気象系の赤×青さんの素人妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男性の入室をお断りします




Side O



バレンタインの2日前…

爽太から電話が入り
チョコが完成したと知らせを受けた



『……あのさッ//…ホワイトカカオって…
 まだ…残ってたりするの?』


お願いしたいことが増えて
それを伝えたら、承諾してもらい…


本来ならお願いする立場
受け取りに行こうと思ってたんだが…

当日、俺の仕事場の近くに用があるらしく
持って来て貰う事になった…//



『…あいつ…忙しくねぇ〜のか?』



爽太との電話を切ってすぐ楽屋に戻り
扉から相葉ちゃんに目配せをする…


《ちょっと……トイレ〜♪》


…と、部屋の外に出てきてくれた…


相葉ちゃんが扉に向かうまでの間に
ニノと目が合った

先日のこともあったので…

“大丈夫だから…”そう伝わるように
僅かに微笑んでみせた…



そしてもう一つ、

別に視線を感じ
思い当たる方へ視線を向けると…


…翔くんがいた///


何かあった?」…と言ってるのだろうか?


少し心配そうな表情で
口パクで何かを伝えくれる優しい翔くんへ


…決して笑いすぎないように…
軽く下唇を噛みながら首を横に振った




パタンッ ///



相葉ちゃんと2人で少し歩き
人通りが少ない所まで移動した…




《リ〜ダ〜〜//この間はありがとね〜//》


『んふふ♪…ニノ…心配してたよ…//
   …それで?その後は?…仲直りした?』


《ゔぅ〜…それが…
 理由を言うまではデート禁止だってさ//
 何それぇ〜って感じ…だけど…
 不安にさせてるし……仕方ないよねッ//》



少し涙目になって話す相葉ちゃん…


可哀想だけど…

一時は別れた!!とさえ言ってた
ニノの事を考えると……

少しは歩み寄ってくれたのかと…
ホッとした



『…そっか//…まぁ〜
 あのチョコと一緒に気持ち伝えれば…
 ふふ♪きっとさ…泣いて喜んでくれるよ♪』


だって、そうだろ?

女装してまで手に入れたかったチョコは
全て自分へのプロポーズの為だった…

なんて…ニノに伝わったら…

ふふ♪

呆れられながらも
絶対、喜ぶに違いないんだから!




《ゔぅ〜リーダーありがとう…
 …あ!これッ…メッセージカード…///》


相葉ちゃんからニノへ

チョコを送る際に一緒に添えたいという
メッセージカードを受け取った



『…サンキュー♪ラッピングに加えとくね!
 …ふふ……愛が詰まってるね♪』


《もッ//…もちろんだよ〜!!
 俺の人生掛かってるんだから…///》


『んふふ♪応援してる…』



大切な二人だから

…上手くいくといいな//



《それより…リーダーは?》

『え?…チョコ?』

《違うよ!…あの日、俺…
 実はお姉さまとリーダー達のこと付けて
 見ちゃったんだよね…爽太君との…》

『…へッ!?…マジ!?』



嘘…
チョコレートショップに居た写メは
ニノから見せられて知ってたけど……


相葉ちゃんと姉ちゃんにも
見られてたのか!?


ヒィィ〜どこから翔くんの耳へ伝わるか…
姉ちゃんにも口止めしとかねぇと…//…






…大野さん?…相葉くん?
 あ、居た……2人ともそろそろ行くよ?」



通路の方から翔くんの声が聴こえてきて
相葉ちゃん越しに目が合った

時間なんだ…



へッ!?//あッ…了解…

…リーダー…




翔くんが俺たちを待つ中…

相葉ちゃんは俺たちの事を心配してくれて
まだ会話を続けたそうだった…



…ぁ…えっと…//…

「…大野さん?…行くよ……」



周りの人は俺たちの関係がバレないように
敢えて大野さん呼びしてくる翔くん

ちょっとだけ…
棘のある声色な気もするが…//



本当ならあと少しだけ…

相葉ちゃんへ口止めの事も含めて
話しをしたいのだか…



「大野さんッ//」



翔くんからの3度目の声掛けに
ようやく諦めがついた…



『ぅんッ!行くね!…あ…相葉ちゃんッ…
 えっと…大丈夫だから!気にしないで//』

《…ぁ…うん…//》



腕をポンッと軽く叩き人差し指を口に当て、
秘密にしてて…と伝わるように合図した



自分で解決するからさ…

相葉ちゃんは自分の事だけ…考えて……




『…お待たせッ……///』



翔くんの元まで行くと、
珍しく腕が触れ合う程までくっ付いてきて

そのまま一緒に歩き出した…




「……何…話してたの?…」

へッ!?



翔くんへバレたら困る内容だっただけに
慌てて翔くんを覗き見るが…


翔くんは前を向いたまま振り向かない…



『……えっと…//…
 …あッ!…すッ…スイーツ部の話ッ!!!』



あながち嘘ではないよな…//…

なッ?…そうだよなッ?…




「……ふ〜ん、そっか………」

『…うッ…うん…//』




はぁああぁ…
ニノに写メ撮られてるし…

相葉ちゃんと姉ちゃんにまで
知られてたなんて……//


やっぱり隠し通すことは難しいのかなッ//




「……ここ数日、
 ゆっくり逢えないの……淋しいね…」

『へッ!?……ぁッ///……ぅん///』



何らかの拍子に
翔くんへ伝わることを考えると……


それだけは
絶対回避したい!!

