気象系の赤×青さんの素人妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男性の入室をお断りします






皆さま♡


いつもお部屋に遊びに来て頂きまして
心より感謝申し上げます。


3月8日ミモザ

…と、イタリアでは男性から女性へ
ミモザの花を贈る風習がございます✳︎✳︎✳︎


花好きの方でしたら
ご存知の方もいらっしゃるかもですね♡




ミモザは…

一つ一つはとても小さな粒です。

例えば…
薔薇の様に
豪華な華やかさはありません

でも…黄色く丸い形が…
私には✳︎ ✳︎ 太陽 ✳︎ ✳︎のように思えて…
あたたかな心地よさを感じる大好きな花です



そう考えたら…
…香りも……なんとなく太陽の香り…✳︎✳︎

と、言いますか…どこか温もり感じる
甘く優しい香りに
とても癒される気がします
(*´nn`*)



私の名前にもしているほど
好きなお花の日…という事で…



先日のお知らせにてご報告してたように
まだ新たに書く元気は復活してはないのですが
このお話は…
前々からこの日の為に書き進めていたもので
改めて読んでみて…
今の私にも必要なんじゃないかと思い…
頑張って夜な夜な編集してみました♡笑

あたたかなコメント・メッセージを
頂戴したこともあり…♡
早くも編集する元気は出てきてました(*´꒳`*)و






皆さまへ

ミモザの花言葉の一つでもある
✳︎✳︎感謝を込めて✳︎✳︎





ミモザの花にちなんだ
読み切り短編を贈らせて頂きます♡





タイトルはそのまま…


La mimosa





最初は童話風のお話が暫く続きます。
ですがその話の後にも…まだお話は続きます♡

どちらかと言うとそちらを一番
読んで頂きたいです(*´nn`*)



少々長めのお話かと思いますが…
宜しければご覧ください♪





La mimosa







 

それでは…


お話の世界へ
行ってらっしゃいませ…✳︎✳︎✳︎














✳︎*・゜゚・*:.。.✳︎.。.:* ✳︎ *:.。.✳︎.。.:*・゜゚・*✳︎









むかしむかし


凍てつく寒さの終わりを告げる頃から
彩り豊かな植物で大地が覆われる時にかけ

黄金に輝くひとつの島が存在しました



その存在は確かではなく……


航海に出て島を見つけた者は
海の上の理想郷だと…
口を揃えて伝え広めました




黄金に輝く太陽の島




さて___


このお話は、
その島がまだ黄金に輝くことを知らず…
島の青年と花売りのふたりによって
その夢を叶えようとするお話です






「…おい、そこのお前ッ」

『…え?……私…ですか?』

「……落としたぞ!」




青年が指差したのは
道を汚している草と土……




『…ぁ//…ありがとうございます』


ッ ///…いや礼ではなくてッ///
   その雑草ッ!
 …道も草や砂で汚れてるじゃないかッ!


『あぁ〜…申し訳ございません…
 ですがこれは雑草ではございません
 黄金に輝く木の苗でごさいます♪』


「……は?…何を言ってるんだ?」


『ふふ♪宜しければ、コチラをどうぞ///』




花売りは沢山の花を積んだ荷台から
一つの花の輪っかを取り出しました




「…何だこれ?///…いい香り…だなッ//」


『んふふ♪
 …黄金に輝く木から作った花冠です!
 もし、お気に召して頂きましたら…
   こちらもぜひ庭に植えてみてください♪』


さっきの雑草……おい!花売り!
 まさか俺に片付けさせた挙げ句、
 …金まで取ろうってのか?


『だから黄金に輝く木の苗ですって…
 それ差し上げます!きっと大きく育てば
 人々に幸せをもたらすことになります♪
 僕はこの島を黄金で覆い尽くして
 皆が笑顔で溢れるようにしたいのです!』




花売りがふにゃりと笑う姿に

青年は少しばかり
時が経つのを忘れてしまいました




「…そッ…そんな夢のような話しッ/////
 たかが木や花如きで幸せになれるんなら
 何も苦労は要らないんだよッ!!」



青年は頭に乗せていた花冠と苗を
手に握りしめたまま
その場を走り去っていきました…



『あッ!陽当たりの良い場所に
 その苗木を植えてくださいねぇ〜〜♪』




何か後ろで叫んでいましたが
返事をする事なく
家まで一目散に駆けて行きます




「…母さんただいま……帰ったよ…」




青年は家へ帰るなり母へ話しかけます

木製の家には部屋の区切りなどなく
玄関戸を開ければ直ぐに家族と
顔を合わせることが出来るのです




ゴホッゴホッ……お帰り……
 ん?…いい香り///…何の香りなの?]


