気象系の青さんの素人妄想BL小説です
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side S
太陽の陽射しを強く浴びる
盛夏の日々も、
夜になれば……
頬を撫でる風が僅かに優しく、
夏の終わりに向かって
少しずつ季節の移り変わりを
肌で感じられるようになっていた
それに……
トスッ //
『わッはぁあああッ♡
翔くんッ!翔くんッ!
凄く綺麗だねぇ〜♪』
「……だね///」
『…あぁ〜んッ…//
終わっちゃったぁ〜…
翔くんッ!次!
次をお願いします!!!』
「…はいはい///」
隣で無邪気にはしゃぐ肩が
遠慮なく触れれば…
意識は一瞬で持って行かれ、
目の前の火花の様に
熱が籠るのを感じた……
『や〜まやぁ〜♥ 』
「…ふはッ♪…なにそれ///」
『ん?……山の日の花火だから…
…“ やまや ” なんじゃないの?//
お祭りに来てた人達が叫んでたよ?』
「……そう…だっけ?//」
『ふふふ♡
…翔くん、地元の人でしょう?
そんなことも知らないの?
もぉ〜おバカさんッ♡』
カチッ…
シャララララン♡
ゴツンッ
「…ぁ痛てッ⁈/////」
『…あ⁈……ごッ…ごめんね//』
「もぉ〜気をつけてよぉ〜…//
……ってかさぁ〜…ソレ…
貴方、本当…似合いすぎて…
…全く違和感ないよな…///」
『ふふ♪…そう?///
ありがと♡』
普通、高二にもなる男子は
小さな女の子層のニーズに向けた
玩具のステッキを
楽しそうに振り回したりはしないぞ…///
それにぶつかった額を擦りながら…
直ぐ隣へ、ほんの少しだけ
睨みを効かせて笑いかけると…
直ぐさま、こちらへ向かって
可愛い笑顔を返してきたもんだから……
『…あッ…ほら!翔くん!
花火!花火終わったよ!
ぼぉ〜っとしてないで次つぎぃ〜♪』
「……はいはい/////」
先程から…
花火よりも気になるこの人に
何度も同じ注意を受けいた
そんな心地よい時はあっという間で…
『…………夢みたい///』
「…ん?」
『…こうして、花火見るの///』
優しく笑う横顔が
目の前の光に照らされ
瞳の中は宝石が光を放っている様で…
その美しさについ見惚れてしまった
「…打ち上がってないけどね…
ごめん//
折角、浴衣まで着てくれたのに…
見れたのが……家庭用の花火って…//」
折角の機会を台無しにした
自分の失態に反省していると……
『あ、花火のことじゃないよ?』
「……ん?……と言うと?」
『翔くんと仲良くなれたことが…
夢みたいで…凄く幸せなの/////』
「…そっか♪
それは良かった///」
くいッ…
『んぁあ⁈//
……しょ…ぉ……くッ⁈/////』
ブブーブブー……
(スマホのバイブ音)
それを言うなら “ 俺の方” だから///
優しく微笑み
嬉しいことを言ってくれる頬に触れて
自分の方へ振り向かせれば…
艶めく膨らみへ
息がかかる距離まで顔を寄せた……
二人の隙間は僅か数センチ
視界はまたしても…
互いを映し合うだけとなるこの時間に
胸が熱くなる
ブブーブブー……
「…………智…くん……///」
『………ハァ…な……に…?/////』
ブブーブブー……
打上げるモノとは規模が違う
家庭用の小さな花火が
こんなにも素敵に思えるのは
全部、彼のおかげなんだ……
「ごめッ…ハァッ…出て?/////」
ぐぃぃッ…
『……ぁ…//………ありやと…///』
押し迫り
尻もちをつかせてしまった身体を
抱き起こしたら……
鳴り止まないバイブ音を響かせる
スマホを指を差した
智くんが、その画面を見て
すぐさま何か操作するとバイブ音が消え
庭の隅で電話相手と話し始めた
そうこうしている内に
家庭用の花火は
残すところ線香花火だけとなり…
彼が電話で不在の間に
それ以外のモノを全て片付け
今日、最後の…
二人だけの時間が来るのを
静かに待っていた
『……お待たせ/////』
「…ん///………おばさんから?//」
『………ぅん…/////』
「……そ…っか…//
