第6話 「ナオキの変化!?」


「おっと 大変なことになりました。ナオキ選手のタツベイがひどい怪我を…。今急いで手当をしています」
テレビからのニュース。この試合は有名になり歴史に刻まれるぐらいになっていた。そしてあるトレーナーも見ていた。場所はイッシュ地方のとある町のポケモンセンター。
「……シ~ 試合はどうなったの?」
「それが大変なことになったんだ。ヒロシが傷つかなければいいんだが…」
一人のトレーナーがみてると髪が長い女の子がそのトレーナーの方にやってきた。
「ヒロシってサトシのライバルだっけ?」
「ああ。ヒロシとはカントーリーグで負けたんだ。でもヒロシもこれで優勝か…。」
そのトレーナーはピカチュウを肩に乗せたサトシというトレーナーだ。今回の大会でいちお優勝したヒロシとは面識があるようだ。
「怪我はファイヤーの肩に乗って消えない炎をあびたのと 至近距離でもものすごい威力のりゅうせいぐんが原因だと思われます。その映像をながします」
タツベイがファイヤーに乗ってる映像が流された。あっというまに火のダルマ。
「でもこのトレーナーもまだまだ子供ねえ~。ファイヤーのことぐらい分かってないとね~」
「そんな こっと言ってる暇じゃないと思うな」
「デント!」
アイリスが少しテレビに移ってるナオキを少し馬鹿にしていると後からデントが現れた。サトシとアイリスは同じタイミングでデントとしゃべった。
「デント もう体調は大丈夫なのか?」
デントに対してサトシはこう言った。先ほどまで体調が悪かったらしい。いちおもう治ったようだ。
「そりゃそうよ。私が作った薬草だもん。飲んで少しすればすぐ治るわよ」
「ポケモンセンターなんだし ここの薬でいいんじゃないのかなあ?」
「ギク」
アイリスが薬草を作ってたようだが ふつうにポケモンセンターを借りればよかった話。いちおポケモンセンターでも人間用の薬もある。
「俺 ヒロシに連絡するよ」
サトシが座ってたイスから立ち上がり ヒロシに連絡しにいった。行く前にりゅうせいぐんの映像がながれた。サトシ達はその映像に驚かされた。今まで見た事もないりゅうせいぐんだったからだ。それが終わると同時にサトシはヒロシに連絡した。


今運ばれてるのはナオキのタツベイ、それにファイヤー。ファイヤーはピンピンしていたがタツベイの至近距離のりゅうせいぐんを食らうと同時に倒れてしまった。あれ程のりゅうせいぐんは恐ろしい。 だが1番の原因は至近距離だったせいだ。
「アマテル 大丈夫かな…。」
タツベイとファイヤーの治療をしてる部屋の前にナオキとヒロシは座っていた。
「ナオキ ごめん…。」
ヒロシが先ほどの戦いで謝った。だがナオキはなにも反応しない。ナオキはさっきから頭の中で色々な言葉が流れてる感覚がした。これはけしていいものではない。嫌な気持ちになるばかりだ。すると治療室から人が出てきた。
「ファイヤーとタツベイ どうですか!」
慌てて ヒロシはポケモンの様子をきいた。すると微妙な顔をしながらしゃべりだした。
「ファイヤーは3カ月ぐらい休ませれば安心でしょう」
その言葉を聞くとヒロシの肩の力が抜けて地面についてしまった。だがその言葉の次に深刻な顔をしだした。
「問題はタツベイです。いまだにあの炎は消せず 体の中の傷がとてもひどいです。治るかは分からないし さいやくの場合も…。」
「…。」
医師の言葉にナオキは何も言うことはできなかった。そしてそれだけではなかった。
「タツベイからある持ち物をとらせてもらいました。そう、かわらずの石です」
かわらずの石はそのポケモンを進化させたくない時に使う持ち物です。ナオキは本当に困った時にその道具をとることにしたんです。
「その道具をとってもタツベイは進化しませんでした。レベルも十分あるようですし…。言いたくはないですが…。」
「タツベイはニ度と進化できないでしょう」
医師から進化できないと言われたナオキはタツベイのある言葉を思い出した。

「アマテル 空なんて見てどうしたんだ?」
『ぼく速く空を飛んでみたいんだ。まだかわらずの石をとっちゃいけないかな?』
「本当に困った時に持ち物をとるよ。アマテルも空を飛べるようになるから」
ナオキの言葉にタツベイはニッコリしながら ナオキを見た。
『約束だよ!』
「あー 約束だ」

「ナオキ 大丈夫か?」
「…。」
ヒロシに呼ばれてるがナオキは反応しない。ナオキは頭の中に色々な言葉がまた流れ出した。そしてタツベイが見えた。
「アマテル 無事なのか!」
『ナオキのせいで進化できない。ぼくの空を飛ぶ夢はお前のせいで壊された。どうしてくれるんだ』
頭の中にはその言葉がずっと流れてる。その言葉を聞いてるうちにナオキの性格が変わり始めた。そして半日ぐらいそこで座ってると 性格が激変した。
「ナオキ いっしょにタツベイを見守ろうよ」
「うるさい。使えなくなったポケモンはどうでもいい。俺はほかのポケモンの修業をする」
ヒロシの優しい言葉にうるさいと返し始めた。
「何を言ってるんだ ナオキ。1番のパートナーじゃないのか?」
「使えないならパートナーじゃない。邪魔だ!」
ヒロシをはじいて外へ出て行った。ヒロシははじかれて床に座ったまま動かない。ヒロシは床を見たまま動かなくなった。するとモンスターボールへしまってたピカチュウが出てきた。
「ピカチュウ…。」
「レオン 心配かけさせてごめん」
するとジョーイさんからある一本の連絡がきたと言われた。ヒロシがジョーイに案内されるとサトシからの連絡だった。

「ヒロシ 優勝おめでとう」
「サトシか…」
優勝してもヒロシは元気が出なかった。やはりタツベイのことを引きずっている。ナオキの指示と言い もう少し早くナオキに背中からおろせと言えれば こんなことには…。とヒロシは思っていた。
「ヒロシはこれからどうするんだ?四天王と戦うのか?」
「ぼくにも分からないな… とにかくサトシもイッシュリーグ頑張ってね」
「… あー」

そして電源をヒロシは切った。本当はもっと色々話したかった。だが話す気になれない。


この試合はナオキだけでもなくヒロシにも悪い試合になってしまった。



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