「ん?…あぁ〜たぶんこの花の香りかな…」





母と会話しながら部屋中の蝋燭へ火を灯し
暖炉の火で暖をとりながら
これから来る夜の準備をしました……


準備が終わると青年は
手に握りしめていた花冠を
母が眠るベッドの所まで持って行きました





ス〜〜……わぁあ〜いい香り…//
 …甘くて…優しい香りね……
 ふふ♪何だか御天道様の香りがするわ//]




母は青年が物心ついた頃から病気がちで…
苦労しながらも母と青年は
ふたりで支え合って生きてきました

そして最近ではベッドで寝たきりににまで
なっていた為、身体も弱り…
心まで病んでいたのです





「ふはッ//確かに太陽の色だね♪
 …これ、母さんにプレゼント…///」


[まぁ♡…あなたからプレゼントなんて…
 母さんとっても嬉しいわ♪ありがとう///]




母が見せた久しい笑顔に…
青年も嬉しくなり、その花冠から届く
優しい香りに親子二人して笑い合えたのです




「……この草……じゃなくて…苗…
 母さんのベッドから見える所に
 …明日にでも植えてみようかな……//」





こうして青年の家にも
一株の苗が植えられました…



それからこの苗木は
瞬く間に成長を遂げてゆき…
同時に青年の母も
木から受け取る生命力と御天道様の力で
病から解放されて元気になっていきました






ある日のこと___




「……と、この先か?」




青年は、村で最近噂になっている
《会う人皆に苗木を渡す花売りがいる》
…との噂を聞きました


きっとあの時の花売りのことだ…


そう思った青年は、村の人へ話を聞き
花売りが住んでいるという
村とは反対側の海岸へ向かいました


街から緩やかな丘を登った先は急な斜面…

とても人が生活できるような場所では無く
普段人は寄り付きません…




「こんな所に住んでるなんて…
 よっぽどの変わり者だよな……
 笑ってるだけなら可愛いかったのにッ///」




青年は以前、花売りと会った日の事を
思い浮かべながら独り頬を赤らめ呟きました






「よしッ!ようやく丘の…頂上…って
 !?……は!?何これッ!?





丘を超えた先にあったのは…

一面を覆い尽くす緑色の木々です……




昔、来た時の記憶では…
傾斜の効いた崖のその直ぐ先には
見渡す限りの海が広がっていたのに…




「…いつのまに…こんな……」



この一面を覆い尽くす木々に
青年は見覚えがあります…


あの花売りから貰った苗木と同じように
育ったものだったからです…




「…あいつ…本当にこの島を
 あの花で多い尽くすつもりなのか?」




丘の頂上で受ける風と
遠くから聞こえてくる波の音…
そして…
緑の木々の葉が重なり合って奏でる音に

ただただ呆然と立ち竦んでしまいました





ガサガサガサッ…
 ガサガサガサッ……



『…あれぇ〜あなたは、あの時の…』

 


聞き覚えのある声の方を見ると
あの時の花売りが
脇の低木から姿を現しました




「ああッ!やっぱりお前だったんだなッ!!
 …俺のこと…覚えてるのか?」


『んふふ♪はぃ!怒りん坊の綺麗な青年♪』


「は!?何その覚えかた…///…
 …喜んで良いのか、怒っていいのか…//」


『ふふ//…私に何か?』


「あッ、ああ…
 あの時の花冠の御礼を言いに来た…///」


『…?…お礼?……あッ!
 それよりも苗は植えてくれましたか!?


ああ!植えたよ♪
 …それまで病床に伏してた母さんが、
 あの苗木を育てるのが楽しいみたいで…
 今では庭に出て木の手入れをしたり
 散歩に出るようになって……
 …よく笑うようになったんだ!!




