可能性も考えられるかもしれません。
そうなると、企業への営業妨害にも繋がりかねません。
それに、過去に「自分が『カワイイ』と思った短いスカートによって性犯罪を誘発してしまいます」と呼びかけていますが、ミニスカートも下にスパッツやタイツを履くなど工夫をして、正しい着かたを守ればいいものなのでわざわざやめないといけない物でもありません。
学生服だったら、仕方がないですし。
「衣装の乱れは心の乱れ」とよく言いますが、そういったファッションは時代の流れなので仕方がないと思いますし、こういった呼びかけは時代の流れに逆らうことでもあります。

極端に例えるとするならば、
「現代服は狙われやすいので肌の露出が少ない大正時代の服を着ましょう」と呼びかけているようなものだと思います。

まあ、露出が少ない服を着ようという呼びかけなのですが、注意喚起という形で衣装の自由を束縛するのはいかがものかと思います。だって、服装選びは個人の自由ですし、この呼びかけ方だと衣装統一として解釈されても仕方がないのです。
衣装の例として掲載するなら、パンツだけのミニスカートなどの見えてしまうものだけを取り上げれば良かったですし、ワンピースやノースリーブなどの関係ない服装とかは別に載せなくても良いと思います。
どうしても呼びかけたいなら、ミニスカートなどの正しい着かたなども載せておくべきだったと思います。
つまり、呼びかけとしては細か過ぎてやりすぎだった。
私達はファッションに対する新しい価値観を受け入れなければならない時がやって来た。そう思います。

この意見をどう捉えるかは、自由です。ただし、これだけは言わせて下さい。



誤解を招くような、呼びかけはしない事。