気象系の赤×青さんの素人妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男性の入室をお断りします


いちごNGな方へ

お話の途中で[※ここからはNGです]
小さくですが記載してます!!

いちごの内容は後半だけなので…
もし宜しければ、上記の表示があるまで
読んで頂けますと幸いです♡








Side O




シャーーー…


いっぱい愛を受け取った翌朝



『……雨か…』



カーテンを開けるのが憂鬱だった




カチャッ //


 
こんなこと思うのは久しぶりで

さっきまで感じていたぬくもりが



「おはよう、智くん!」

パサッ


もう既に恋しくて…///



『……はよ……翔くん…//…』



いつもなら新聞を読んでいる時の背中には

邪魔しないようにしてるのに…//




ギシッ //

「…?……ん?どうかした?……智くん?」


『……今夜……遅いのぉ?//』



ソファに座って新聞を読む翔くんへ

邪魔する俺って……



「そうだね……
 今日からは暫くすれ違う日が続くね…
 …智くんもでしょう?
 あッ…今日はオフか?…ふはッ何するの?」


『…ぎゅってして?』

…え!?……ッとっ…智くん!?///


 パサバサッ……

ぎゅぅッ //


乙女かッ…って…

自分にツッコミたくなるけど…



あぁ〜ッ//…新聞バラけたじゃんッ//
   …どうしたの?……珍しいね?」


『……嫉妬ッ///


……は?……何?




仕方ないじゃんッ

翔くんがソレを持つその手…



『……新聞紙に嫉妬ッ//


ぎゅぅぅッ…

「…は?……ふはッ//……何どうしたの?
 そんな可愛いこと言うなんてッ///
 ……ッ…あなたらしくない…//…」



ひとりじめしたいって

思ってしまうんだから…さ……



『……俺らしいって…何?』

「……へッ?



床に落ちた新聞紙に……

……悪りぃな……なんて…



『…翔くんに…俺だけ見てて欲しいなって//
 ……思っちゃ…だめぇ?///』

「へッ?…ちょっとッ///…智くッんんッ///




このひと時だけは…



この手も唇も…優しい瞳に映るのも…

全て俺のものなんだって…



俺も翔くんのものなんだって…



…ハァ…//……んふふッ…仕事頑張ってね///』
チュクッ
「ッ///……ハァ……ちょッちょっと智くんッ///」



確認しときたかったんだからッ……//…



『…んふふッ///……ハァ…なにぃ?』
チュッ              クチュッ
「んッ…何で俺に…ハァ…跨ってるの?///
   それに下…はッ⁈//履いてないの!?



翔くんより…



『翔くん……出発まで…
 もうちょっと…時間……あるよね?//』



…好きな気持ち

大きかったらだめかな?



「つッ///…最近の智くんッ……エロい///」




ひとりじめした白くて大きな手のひらを

自分の太ももに連れて行った



ベッドから出る時

ワザと昨晩のまま上だけ軽く羽織った脚に…



……ダメ…かな?///…こんな俺…//』



俺、翔くんにも……



…ッ///…ダメかって?…
   …はぁああぁ……もぉ〜…//
 良いに決まってるでしょッ!!/////



あのチョコ食べさせてあげたいから//



『んふふッ///…ありがと…//……んぁッ///






…デート…

頑張ってくるね……




また夜に……

…寝てても抱きしめてね…














⭐︎

 ★

⭐︎

 ★

⭐︎













[よし!出来たよ〜♪さとこちゃん♡]




目の前の鏡に映る自分を見て…

翔くんへの罪悪感で

より一層、眉尻が下がってるのを確認した




『…はぁあああ〜〜〜〜…』





バチンッ //

痛ってぇ〜〜!!
 何すんだよッ!!!


ため息長いし重いわッ!!


仕方ねぇ〜じゃん!!
 何で俺だけ…ッ好きでもない奴と
 デートしなきゃなんねぇ〜んだよ!
 しかも、正体バレてるのにッ…
 女装指定って……何なんだよぉ〜//


しょうがないでしょ!!
 あのショコラティエのガラスの靴には
 さとこちゃんが
 選ばれちゃったんだから!!!