青年は花売りへ
大切な母を想ってそれはそれは嬉しそうに
苗木を植えてからの変化を報告しました




そうでしたか!?
 それは良かったですね♡


「あの太陽みたいな黄色の花と香りの
 おかげだと思う……ありがとなッ///」



『…ふふ///
 そう言って頂けて私も嬉しいです♪
 実は…あの苗木…
 村の人々へも渡しまわっていて…
 皆さん…庭に植えてくれましたかねぇ〜』




俺からの礼に、またあのふにゃり笑顔を
見せたかと思えば…今度は難しい顔をして
苗木のことを気にしてる…





「…忙しいヤツだな…///…」


『…え?…何か?』


「いや///」


『あ♡せっかく来てくださったのですから
 ここの案内をしますね♪
 あの時、渡した苗木意外にも
 同じ花を咲かせる様々な種類があるんです
 この低木もそうなんですよ♪』


「…お前花売りだろ?
 木しか育ててないのか?他の花は?
 しかも花は売らないで
 苗木を渡しまくってるって村では噂だぞ」




青年は村での噂を花売りに伝えました
すると…花売りは頼りない表情を浮かべ
青年へ泣きつきました




わぁあ〜ん!そうなんですよぉ〜
 他の花はもちろん育ててます!!
 でもなかなか……
 僕には商売はあまり向いてなくて…
 それに、僕の夢はこの島を…』
黄金に輝かせたい!…だろ?」


『んふふ♪分かってるじゃないですかぁ♡』


「もっと商売上手になれよ…例えば……」





嬉しそうに植物のことを話す花売りに
何か自分も手伝えることがないか…

青年はそう考えるようになり

いつしか…
花売りの手伝いをするようになったのです









そして数年後___



まだ寒さの残るなか
一足先に春を訪れを知らせる時期が
この島にもやってきたのです…




 

『お待たせしましたぁ〜』


遅ーーーい!!
 もう夕刻になる!母さんが待ってるから
 帰らないとならないんだぞッ!!!!





丘の頂上から笑顔で帰宅した花売りに
青年は笑顔で文句を述べました





『すみませ〜んッ//…えへへ♪
 今日も街の方に捕まっちゃって…//』


「またかッ//…あのさぁッ!///」


グイッ ///
んぁあッ///…ッ//』



ドサッ //




低木の間に
ふたりは倒れ込みました




『…今日は強引ですね♡』


「…また…呑気なことを…///
 もぉ〜頼むからさぁ〜
 あまりふらふらするなよなッ///
 …心配しただろッ//」
 




見つめ合うふたりを包み込むのは……





『ふふふ♪
   …私たちの夢……叶いましたね///』


「…///……お前のだろ?…」





あの花特有の甘く優しい香りと…



…そして……






『いいえ……私たちの夢です…///』






島全体を覆うまでに育った

一足早く春を知らせる
黄金に輝く太陽の花なのでした……












fin



✳︎*・゜゚・*:.。.✳︎.。.:* ✳︎ *:.。.✳︎.。.:*・゜゚・*✳︎

 


side O








『めでたし、めでたし♪
 ……あれぇ?…あッ♡寝てましたね♪
 んふふ//…翔さんに似て可愛ぃ♡




僕らは…

翔さん家の寝室のベッドの上に居る



僕と翔さんの間に

翔さんの息子の潤くんを挟んで…





なぁ///…今の何?
   …あの青年と花売りって…///


あれ?分かりませんでしたか?
 私と翔さんのことですよ///




たった今まで語っていた物語の事を聞かれ

間で眠る潤くんの頭を撫でながら

当たり前のように答えた




ッ///…恥ずッ!!
 しかも最後の見つめ合うふたりって…





潤くんを撫でる手を取られ…

空中で互いの指を絡め合う




んふふ♪…はぃ///…恥ずかしいですね///
   …でもッ……お話の中だけでも……
 結ばれていたいと思ったのです…///





潤くんと…

お空から見ているであろう
あの方に申し訳ないと思いつつも……



目の前で僕のことを見つめてくれるあなたと

ハッピーエンドを迎えてみたいという願望を

お話の中だけでも叶えさせてもらった…///






「ッ//……智ッ!