そしたらさ、折角だから…
…この線香花火までして終わろ?」
『………ぁ……ん/////』
再び触れる距離まで詰めてきてくれた
とんでもなく可愛い人へ
残りのものを渡し火をつけた
「……や〜まやぁ〜……//」
『…ふふ…//………や〜まやぁ〜///』
真似して言ってみたものの……
切なくて、
とても名残惜しい……
別に、今日が終わったからとて、
想いが重なった俺たちには……
明日が無い訳ではないんだ
それでも……
彼と初めて過ごした
今日と言う奇跡の一日に
“ 終わり ” が
近づいてきているのかと思うと……
この小さな目の前の輝きにすら
少しだけ…
あともう少しだけ………と、
隣の瞳を宝石に変える煌めきへ
一息でも長く続いてほしいと
願ってしまう自分がいた
「……おばさん……なんて?//」
『………うん…
姉ちゃんと合流したって…//』
「………そっか…//」
『………ん…//……………でね…///』
「………智くん?//」
突然、途切れた会話に…
意識は、目の前の輝きの世界から
ゆっくりと隣の可愛い存在へ変わった
『…そのまま…
お父さんを迎えに行くって…///』
「…そ……う…なんだ…?//」
『うん、それでね……
…翔くん……
それまで一緒に居てくれない?/////』
「……………えッ?///」
『……キスの続き…
…………しちゃダメ?/////』
「……はッ!?/////」
ジュ〜……
ジュジュッ…
数秒前まで名残惜しく……
消えないで……と、
切に願った煌めきは……
想像以上に大きな音を響かせて
ほぼ二つ同時に
熱い雫を落とし光を失った_
でも、今は…
そんなことはどうでも良くて……
月明かりの下で
星のように揺らめく瞳から
視線を外すことが出来ないでいると…
ぎゅうぅぅぅ……
『翔くんのお家には…
もう、連絡入れたって言ってたから…
…僕ん家に入ろ?
……翔くんと…続きしたい…/////』
「………マジで…言ってんの?/////
…俺、もう…止めてやらないよ?///」
『……いいよッ///
…だって…僕…//…翔くんのこと…
もっともっと……
知りたいんだもん/////』
「……だもん…ってッ/////
ああ〜//////
もぉおお〜///」
先に立ち上がり俺の返事を待つ手が
甘い誘惑の言葉を添えて
真剣な眼差しで腕を引っ張ってくるから
理性で抑えていたモンは
もう制御が出来なくて……
目の前の腕を自ら強く掴み取り
可愛い瞳に向かって……
今度こそは……
彼が望むことを
今の俺が出来る全てで
喜ばせてやりたいと思って……
「智くんの
お気に召すがままに♡」
二人の未来を
全部ひっくるめて誓ったんだ
『ふふふ♪
…翔くん、王子様みたい♡』
「……はぁああ!?///
なんだよ…その恥ずい思考回路は//
…智くんって本当メルヘンだよな/////
女もんの浴衣も違和感なさ過ぎだしさ…
本当は女なんじゃねぇ〜の?/////」
『……なッ……ちゃんと男だよッ…//
…翔くんと同じもんついてるし…///』
「本当かぁ〜?///
…まぁいっか♪
今からこの目で確かるんだしッ♡
ほらッ!浴衣脱ぐぞ♪」
『………ふぇッ!?/////…えッ⁈
何で脱ぐの!?///』
「何でって…
キスの続きのエッチするんだろ?///
…取り敢えず…風呂入るぞ♪」
『なななッ…
何言ってるのッ!?/////
翔くんの……
バカバカッ!!///
…キスの続きって…
キスのことでしょッ/////』
「………はぁあッ!?//
セックスのことだろ?///」
『…セッ⁉︎/////』
俺たちの熱い思いは…
これからもっと無限に広がって
来年もそのまた次の年も
ずっとずっといつまでも……
夜空を彩る大輪の花や
夏の星座にも負けない程の輝きで
夏の真ん中を
いっぱいにするのだろう
星のように迷いを捨てたら
溢れる思いは……
「…智くん♡
………大好きだよッ///」
ちゅむ♡
魔法の言葉を添えて
手の甲へ、キスを落として伝えた
『…んんっ///…翔く…ハァッ…/////』