今日…

条件であるデートに行くのは俺だけで


送迎だけのために車を出してくれた

俺の目の前にいる…まさこちゃんは…


何故か今日も…

口調も仕草も完璧に女に仕上がっていた




『……ふふッ……何その例え?』


《え?知らないの?シンデレラよ♡
 魔法をかけられて午前0時までは
 キラキラのプリンセス姿で
 王子様と過ごせるシンデレラ!!》


はぁああ!?
 俺、そこまで起きてられねぇぞ!!
 正午だ!正午までしか保たねぇ〜!!


何言ってんの!!!
 正午だと後3分しかないでしょッ!!


そうだよ!!3分だッ!!
 アイツとのデートなんて…
 3分で十分だってのぉ!!!



これからの時間が憂鬱でたまらなくて

思わず頭を抱え掻きむしった…



バカッ!!
 ヅラがズレるわッ!!
 ほらッ背筋シャンとする!
 脚!股ひろげない!!!


ゔぅ〜〜…だってぇ〜
 翔くんとでさえ、
 デートはほぼしたことねぇ〜し…//
 翔くんに秘密なんて…
 なんか騙すみたいで……嫌じゃん…


もぉ〜しっかりしてよぉ〜〜!!
 頼むよぉ〜!!本当お願いッッ!!!
 プロポーズがかかってるんだよぉ〜



相葉ちゃんがキラキラの瞼を

開けたり閉めたりしながら

俺へ縋りついて懇願してくる……



わぁ〜〜たよッ!
 ちゃんと仕事はするよッッ!!
 幻のチョコは必ずGETしてくっからッ!



相葉ちゃんとニノのためでもあるからな…

仕方ねぇ〜よな……




『…じゃぁ……行ってくる…』




意を決して…

相葉ちゃんの車のドアを開けた……



ガラガラッ…
ビューー…
 ザーーーーーーー

  ヒューー…





翔くん……


ごめんな……//…




  ザーーーーー…
ザーーーー……

 ザーーーーーーーー……








⭐︎

 ★

⭐︎             ※ いちごNGの方はここまでで…
 因みに…そこまでハードな内容ではございません
 ★  

⭐︎






カランカランッ //

……ちぃ〜す



この間と一緒…

鍵は開いてたけど…誰も居ない……

この店、大丈夫なのか?



『………』



少しでも会うのを遅らしたいのか、

呼びかけることに気が引けてしまう……



とりあえず入り口の傘立てに傘を入れて

店内を汚さないよう

持参したミニタオルで

全身の濡れたところを拭いた



『…ぁ……今日は…』


つい先日も興味を惹かれた

板チョコガラスに触れる



天候によって差込む光が変わるから

雨の今日は…

淡く優しく光を取り入れていた…




『…色が……儚げだな…//』



…その美しさに見惚れていた……



ふわっッ
 そっ…

(雨の日だとまた雰囲気変わるでしょ?)

ッ…へッ!?//



耳元で声が聞こえ…

ガラスに触れてた自身の手に、

声の待ち主のだと思われる手が重なった



(大野さん…お待ちしてました…///)

『ぁッ//…えっと……はぃ……どうも…』



何だコレ?



(大野さんって…手…綺麗ですね♪)

『…は?……えっと…それはどうも…//』


何してんだ?


俺も…こいつも…


…何の時間なんだ?

どうしたらいいんだ?




『…えっと……ひぃッ//



動けずに様子を伺っていたら

重なった手が指と指の隙間へ入ってきて

瞬く間に指を絡められた…




バッ //

『ッ//……何すんッ………!?


つい驚いて、振り返れば…


(こんにちは……ははッ…黙ってたら…
 …本当に女性みたいですね…可愛い//)



翔くんといつもキスする時の距離に

ショコラティエの顔面があった



なッ////…………離せよッ//


嫌です♡…だって…デートでしょ?
 ほらッ!行きますよ!!


