気象系の赤×青さんの素人妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男性の入室をお断りします








Side O








Reste en or

 




『レステ?……え……何?なんて読むの?』


《レスタンノーレ…?…あれ?何だっけ?》



相葉ちゃん…、

…元い…まさこちゃんのスマホで

これから行く所のお店の情報共有をしていた






[レスタンノール!フランス語よ!
 …よ〜しさとこちゃんも完成よ♡]


『うぇ〜姉ちゃんにその呼び方されっと
 キショい…ゔぅ…鳥肌でたじゃんか〜…』


まだまだ季節は長袖長ズボンの時期なのに

俺が着せられたのは…



ペラッペラのワンピースと…

犬のポメラニアンみたいなふわふわのニット



[いいじゃない♪
 これから演じなきゃならないんでしょ?
 あんた、眉と目尻下がってるから、
 ちょうどそのオドオドした感じ…
 あってるし♡…我が弟ながら可愛いよ♪]


『ゔうぇ〜〜〜…』



姉ちゃんに言われても嬉しくね〜…

せめてもの救いは…



《アヒャヒャ♪でもさとこちゃん…
 お洋服ピンク色にしなくて良かったの?》


『誰がそんなの着るかッ!恥ずすぎんだろ!』





選ばれなかったピンクの洋服の山を見て

文句を一つ…

そう、一着だけカフェラテみたいな色が

埋もれてたから掴み取った!!


けど…さッ///




《色は残念だけど…
 スカート丈がミニってのは合格だね♪
 靴下で膝まで隠れてるけど……
 その太ももチラ見せ⭐︎…いいじゃん♪》


『ゔぅ…///言うなよぉ〜…//』


膝はおろか…

脚のもも半分位が出るミニ丈は…

何とかならなかったんだろうか……///


まぁ…靴下で隠れてるから……いいのか?


ぁぁ〜いいのか悪いのか……

もう意味わかんね〜〜…



《お姉さん本当にありがとうございます!!
 俺も…あッ!…
 私もお姉さんに服選び直してもらって…
 …なんかお色気増し増しで…最高です♪》



そう言う相葉ちゃんは…


モデル体型のまさこちゃんにピッタリな

タイトワンピを着こなし、

どことなく手つきや脚の組み方も女性風



やるな相葉ちゃん……


やっぱりプロポーズかかってるから

本気で演じてる……


しかもヘアメイクまでした相葉ちゃんは…




『…綺麗…だね……
 マジで誰だか分んねぇ……スゲーな…』


《そう言う、さとこちゃんもね♡
 これで綺麗めと可愛い系で
 タイプは別れたし……
 …ショコラティエの好みがどっちか
 分からないからさ…
 …二人は無理でもどっちか一人が
 気に入ってもらえれば…
 幻のチョコ必ずGET出来るよね!!!
 ってかしてやるぞーー!!



嬉しそうに車内で叫ぶまさこちゃん



いつも一生懸命で応援してやりたくなる…



まぁ…俺も…少しは役に立てるように

やってやりますか……//



恥ずいけど…///




[じゃあ、私は近くのカフェにでも
 待機しとくから何かあったら連絡して♪]


ガラガラーーッ



姉ちゃんが車から降りたのを見て


俺たちも与えられたポシェットを肩にかけ

ハイヒールに足を入れた…




《了解です!!
 よし!さとこちゃん!行きますわよ♪》


ガチャッ



『…コホンッ///…
 …ぅん♡チョコレート楽しみだね//
 まさこちゃん?早く行こッ♡//』


ガラガラーッ



[おぉ〜スイッチ入ったな♪
 んははは♪行ってらっしゃい!!]



姉ちゃんに見送られて

コインパーキングから出た…






いざ!!

幻のチョコレートをかけて…

スイーツ部の出陣だ!!!!!!











『……ってか…寒いッ!!
 脚ッ!!!…寒すぎるじゃんか〜…
 スカートの中パンツだけだよ?
 スースーするじゃん!あり得なくねぇ〜?』


《さとこちゃん!!言葉遣い!!!
 そんな男言葉…はしたなくってよ!!》


『わッ…分かってるけど…さッ……ッ!?




ヤベッ⁈



靴…引っ掛かった…




あッ!?さとこちゃッ…!?

…ぅッ……きゃッ!?



ヤバい転けるッ//









ぎゅッ


!?




(…ッと…危なかった……大丈夫ですか?)

ッ……へ!?







……転けてない……?



シートベルトみたいに

腰と肩周辺への圧を感じ目を開けた…





目の前は地面で…

手を伸ばさなくても届く距離まできてた

って事は……危機一髪ってところか?




《さとこちゃんッ!!パンツッ!!》

『へッ⁈…あッ!///…えっとッ//』


だからミニスカートなんて

用意するからじゃ〜ん……



グイッ ///

『ぅわあッ!?…つッ…//』

《さとこちゃん大丈夫!?
   …リーダーごめん!!俺がついていながら…//




シートベルトの人に起こしてもらい

放心状態の俺の元へ相葉ちゃんが駆け寄り

身なりを整えてくれる……


『…ありがと…//…』




(…転ばなくて良かった
 …痛いところは?大丈夫ですか?)




