気象系の青さんの素人妄想BL小説です
side S
季節は夏真っ盛り
智と出逢った頃の
肌を優しく撫でていた心地よい風は
何処へ消えてしまったのだろうか……
空調が整ったこの部屋から
もう一歩たりとも
外へは踏み出したくないと…
美術室の部屋の片隅で
車椅子に座り
窓の向こうで部活動に励む
体育会系の生徒達を目で追っては……
今日も美術部顧問としての
役割を果たすべく、
人物デッサンのモデルとして
勤しんでいるところだった__
「……数年前は…
…俺も、あっちにいたんだよなぁ〜//」
そう、数年前までは……
間違いなく己の足で地面を蹴り、
グラウンドをサッカー部の生徒と共に
駆け回っていた……
そんな日々が
とても遠い昔の事の様に感じる__
「…まだ……5年にも満たないのか…//」
あの日、
俺の人生は大きく変わった_
本来なら通る事はなかったであろう
脚が機能しない……というレールを、
歩き出す事になったのだから……
「……はぁああぁ〜…//
…信じらんねぇ〜よなッ…//…」
怖かった
数秒前に起こったことが
幻だったのではないか…と、
とても自分の身に起こった事とは
到底思えず……
その場から動けなかった俺は
主に上半身の激痛に耐えながら
月が不在の夜空を
救急車の音が聞こえて来るまで
ただただ見続けていた__
そして、
この事を思い出すと
同時に頭に思い浮かぶのは……
「……あの子は…
…大丈夫…だったんだろうか…//」
俺の人生が変わる
僅か数分前まで一緒にいた
若者のことを思い出す__
見つけた直後は……
怯えを感じる声色で
2人の男に抑え込まれていた_
俺が声を掛けた事で
慌てふためき逃げて行った奴らとは違い、
その格好から逃げることは叶わず
赤の他人である俺から
見られて戸惑ったのだろう…
まだ15・6にも満たないであろう若者は
足元の茂みと同化する様にしゃがみ込み
その場で小さく疼くまるなり
消えいる様な声で “ 助けて ” と
確かに言った……
「…もし会ったら…
今頃、高校生位になってるのか?
……ジャージと…コート…//…」
カラカランッ……
[……ッ///…]
「…!?……っと…//…大丈夫かッ?」
デッサン用の鉛筆が
足元まで転がって来たのを見て
反射的に手を伸ばした_
[あああーー…!!
先生〜〜〜ッ!!!
動いたらダメだってぇ〜]
「ゔをぉッ⁈//……あッ…悪いッ…//…」
デッカい声に驚き周りを見渡せば
イーゼル3台に囲まれていた_
「…………そっ…か…//」
人物デッサンのモデルである俺を囲み
デッサンに取り組む一年の誰かが
イーゼル越しに鉛筆を落としたのだろう…
だが、モデルである事を忘れ…
序でに車椅子に乗ってる身では
床の物を拾う事が困難だと言うことも
すっかり頭から飛んでいた俺は
車椅子から乗り出す様に
腕を伸ばしたものの、
鉛筆には後数十センチ届かないと言う
無様な姿を生徒の前で披露する事となった
「……ふはッ♪…悪い悪いッ!
つい、反応してしまった……//…」
ガタッ ///
[………//…]
笑って誤魔化し、
元の指示されたポーズに戻ろうとすれば
鉛筆を落とした生徒が拾いに
俺の足元までやってきた_
「………悪いな大野…//…」
なんとなく、ばつが悪かった俺は
すぐ側まで鉛筆を拾いに来た
生徒にだけ聞こえる様な忍び声で
そっと静かに話しかけた…
ふるふるッ…
[………]
[先生ッ!!!
ぶつぶつとひとり言を話してるのは
まだいいんですよ!
動いちゃダメなんです!!
動いたら微妙に筋肉の張り方とか
変わるじゃないですかぁ〜//
もぉ〜しっかりしてくださいよッ!]
「……しッ…失礼しました…//…」
声を掛けた生徒はいつもの様に
頭を振るだけの返事のみで
無言で席へ戻って行った__
それを見届けている最中、
俺は美術部の顧問とは名ばかりな程に
春に入部して来た頃は
まだ礼儀を弁えていた一年にすら
こっぴどく指摘を受け
結局は部員全員の前で叱られ謝罪する…
…と言った、
情けない扱いを受けたのだっだ__
きっとこの空間での俺のカーストレベルは
一番最下位で間違いないだろう
「…ポーズ、これで良かったよな?♡」
[後、10センチ右を向いて下さい!]
