気象系の青さんの素人妄想BL小説です






♡皆さま♡


いつも読みにきて頂きまして
ありがとうございます(*^◯^*)


GWはいかがお過ごしですか?
我が家は…子供達のヒーローに会いに
レンジャーショーを見に行ったり…
地元の動物園に行ったり…
小さな怪獣たちに喜んでもらうべく
まぁまぁハードな連休を過ごしております♡


さて♡

春の花は出揃い若葉が生い茂る季節

それを感じるだけで
幸せな気持ちにさせてくれますよね♡


少し開花時期が過ぎてしまいましたが…
春の花の中でも
個人的に大好きな花があります♡♡



香りの王様】と言われる
強い芳香の⁂ ジャスミン ⁂です♡


色んな品種があるのでしょうが…
私は…白くて小さな花が
カーテンのように風に揺れる
ハゴロモジャスミンが大好きです♡



ジャスミンの花言葉は…

誘惑】【官能的な愛】【優しさを集めて
また【あなたは私のもの】というのも♡



そんなジャスミンの花言葉を
ぎゅうぎゅう♡に詰め込んだ
短編をお届けします(*´ m`*)♡


イラストは使い回しです♡笑
イメージがピッタリすぎて…

短編ですが…少し途中途中で
更新ストップするかもしれません。
ある程度…書き溜めて…とも迷いましたが…
いつものことなので…笑
皆さまあまり気になさらないのかなぁ〜と