ガバッ // 
 トスッ……

………今日は強引ですね♡ふふ






いつの間にか潤くんを越えて…


僕に跨り見下ろしてくる翔さんの眼差しが
いつになく真剣なのは……


きっと……

明日が翔さんと潤くんにとって
大切な日だからなんだって…分かってる……





…ッだから前から言ってるがッ…
 智、お前さえ良ければ俺と…コイツと//
   …俺たちと暮らしてくれないか?///





絡めたままの手の甲を
柔らかな唇に寄せられて…

熱い息で囁かれるのがくすぐったくて…///


…暗闇でも伝わる
熱い瞳に耐えれなくなって///



僕は隣で何も知らずにスヤスヤ眠る

潤くんを見つめた…




…それは………出来ません…//




…でも、今夜の熱い瞳は…

逃れることを許してはくれないのだろう




「ッ//…智ッ//

ちゅくッ……

ぁッ⁈///……翔さんッ!//
 潤くんの前で…ッ//…ハァ……だめぇッ///




僕を呼ぶ声とほぼ同時に落ちてきた

首筋への熱に……
僕の体温も一気に上がる…




…ハァ……行くぞッ!//…

グンッ //
ッ///……ハァ…翔さんッ///





半ば強引に腕を引かれ…
ベッドから起き上がり寝室を後にする




……ママ…//……パパ…さと…




扉だけはソッと静かに……
潤くんを決して起こさないように…







部屋を出ても尚、絡んだままの手と

これから向かおうとしている場所での
秘密のひと時に……胸が高鳴る…///









パタンッ ///
  カチャッ…




2階の潤くんが眠る寝室から

一番離れた所に位置するこの場所は…



翔さんの書斎……



壁全体を覆うまでにもなった
ぎゅうぎゅうに詰められた書籍に囲まれて

縦長の格子窓から漏れる月明かりだけが

僕と翔さんを照らす……





「…いつもここで悪いッ//」




優しい背中……


今ここに居ない人を想い……

息子の潤くんへも秘密を通したままの
僕たちのここだけで許される関係に……


翔さんなりの誠実な言葉に
僕はただただ…嬉しくなる……




『いえッ///…僕には、ここだけが…
 あの方でも…覗くことが出来ない場所だと
 思っておりますので…//…
 僕だけの翔さんを見れる秘密の場所ッ///』





優しい背中に身を寄せて…

漸く何ものにも囚われることなく

僕が僕で要られる場所に……






「来てッ…//…」

『…はぃ///』





この関係を始めることとなった時に
真っ先に用意してくれた…



座ることを目的としないソファの元へ



身に纏うものを優しく剥がされ…

…今夜もまた沈んでゆく……





「ごめッ//
 …やっぱり今日は上に乗ってッ…ハァ…





こういう時は…
…だいたいは甘えたい時なのも知った


特に…大切な明日を控えている…今夜は…


この数年…
毎年のようにこうおねだりされるからッ……




『…ふふふ///…仰せのままにッ///…ハァ…





こうやって重なれば…
僕の方が見下ろす側になれるから


僕よりも年上で
体格もずっとずっと男らしい方なのに…

時に子どもみたいに甘えて
抱きついてくる姿に…

…庇護欲さえもかきたてられて…


なんだか必要とされてるんだって思ったら
とても嬉しくなるんだ…///



ハァ…こうするとさッ//
 …月明かりで照らされて…
   智の顔…よく見えるんだよねッ///…ハァ…


えッ?…ぁッ//…それはッ…ズルいです///
   僕だって翔さん顔…見たい…ハァ…


「…一緒に住んでくれるなら…
    見せてもいいけど……なんて…ふはッ///」


『もぉ〜それはズルいですょ//…ハァ…




ぎゅッ ///



それまで上下していた視界が動くのを辞め

翔さんの両手に僕の両手は捕まった





……なんでダメなの?
 …俺が…元既婚者だから?
   それとも……やっぱり………潤?//…





珍しく眉尻を下げて
今にも泣き出しそうな潤んだ瞳に

罪悪感さえも芽生えてくる…//…




…そんな泣きそうな顔//…
 お願いですからしないで下さいッ!
 違いますよッ!全然違いますからッ!
 …奥様が亡くなられて…まだ数年ですし
 それに潤くんの……
 まだ母親を求めている潤くんの…
 お母さんの立ち位置を奪うことなど…
 僕には出来ません…//…





……そう…

翔さんの奥様は…潤くんを産んで暫くして

お空へ帰って行かれた……



明日はその命日……




僕は生前の奥さまとは、お店の常連様で…

よく花を届けたり…

お宅が完成してからは、
庭のガーデンデザインを担当して
よくお宅へお邪魔していたんだ……//…



{な〜んかあなた、男性だけど、
 翔の好み…っぽそうで紹介したくない
 気もするんだけど……
 これから子供も産まれるし…
 まだまだお庭や花の事教えて貰いたいから}





なんて冗談いいながら紹介されたのが

翔さんと僕の始まりで……





…じゃあ俺たちの関係は何?…セフレ!?
 俺、そんなの絶対嫌なんだけどッ!!
 智はそれで良いってこと!?