「………あぃ…//」
まあ、それだけ生徒が、
伸び伸びと活動が出来る居場所に
なっているんだと思えば……
「……ふははッ♪
デッサンモデルって面白れぇ〜な♡」
[ほらッ!!!
振り向かないッ!!!]
「…………すまん…//」
こんな扱いも微笑ましかったりする
そんな充実した夏休みの部活動も
太陽が空のてっぺんから
少し傾き始めた位で片付け始める者は増え
[お先に失礼しまーす!!]
「おぉ♪気をつけて帰るんだぞッ!」
各々のタイミングで帰宅して行く
生徒たちを見送った__
「……よしッ!俺も片して帰るか♪」
今夜は智が泊まりに来る日だ♪
しかも明日は久しぶりに休日が重なる♡
教室の戸締りや忘れ物確認を済ませ、
残すはモデル役の時に使用した
小道具の片付けをするだけとなり
顧問になって初めて準備室へ入った__
……ただ、部屋へ入って早々に
片付けを引き受けた事を
後悔する事となる…//…
「………おいおい何だよ…
これ、俺には無理じゃん…//…」
何も気にする事なく
片付けを引き受けてしまったものの…
小道具を出して来た生徒も
何の疑問も湧かなかったのだろう
車椅子ユーザーの俺では、
床を覆い尽くすほど
備品に囲まれた準備室の中へは
到底入って行く事は不可能だと言う事を…
部屋へ入って早々
思い知ることとなった……
「お〜い!!
誰か残ってる奴は居ないかぁ〜?
ちょっと手伝って欲しいんだがッ!!」
二呼吸位は待っただろうか?
待てど返事が返って来ることは無く
ただただ何も出来ずにら居座る
自分の脚を見続けるのも
先を急ぐ身としては
これ以上つまらない事などない__
どうせ次の活動日になれば
また使うだろう_と、片付けは諦め…
その辺に置いて帰ろうと思った時だった__
カタッ…
「…!?……
…おッ!大野…居たのか?」
[……]
背後からの物音に振り返れば
俯きつつ準備室の扉まえに立ち竦む
一年の姿があった__
早々に声を掛けたものの、
コイツはいつも口を閉ざしているから
返事が返って来ることは無い事くらい
始めっから分かっていた
ただ、折角片付けに使える奴が
来てくれた事に違いないのだから……
「悪いんだけどさぁ〜…
コレと……コレッ!!
奥の棚に戻してくれないか?//」
気にする事なく
一刻も早く帰宅する為、
用件だけ伝え協力を仰いだ__
コクンッ…
[………]
小さく頷き
俺から身体を逸らすように
手に持った小道具を受け取ると、
器用に床の画材や美術品を避けながら
奥の棚の前へ辿り着き
そのまま俺の指示が無くとも
適切な場所を見つけ出し片付けてくれた
「……サンキュー……助かった…//」
ふるふるッ…
[………]
片している最中の背中へ
御礼を伝えれば…
頭を振って “ 御礼なんて必要ない ”
…とでも言っているかのようだった
片し終えたのを見届け、
大野も俺がいる方とは反対側から
部屋の中心に居座るドデカい作業台を
避けるように戻り始めたのを見て、
俺も狭い入り口周辺ではあるが
車椅子を反転させて出ようとした時だった
ガスッ…
「…ぅをッ⁈……っとッ…//…」
壁に立てかけてあった画板だろうか…
何かに引っ掛かり車椅子が止まった
「…ぁッ……大野…悪りぃなッ//
すぐ退くから…ッ……っていってもッ…//」
準備室なんて小さな部屋だ
部員も入口を塞ぐ俺の直ぐ後ろまで
辿り着いた気配がして余計に焦り
車輪が思ったように動かせず
たかが画板を退かすだけなのに
一人慌ててしまう……//…
その時だった__
ふわぁああッ…
「…!?……さと…?///」
ガタガタッ ///
カタンッ…
シャーーーーー……
「……あッ///……………悪りぃ…な…//」
[………]
一瞬、智の香りが鼻を掠めた気がして
思わず名前を叫び掛けたが…
ここは職場の学校__
ましてやこの小さな空間に
智が居るわけないんだ…
絵の具やら美術品の匂いで
充満している空間だから
何かに勘違いでもしたのだろうか…
直ぐに、生徒が背後で
車輪に引っ掛かった画板を外し
そのまま車椅子を押して準備室から
出してくれたのだと気付き、
礼を述べた__
つぷぅーーー…
ぬちッ♡
「でさッ、もう一度礼を伝えたんだが…
結局は無言でさっさと帰っちまった…
…優しい奴で好きなんだけど…//…
俺、嫌われてんのかな?//」
ヌチヌチチュクッ…
『……ハァハァッ……ぁッ……んゃッ///…ハァッ…』
俺へ向けて綺麗に突き出された
二つの丘
その中心部に位置する
可愛いピンク色をした窄まりへ
3本目の指を投入し
敢えて性感帯を掠めるだけで
肉壁を押し広げる様な動きだけに制御する
生徒の話を持ち出し
嫉妬でもさせ、
俺への独占欲から
同棲の話に進展出来ないものかと……
焦らしに焦らしを入れ、
智へ誘惑しているところだった
チュクチュクチュクチュクッ…
『ああッ//…翔さんッ!…ゃだッ//…ハァ…
触っッ…ぁッ…ハァハァッ…触ってッ//下さッ…』
チクチュクッ… ヌチュヌチュ…
「………俺と同棲する?///」
チュクチュクチュゥ〜 ポスッ♡
『…ハァッ…あッ//…ハァ…それはッ…ハァッ…
それは今ぁあッ///…ハァッ…
…関係なッ…はぁああッ///』
つぷぷぷゥーーーー…
「……な〜んかさッ♪
…今どきの流行りってヤツなのか?