それに、GWで読むお時間ある方は勿論
お休みなくお仕事頑張られてる方に
少しでも♡萌♡をお届け出来れば……と♡

書き上げ次第、順に投稿することにしました♡
合間にお休み挟んだ時は、ご了承下さい♡


それでは♡

皆さまの元へ優しく誘惑する
ジャスミンのあの香りが届きますように…
✳︎*✳︎*✳︎


La mimosa








side S





陽は疾うに暮れ


数十メートル間隔で設置された

街灯だけが頼りとなる闇夜に




時折り受ける風が



温まった身体には

ちょうど心地良く感じる季節となった__













シャーーーーーー…











日中なら……



視界に入る景色は彩りを増し

鳥は囀り、昆虫達も活発に活動する



豊かな季節だ__












シャーーーーーーー…             












そして…


どこからか届くあの香り








シャーーーーーー… …









……いや、これは…//



………この香り………!?
 …まさか…………え……そんなッ///…















 シャーーーーー … キキィッ ///









電車を降りて以降、


一日の疲れを十二分に受ける身体で

ゆっくり進めていた車輪は


一度、歩むのを意図的に止めた__









「……いや、間違いない…/////







アイツが居るんだ///







自宅アパートまで約50m程の距離を

今から一気に駆け上がらないとならない





手のひらの汗を

ズボンでガシガシと乱暴に拭い

再びハンドルを握ったら…



回す腕と握った手指に

意識を集中させた__









 グンッ…

  シャーーーーーーー……







本来なら自身の足で

全力疾走したい程の動悸に襲われ…



それが出来ないもどかしさを

車輪を回す肩から指先へ

力を込めることで消化する__







そして自宅アパートの

寝室にあたる窓から薄い布が顔を出し

ヒラヒラと風に靡く姿を見て確信した_









「……やっぱり…ハァハァ…あいつ…//…
 …何で…ハァ…居るんだよッ/////








アパートのオーナーが

身体障害者である事から

1階は全てバリアフリーのこのアパートを

数年掛けて見つけ出し


勤務先の高校が

春休み期間に入るのに合わせて


引越してきた間もない頃を思い出す__









。⁂。*゚*。。*゚*。 。*゚*。 。*゚*。。*゚*。




その日は__


今日みたいに月の無い闇夜だった







その地域周辺では、

平均的な偏差値の私立高校に

国語教員として勤めて…


まもなく1年を迎えようとしていた







コンビニで買った数本の缶ビールを

帰宅するまで待つことが叶わず



闇夜で身を潜めることの出来る

チャンスなんだと自分へ言い訳をして


時折り手を休めては

一缶ずつプルタブを引いた




むしゃくしゃする気持ちから

逃避するかの如く、


一本、また一本…と

やけ酒を煽るような勢いで飲み干し


若干、ぼぉ〜っとする意識の中で

帰路をゆっくり押し進めていた



そんな、ある晩の帰り道のこと__








 シャーーーーーーーーーー……








甘い香りに誘われて





…ハァハァ……つッ//…ハァハァハァ…


ギキィーー ///  







動く車輪を止め、


それまで口呼吸になっていた

空気の循環を、

鼻で吸い込むことに意識を切り替え

力いっぱいその香りを吸い込んだ……







スーーーーはぁあああ〜///







その香りのもとを特定するのは


至極簡単なことだった__








数メートル先の

他人の家の庭に植えられた


どこか見覚えのある、

白くて小さな花が…



きっとこの香りの主であるに違いない







今でこそ当たり前になった

この生活スタイルだが__




当時はまだ受け入れる事すら出来ず

自分を保つことに疲れ切っていた俺は…






50m程の緩やかな坂を目前に


敷地と道路の境となる柵に

まるでカーテンのように“つる”を伸ばし

白くて天使のような小さな花々が


甘い香りで誘惑してくる



この__



…ハァハァ…
 …人の気も知らないでッ//クソッ//




悪魔のような存在に…







  ぶちぶちぶちッ…




片手で毟れるだけの花を

憎しみ込めて引きちぎった……





…ハァハァハァ……ハァハァ…クソ//






握った手のひらに爪が食い込む程、

手指に力を込めれば……



その香りの主を握り潰して

余計にその香りは



強さを増したきがした








『……嫌いなの?

「…!?//








世間的には私立高校の教員である立場


それが、帰宅を待てずに酒を飲み漁り…

他人の家の花を

引きちぎったとあっては…


面目が立たない






慌てて…

汚れた感情を掻き消すように

手の甲で口元を拭い取り


声がする方へ

警戒心を込めて振り向いた






『……そのお花……嫌い?


「…あッ//…いやッ…//…






見れば、見覚えのない小柄な男性が

俺を見て話しかけて来るから不思議だ







『…良かった…///
   …僕は……ソレ…好きなの…//


「……ぁ⁈
    いッ…いい香りですよねッ…//






思わず握り潰した花を隠すように

拳を後ろに隠し、

彼と共に俺の視界に入る

甘く香るあの花をみた




『…ぅん…
 ねぇ、知ってる?ジャスミンの花って
 夜が最も香りが強くなるんだってッ///


「……ジャスミン?


この花の名前……えっと…
 正確には…ハゴロモジャスミン///







なんだろう…

初対面なのに、随分慣れ親しんだ感じで

話しかけてくるな……//…




少し苦手なタイプの人間だ…

…なんて、思ってたら……







   ひらッ…

ヒューーーーーー…



ひらひらッ ひらッ…







 ひらひらッ……






風と共に花のカーテンが揺れて…

いくつかの花弁が宙をを舞った





その花弁を目で追いかければ、


甘く蕩けるような彼の眼差しとぶつかる






「…あ///……えっと…//







なんだろう…

何を考えてるのだろう


この中性的な男性は何者なんだ⁈




わざわざこんな時間に、

いい大人に声を掛けるなんて…




しかも酒を煽り、花を千切るという

如何にも柄の悪そうな事をしていた

俺なんかに……




そんなことで思考を巡らせ

動くことは勿論、

声すら出せずに様子をみていると…






『………僕が……押そうか?


「……へ?/////







どうしたんだ?




“ボク”と言った

彼の視線から逃れられない…




それにたかが男相手に

…俺はどうしたんだ⁈…//…





自分が教師と言う立場だからなのか、

初対面のヤツにすら

これ以上、変な奴だと思われるのは

なんだか癪に障る気がして……




彼の視線から何とか目を逸らし…

少し下へ位置をズラせば、



リップでも塗ってるのか

闇夜でも艶やめく上下に割れた唇が



俺を誘惑するように

隙間がゆっくり開かれ


目の前の花と同じような

甘い声が後に続いた…






……くるまいすおすよ…///






言葉自体は

何の色気もないことの筈なのに


艶めくソコから

言葉が発せられた時には







……ぁ///……あのッ/////






彼は俺の直ぐ側まで近寄り

座り込んだ俺の太ももに指を下ろすと



膝上から中心部へ向かい

ゆっくり指圧をかけて押し撫でてきた






…………ね?…///







そんな体勢だから

彼の甘い声は俺の耳元で囁き




先程、引きちぎった花によく似た

甘い芳潤な香りを纏った彼に


まさか欲情でもしてるのか、

一気に下腹部へ

血液が流れ込むのを感じた__






あッ//…あのッ///…ご心配なく
 この花があまりにもいい香りなので
 つい止まって眺めてただけなので…///


『……家、この近くなの…?//
 …押すから、場所教えて?…///


「……えッ!?いい!いいよ!!
 押さなくて大丈夫!!!






彼との僅かな隙間に

両手を広げて壁を作り



親切は無用と、

意思表示をしたつもりだった






けれど、その意思にゆっくりと

反発して来た彼の指先は……





ねっとりと、イヤらしく__



指の腹で手のひらの中心を

撫でるようにクルクルと渦を描き




最も簡単に5本の指が俺の指に絡まり

久しぶりに感じた人の体温に


胸の奥が忙しなく揺れた






「……ぁ…///……あのッ///


『…ふふふ///…いきますね♪



「…ッ//……いや…えっとッ/////






甘く強引な言葉と共に

また鼻を掠める

 “ジャスミン”  という花の香りと


闇夜でも隠しきれない

彼の甘い微笑みに…



何故だか官能的な誘いに聴こえてしまう





…でも、自分は…

そう言う誘いには乗れない身体状態である




彼も俺を見ればわかる筈なのに…


どうして……?