翔さんッ!
 僕はそんなつもり一切ございませんッ!!
 …ッ//…そんな事言わないで…//





奥様が亡くなられて……
庭の手入れの依頼が入らなくなったのが
気になって……
お宅へ様子を伺いに来たのがキッカケ……



憔悴し切ってた翔さんと…
まだまだミルクが必要な幼い潤くんが
翔さんの側であやされる事なく
泣いている姿に……


居た堪れなくなって…


世話を焼いているうちに……


いつだったか、翔さんから
この部屋に連れて来られて、それで……



じゃあ…早く俺のとこに来てよッ//
 智…ふらふらしてるからッ…
 変な奴に連れてかれないか心配で…//…」





手を解放され…
今度は腕ごと全身を抱きしめられる…

力強い優しい締め付けに…

心まで…ぎゅっと掴まれたような
気持ちになる……




『…翔さんッ//………潤くんが…
 潤くんがもう少しお兄ちゃんになって
 物事の判断が出来るようになってから…
 にしませんか?
 えっと…その///…
 …僕たちの歩みを進めるのは……』





ようやく伝えることが出来た…


僕の見据える…
翔さんと潤くんと…そして僕の未来について




翔さんはゆっくりと……

抱き寄せてる僕の胸元に向かって
深く…頷いてくれた…///





……///……えぇ〜…
 でもそれっていつだよぉ〜〜…
 潤ッ!!早く大きくなれよッ!!




月と同じ方向に居て
翔さんは光を浴びていないのに…

口元に笑みを浮かべていることが分かった


…と、同時に僕の視界は
先程よりも強く揺れ動く……



んぁ//……ハァ…んふふふッ///
 …そんな……ムチャなこと…//…ハァ…


「ふはッ//…確かにッ……はぁああ〜あ…
 この時期の…ハァ…智の匂い嗅ぐと…ッ…
 俺、ダメなんだよなぁ〜〜//…ハァ…
 いろんな感情が揺れ動くのッ……んッ//





この時期特有の…あの花の匂い…



特に…明日は……

奥様の命日であって…
生前、奥様が愛されたあのお花が…
一足先に春を知らせる時期である……


…主役の日だから…///…





『ふふ♪いっぱい揺れ動いてくださいッ///
   …あの花には……ハァ…
 その様な意味が含まれていますからッ//』






明日…3月8日は…
僕がお届けしたあの花で ✳︎ ✳︎ ✳︎




潤くんは、翔さんと亡きお母様へ…✳︎


感謝と…
互いが互いの心を照らす
太陽のような存在であるとの想いを込めて…






翔さんは、潤くんと亡き奥様へ……✳︎✳︎


真実の愛と感謝を込めて……





…ハァ……意味?…ハァ…どう言うこと?





そして僕は……


潤くんと亡き奥様には感謝を込めて…


翔さんへは……
先の2人への建前上、感謝と友情を……





…だけど……


ふふ//……恥ずかしぃので…ハァ…
 まだ翔さんは知らなくて大丈夫です//












この部屋の翔さんにだけは…///…





















  
 



✳︎ ✳︎ ✳︎ 密かな愛 を… ✳︎ ✳︎ ✳︎

















どうか…

春を待ちわびる皆さまの心に



あたたかな希望を照らす

…太陽の花の香りが届きますように…✳︎ ✳︎ ✳︎






















La mimosa



fin
















✳︎ ✳︎ ✳︎ミモザの花言葉 ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎ ✳︎

[感謝][友情][真実の愛][エレガンス]
[密かな愛][秘密の恋]

また、西洋では…[思いやり][安全]とも



最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました(*^^*)


皆さまの心にも…
あたたかな太陽の花の便りが届きますように…✳︎✳︎








もう少しお休みさせて頂きます。
感謝を込めて…✳︎✳︎✳︎

La mimosa