顔周りの髪が長くて…
…序でに俯いてるから〜
どんな顔か分かんなくてさぁ〜…
今度、隙をついて
顔を拝んでみようかなぁ〜♪♪」
チクチュクッ… チュク…
可愛いケツが刺激を求めて
悩まし気に自ら動き出し、
前立腺を押し当てようと
試みてるようだが……
…っぽんッ♡
『…ああッ…ゃあッ⁈//…しょッ…さッ//
もぅッ…ハァハァッ…ちゃんと触ってッ//…ハァッ…』
つぷぷぅーーーー……
「………どうしようっか?
…智みたいに…
可愛い子だったら♡」
…どうだ?
お前の大好きな嫉妬だろッ?
束縛も大歓迎だぞ?……俺は♡
同棲すれば…
俺の側に居てくれるのであれば……
俺は一生お前のモノで、
一生添い遂げる覚悟だって…///
…俺にはあるんだぞッ/////
クチュクチュッ…
『……ぁッ……ああッ…ハァ…はぁああぅッ//
しょッ…ハァ…翔さんはぁぅッ///…ハァ…
生徒でもッ…ハァッ…付き合えるんですか?』
チクッ… チクチュクッ♡
可愛いッ♡
指の動きを止め、焦らしてみれば……
自ら腰を揺らして抜き差しして
良いところへ押し当ててやがるッ♡
後、一歩…ってところか⁈♡
チュクチュクチュク…
ヌチュヌチュッ…
「そうだなぁ〜♪
智みたいに可愛い子だったら
生徒とか…先生とかって…
関係ないのかもなぁ〜〜♪」
チュクッ……
『……ハァハァハァッ……ぁッ///…ハァハァッ…』
つぽんッ……
「………え?………智?//…」
それまで懸命に動かしていた
腰を振るのを止め…
自ら腰を引いて指を抜いてしまった
『…ハァハァッ……ハァ……良いですよ…ハァッ…』
「……えッ?///」
ゆっくり反転してこちらを振り向き
俺の胸板へ片手を添えカラダを寄せると
途端に互いのカラダは密着した_
俺の背後へ智の手が伸びると
その手が戻る時には……
ボトルを手にしており
性急な動きでボトルから出した液体を
手のひらで僅か数秒
揉みほぐせば……
ピチュッ…
「…さとッ……あぁあッ⁈///…ハァハァッ…
あッおいッ!?……ゴムはッ!?/////」
ヌチュッ ヌチュッ…
『…ハァ…ハァハァッ……しょ…お…ハァ…さん?///』
自らの蕾と俺の性器へ直接
両手を当てがい…
「…ハァッ …ハァハァッ……何ッ⁈///」
優しい手つきで満遍なく塗りたくる姿に
見惚れてしまえば…
『今日は……ハァ…ッ…先生ぇを下さいッ///』
「………へッ/////」
ヌチュッ…
紅潮した顔に蕩けた笑顔を浮かべ
腰を浮かして膝立ちになれば……
自ら、最奥へと…
腰を沈めて呑み込んで行くのだった__
つづく・‥…─*
アメンバー様♡
先日のお話ですが…
【囓る三日月】のアメ限4話が
操作ミスで非公開にしてました…
公開に変更してますので
この2・3週間でアメンバー様になって頂き
そこまで読み進めて頂いた方は…
宜しければご覧ください♡
今日も素敵な一日をお過ごしください♡