ふいに横に立つ

助けてくれた人が声をかけてくれたので

御礼を言おうと顔を向けた…




『ッ…あ、そうだった…すッすみません!!
 助かりました…ってえええぇぇ〜!?まッ松潤!?




ええッ!?何コレ何コレ!?ドッキリ!?え⁈今、プライベートだよな?何コレ何コレ!?どう言う事?





目の前にいるのは

どう見ても…



どうやって見ても……松潤…





《ちょっとリーッ…っと…さとこちゃん!!
 何言って…って…えええーーー!?松潤じゃん!!どういうこと!?




驚きが隠せないまま

相葉ちゃんと目を合わせる…



あはははッ//
 お2人とも嵐さんのファンの方ですか?
 俺、よく似てるって言われるんですよ!
 …本物じゃないです♪)




少し照れくさそうに笑って言った

松潤のそっくりさん?




『…松潤じゃ…ないんだ……ビビった…』


《ほんと……ドッキリかと思った…》


『んふふ♪同じく…』




相葉くんと2人並んで立ち尽くし

その人をガッツリ見た……



ほんとまんま松潤じゃん……スゲ〜〜♪




(あ!じゃあ、大丈夫そうなので、
 僕はこれで…失礼します…)




はにかみながら軽く会釈して

その場を去ろうとしたので慌てて声をかける




あッありがとうございました!
 助かりした!!



急いでたのか軽くこちらを向いて

もう一度会釈したら走りさった…





『……ビビった……色々ビビった…』


《同じく……さとこちゃん、靴気をつけて》


『ぉう!……ってか…
 あんなにそっくりだと大変そうだね…
 いるもんなんだね…そっくりさん…』


《うん……今度本物に教えてやろ…………》


『……んふふふ……そだね……』







あれ?


……何か忘れてないっけ?





ああッ!チョコレート!!
 さとこちゃん行くよ!!
 売り切れたらお店しまるみたいだし…》



グイグイッ //


『んぁあッ…慌てんなッ…
 じゃね〜と…また転ける…//』





今度は転ばないように2人で腕を組み、

時折もたつきながら店を目指した…













close





『……へ?』

《うっそ…
 そんなことってあんの!?




履き慣れないハイヒールを履き

2人仲良く二人三脚のようにして

たどり着いた店先のガラス戸には…


closeと書かれたプレートがあった



それを見て2人でまた立ち尽くす…





『…今日は諦める?』

ええッ!?ここまできて!?絶対嫌だよ!もうバレンタインまであまり時間ないし…もう少しでお昼だろ?休憩中かもしれないでしょ?すみませ〜〜ん!!すみませ〜〜〜〜ん!




ドンドンッ ///
 
 コンコンコンッ!!


ちょっとッ//相葉ちゃんやめなよッ!!


ドンドンドンッ


すみませーーん!!誰が居ませんかーーー!!すみませーーん!!!!





closeのプレートがかけられても尚、

諦めきれない相葉ちゃんは

扉を叩いたりノックし続ける…



裏路地ではあるものの

多少は人通りはあるから必死で止めた…



いい加減にしろッ!
 ……迷惑だろ?…場所…考えなよ?
 また他の日にくればいいじゃん!な?』


《……もぅ…あまり日がないじゃんか…
 リーダーと予定合わせるのだって…
 それに、直前だと作ってもらうの
 間に合わないかもしれないでしょ?》



『……他のチョコじゃダメなの?
 俺、作る予定だったから一緒に作ろうよ?
 嫌なら、デパート巡りでも取り寄せでも…
 今日は付き合えるよ?それじゃダメ?』




ガラス戸に拳を預けて

力なく俯く相葉ちゃん……



《でもさぁ〜…ニノへのチョコ……俺、絶対諦めたくないんだよッ!!!!願掛け…じゃないけどさ……男の俺から男のニノへ…そんな普通じゃないプロポーズだよ!!……チョコ如きなのかもだけど……でも…そう言うのに勇気貰ったっていいじゃん!ありったけの勇気貰って心残りのないプロポーズがしたいんだよ!!!




綺麗な女性の装いで

めちゃくちゃ男らしいことを熱弁する

相葉ちゃんに……




何だか胸が熱くなった……





俺が翔くんへ

気持ちを伝えた時もそうだったから…//


そして…

翔くんから受け取った誓いの言葉も愛も…




『…分かった……俺、裏口回って見てくる!』



建物と建物の隙間から

裏口に回って声をかけてみれば

人がいるなら…開けてくれるかも……




《ありがとう!!リーダー!!!!》

『ぉう♪』





裏口へ行こうと駆け出したタイミングで

背後から聞き覚えのある声がした…




(あれ〜?…また、お会いしましたね〜)



《…あ!?…松潤!!…じゃなかった…
 松潤のそっくりさん!


『…あ……さっきはどうも…//』



さっき転けそうになったのを助けてくれた

松潤にそっくりな人…



(いえ……?……えっと…もしかして
 僕のお店にお越し頂いたのでしょうか?
 …チョコレート?)



《『僕のお店⁉︎』》







どうやら俺たちは


この顔の人間に…

とことんお世話になる運命のようだ…


















つづく♡






すみません…
ちょっとお山封印中…♡

天然コンビの友情物語になってますね(笑)

ついて来れる方だけ…
ついて来て下さいませ(*´∇`*)♡


La mimosa