ってことは…
やっぱり言わなきゃだよなぁ〜…//…




あッ!大野さん!髪、ゴミついてるよ

『え!?…どこッ⁈…//』


ふゎあッ

……俺……智くん不足///
 …早く…欲しいんだけど……ッ//

カプッ ///
『へッ!?//…ちょッ…翔くんッ!?/////



ゴミとるフリして近づいて…

みッ……囓りやがった!?///



慌てて耳を隠し、小声で抗議するが……

ようやく視線があった翔くんの瞳は



…智くん…最近、相葉くんと近すぎ………

ゔぅッ///…




嫉妬心剥き出しな瞳で……

…ゾクゾクして…/////



明後日に控えたバレンタインが

あのキスのせいで…
ちょっと憂鬱でもあり……


でも…
…やっぱり楽しみなのだと思う…//


そんなソワソワした気持ちを抱えたまま…

…当日を迎えることとなる……









⭐︎

 ★

⭐︎

 ★

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バレンタイン当日




『……翔くんいるかな…///…』




今晩の食事の支度は終わらせて出てきた


後は…午前中の仕事を終えて
爽太から相葉ちゃんのチョコと
頼んでた物を受け取れば全て完了……


このバレンタイン前の数日間は
殆ど翔くんとはすれ違いの日々だった


昨夜なんか
翔くんは仕事で帰宅してないし…



…早く//……逢いたいッ//…



先日…
爽太とのデートからの帰り

あの家に引越しして来てから初めて…

翔くんを想ってしてしまった
…羞恥の行動が…若干…クセになり/////




逢えない日が続いていた事もあって…


ひとりきりの時に…数回程……

風呂場やベッドの中で…
同じ行為を繰り返していた…///…



『……どれだけ好きなんだよ…俺…//』



今日は別々の仕事だけど
局が一緒だから…

上手くいけば少し会えるかも///



少々長めの待機時間を利用して
逸る気持ちを抑え…

局内の廊下を足早に進むと
ようやく見つけた扉に…櫻井翔の文字…



…あった♡///



コンコンッ ///

…はい!どうぞ…



扉の向こうから
ずっと欲しかったあの声がした…///



ガチャッ…

『……翔くん?…//……おはよ///』

智くん♡来てくれたの!?


『ふふ…ぅん♡…』



翔くんはソファに腰掛け、
数社の新聞をテーブルに積み上げて

その内一紙を広げ
読んでいるところだった…



数日ぶりの翔くんだ♡///



『…ぇとッ///……入っても…いい?///』

「ふはッ///もちろん♡」




そういうと翔くんは新聞をテーブルに置き、
両手を広げて迎えてくれた…



パタンッ///

『…夜、寝れた?……疲れてない?//』

「ふはッ……ちゃんと寝れたよ…」



扉を閉めて会話をしながら
漸く逢えた翔くんの元へ辿り着く…


大きく開いた両手が
俺を抱きしめてくれてスッポリと
翔くんの中におさまった…/////


嬉しくて…
もう、我慢したくなくて…//


愛しいぬくもりを求め
首に腕を絡め抱きしめた…


ぎゅぅぅう…

……ハァ……淋しかった//』

あぁ…翔くんの匂い…//…
…落ち着くッ///

「同感…はぁああ〜智くんの匂いだ///」


ふふ♡
翔くんも同じこと思ってるし…//


ソワソワ…//…

…ソワソワソワ…/////


あぁ〜…ダメだ…//…


最近の俺…//…
ダメダメじゃんかッ/////…


『///……翔くん……まだ少し時間ある?』

翔くん、俺さ…//…

「うん!だから新聞読んでた……智くん?」

…熱いんだよね…/////

『そっかぁ〜……ハァ…///…翔くんッ//



翔くんからの返事を聞いて…
時間が許すなら……

翔くんが少しでも欲しくて…///

抱きしめてくれる翔くんを
ソファの背もたれまで押して…

そのまま…
抱っこしてもらうように脚の上に座り込んだ


ギシッ…
えッ!?…さッ…智くんッ!?//


驚いて、退こうとした気な翔くんだが…

ソファと俺に挟まれて身じろぎ出来ずに
俺にされるがままでいる…


翔くん///…ハァ……キスしたぃ///…
   ……新聞で…隠してくんない?///


首に回した腕を緩めて…
互いの息が掛かる距離まで縮め

今の願いを叶えたくて伝えてみた…///


はッ!?…えっ!?
 ここ楽屋だよッ///
 誰か来たらどうするの⁈
 それに…んんッ///
チュッ  チュクッ…
ふッ///…ん……ハァ……だから隠して////



翔くんに逢いたくて…
逢ったら抱きしめて欲しくて…//

…抱きしめたら欲しくなっちゃって/////


俺は後方へ手を伸ばし
…新聞の塊を掴み取ると……

キスを交わしながら
翔くんの手のひらにソレを託した…



はぁあぁ///…早くッ//…ハァ…ふんん//

「はぁ〜!?ちょっとッ//…さとッんんッ//



俺の翔くん不足は…
こうも歯止めも効かないのかと思いつつ


どうしたの⁈…最近…智くんんッ///
チュクッ…
『…もぅ…黙って♡//……

チュクッ…


次第に深くなる行為に…

…嬉しくて…//

 クチュ…クチャッ……

しばらく…
ふたりで甘いキスを堪能した…



この後【囓る三日月❶】の前半シーンへ続きます




つづく♡