ッと……はぁああッ!?



ニコニコの笑顔で

そのまま手を絡め取られ店の外に出た



(デートですからね…
 せっかくなので相合い傘しましょう♪)


バッ //

えッ!?ちょっとッ//…

(ほらッ…しっかり歩いて下さい!ってか……はぁああ…またそんな細いヒールで来たんですか?あなたこの間、転けたでしょう…//それにまたミニスカ……はぁああ…大野さん、もしかして今日のデート意外とノリ気ですか?俺、逆に誘われてる?こんな風の強い日になんて格好してるんですか…//)

『ええッ!?ノリ!?…さッ誘ッ……て…
 んなわけないだろッ//俺にはパート…』
(さとこッ!あなた今、女の子!!嵐の大野智ってバラされたくなかったらきちんと女を演じて下さい!!)

『ゔぅッ…わッ…分かったゎょ…///
   あッ…でも…この服を選んだのは…相…
 まさこちゃんと姉ちゃんなの!!!!
 それにこのデートをしてるのだって…
 まさこちゃんのためなの!!
 だから断じて乗り気なわけでもッ…』

ビューーーヒューー…

『ぁッ…おわぁああッ!!?


コイツの言う通り…今日は天候は最悪で…//


風で飛んでいきそうな

膝上の短いスカートを両手でおさえた


(ほらッだから言ったでしょ?
 …さとこさん、後ろ!
 後丸見え、隠れていませんよッ!)

『えッ!?…やッ…見んなぁッ//…』



左右の手でスカートの前と後ろをおさえた

どうか…誤魔化せてますように……//

何も言わずに先へ進んでくれ…と願った…




(へぇ♡黒のパンティ♪…それに……
 ……今の…女性モノ……でしたよね⁈
 ははッ…さとこさんって……
 やっぱりそっちの趣味がッんんんッ//



とりあえず雨や風よりも

よく喋るショコラティエの口をおさえた



よく喋る口だなぁ〜誰がそんな趣味ッ/////
 …あいッ…まさこちゃんに着替えん時
 引っ剥がされたからッ…
   仕方なくなのッ!!/////



腕を取られ、

呆気なくショコラティエが話し出す



(……ちょっとこの傘待ってて下さい…)

『は?…っとッ//……ったくなんだよッ//』



無理矢理渡されて傘を持つ羽目になり…

次は何をするつもりか観察した



ショコラティエの首に巻かれていた

大きめのマフラーを外し、

それを広げるとかなり大きめの

ストールになった……



(…さとこさん、ちょっと失礼…)

『へッ//…なッ何してッ///…ッ//……ぁ…』



俺の腰に腕を回して…

そのストールを腰回りに巻いてくれた

端を結べば…

もう手でおさえる必要がなくなった


(ほら、コレで気にせず歩けるでしょ?
 今日は数件の用事がありますからね…
 しっかりサポート頼みますよ♪)


『……ぁ…ありやとッ//……
 ……オメ〜…意外と……紳士だな?
 ショコラティエ…』


(…爽太です!小動爽太……
 デートですし…名前で呼んでください)

『…爽太…ぅッ……へッ!?…ちょっとッ//』



傘が再度、彼の手へ渡り…

空いた方の手を腰に回された……


(暴れないで下さい!!
 こうしないと2人とも濡れちゃうでしょ…
 分かったら歩く!!さっさと歩く!!)


『わッ……分かったよッ////』






さっきコイツは数件の用事って言ってた

サポート頼むとも……




デートなのか…


手伝いみたいなことなのか分からないが…






さっさと終わらせて

早く俺と翔くんの家に帰ろう!!!












そう気を引き締め直し…



歩き慣れないハイヒールで任務を遂行した




















つづく♡




智くんが翔くんへ

甘える理由は……
今回の事があったから……かな…♡




ショコラティエさん…

ドラマの小動爽太くんの
お名前借りちゃいました♡♡



La mimosa