そんな思考が

脳内をぐるぐると駆け巡っていたが…








『…僕が…押したいの///
 初対面の僕じゃあ…ハァ……だめ?///


ゔぅッ///…そ…れはッ///…ハァ…






俺が乗った車椅子を

押してくれようとしてるんだよな!?




なのに…

その甘ったるい話し方はなんなんだ!?




誘われてるとしか思えない…//…







…あなたと……仲良くなりたいの///


つッ/////







下腹部から中心へ

先程よりもゾクゾクと痺れる感覚が


強く集結していく感覚に……




息をするのも忘れそうになる







ゆっくり彼の手が離れて行き、

名残惜しいと感じたのも一瞬で…







…ハァ…僕、頑張ります…ねッ♡
  じっとしてもらってて構いませんので…






耳の奥に ジーーン と届く

甘い魅惑の声と同時に



確かに感じた、

中心部を一瞬、撫でられた指圧に



俺の熱が完全に集まったのを感じる







車椅子を押すのを手伝ってくれるだけの

声かけのはずなのに…///













あッ///えっと///


…ふふ♡大丈夫ですよ…
 …無理矢理は…しないので…///
  …では……行きますね♡



……あッ/////






背後に回った彼を意識しすぎて


やはり呼吸するのがままならない俺は



言葉にすらならない…

絞り出したか弱い声で

返事をするのがやっとだった





。⁂。*゚*。。*゚*。 。*゚*。 。*゚*。。*゚*。






そして___


彼の正体を知るまで溺れた

あの甘い魅惑の日々を……



正体を知っても尚、

直ぐには拒みきれなかった

羨ましい程に官能的な彼の肢体を…



今でも鮮明に覚えてる







…ハァハァハァ…俺にどうしろって言うんだ⁈






スロープを進み…

自宅玄関前まで辿り着いた





……ゴキュんッ//……ハァ…






自分の喉が鳴るのを聴いて

決心を固め玄関ドアを開けた…











 ガラガラガラ






…ただい…ま………!?





セ〜ンセ
  お帰りなさいッ♪
 …待ってたよ♡♡…ハァ…






先程、

窓から靡かせていたのを身にまとい




…と、言うよりは…


薄いブルーのベールを纏っただけの姿に




彼はいつまで経っても

恥じらいなどないのだろうか?






久しい再会のことに触れるのではなく


そんな事が真っ先に

脳内を占領する俺は……


なかなか冷めた人間だと思う__








『……だんまり?///…淋しいな…//
 先生ぇに喜んでもらおうと待ってたのに


…あ……えっと、その…/////
  …たッ…ただいま!!…ハァ…





やっと絞り出せた声は、

単純に挨拶レベルの言葉だけ…



そんな焦りを隠し切れない俺の様子に

彼は満足したのか……




ベールを纏い、靡かせ…

こちらへゆっくり近づいて来た……






『…お帰りなさい♡…ほらッ…閉めて?
  …僕の裸、見られちゃう…///





そう言いながら、

俺の目の前までくると…


首を包み込むように肩へ手を滑らせ、

本来なら秘めるべき自身の揺れるソレを

肘掛けに置いた俺の手に

わざとなすりつけるように乗せてきた



そのまま身体を押し付け…

俺の背後にある引き戸の玄関扉を閉めた



ガラガラガラッ…





「……ぁ……りがと…/////


『…んふふ…ぅん!
 …ほら、早く行こッ♡






簡単に脱げるスリッポンタイプの靴を

足を滑らし玄関床に落として…



彼が伸ばす腕が俺の腰に絡まると

壁に沿って備え付けられている

手すりを頼りに、ゆっくり___




自宅内へ歩みを進めた







目視できるところに位置する寝室の

サイドテーブルには…



あの白くて小さなジャスミンの花が

花瓶と共に添えられて





久しくご無沙汰だった

官能の扉を…



彼がある意味強引に

踏み込んでくるのを、


今回も俺は止められないのだろう_








そう__


スーツ越しに触れてくる

彼特有の甘い香りに


既に勃ち上がり形を成した股間と


目眩のする

逆上せた頭の中でよぎった……









…ふふふ♪…いい子♡…///

……つッ/////…





社会的立場だとか

どちらが年上なんだとか…


そういう鎧を、彼のベールと共に


再び一つずつ剥がしていったその先は__







互いに何者でもない

身も心も生まれたままの姿となって





夜の甘い香りに溺れていくんだ___


















つづく・‥…─*