「…んッ……ハァ……既に勃ってる♡///」
『…もッ///
そんなこと言っちゃ嫌ッ///
…ハァッハァ…そういう翔くんだって…///』
「ふはッ♡
…智くんがエロくて…興奮してる///」
スリスリッ♡
『……ゃぁッ⁈///…ハァ…
さわッ…触っちゃ駄目ぇッ…/////』
「…いや、この状況で無理だから♡
恥ずかしいなら…ハァッ…
…目瞑って耳塞いでろッ…///」
『…わッ…分かったぁ…ハァ…///』
「………本当にするのかよ…///
どんだけ可愛いのよ……貴方…///」
浴衣の帯を二人して解きながら
脱いでも冷めない
互いの熱の象徴に興奮して…
バスルームの扉を閉め
二人だけの未知なる世界を堪能した_
風呂から出ると、
花火大会の交通規制と
遠くへ呑みに出てくれていた
おじさんのおかげもあって
大野家を乗せた車は
帰宅はまだまだ遅くなると連絡があった
それならば……と
それぞれの親へ許可を貰い
一日の最後も
共に過ごすことに決めた
ぼふッ♡
『ふはぁああぁ〜///
……あ…翔くんも……どぞッ/////』
「ふは♪……ありがとう///」
火照る身体を
ベッドの上で横になることで休ませる_
「………智くん…///」
ふにぃ♡
『…んっ…ハァ…翔くんッ///
……僕の…魔法にかかってくれて…
ありがと♡/////』
ちゅッ…
「…ふはは♪
コイツには…感謝だな♡」
カチッ…
シャララララン♡
脚を絡ませ
甘いキスの続きを繰り返しながら
今日一日、俺たちと共にいてくれた
子供騙しの玩具へ手を伸ばし
スイッチを押した
まぁ〜相変わらずの
ヘンテコな音ではあるけれど……
「ねぇ、智くん…//
……もう一回したい/////」
スリッ……
『…ふあッ///……へッ⁈…ハァ…
……今日は寝るんでしょッ/////』
「…でも、このままでいいの?♡」
スリスリッ……♡
『…ぁぅ…//……それ…はッ/////』
風呂場の続きをしたくて……
智くんのズボンの隙間から
手を差し込めば…
俺と同じように主張している熱に
嬉しくなり
布越しにステッキも使って
悪戯に擦り付け攻め立てた
「……どうする?///」
『ぁああッ///…ハァ…ゔぅ〜///
……触って…ほしいです/////』
「……ふはは♡」
照れ屋な瞳に
再び熱を灯し魔法をかけてくれた
「正直な智くん…好きだよ♡」
『…ハァッ…意地悪な翔くんも…好き///』
「あははッ♡…ありがとう♪」
『ねぇッ……翔くん/////
…あの…ハァハァッ……あのねッ///』
「……ん?…ハァッ…なに?/////」
『もうちょっとだけ…ハァッ…
…ハァッ……激しくして?///』
「………へッ⁉︎///」
たまに出る大胆な発言には
慣れそうにないけど……
メルヘンな
彼の言葉を借りるなら…
きっと今夜は…
星空の滑走路を彼と走り抜ける
夢でも見るんだろう
理屈よりも
甘いキスに酔いしれ
綺麗な瞳が俺を映してくれれば
何度でも言いたくなるんだ……
「…ハァハァッ…お気に召すがままにぃッ…
んあぁあぁ♡」*
・。 ・。・。*・。・ 。 ・。*・。* ・
。・ 。 ・ 。*・。 * ・。 *・
・ 。* ・。* ・。*・。* ・ 。 *
『ふふふ♡
…もう一回シャワーかな?///』
他には何も望まない
一夜にして俺の熱に火を灯し
あっという間に心臓を掻っ攫っていった
智くんさえ居てくれれば……
叶えられない夢はない…と、
信じているから
♥・*:.。 Fin 。.:*♥
二人の“ キスの続き ” …の解釈の違い♡笑
折角の山の日のお話だったので
軽いお触り程度のイチャコラまで
書かせて頂きました(。・ m ・。)♡
怒涛の夏休み期間であり、
先週、長男が鉄棒から落ちて
右ひじを骨折しまして……病院通いの日々⭐︎
そして台風や、
夏の間、相次いだお部屋のトラブルと
後半は集中力が保てず、
課題も多く見つかったお話になりましたが…
(。- ◡ -。)
最後まで読んで下さった皆さま
ありがとうございました♡
台風、どうか皆さまお気をつけて…
La mimosa