気象系の赤×青さんの素人妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男性の入室をお断りします










Side  S






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闇夜に浮かぶ三日月に宣告する






今宵、

陰から身を現し愛を嚙るであろう






たとえそれが

…誓い合いっているのにも関わらず




照らされることが

決して許されぬ存在だったとしても……


 











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某テレビ局の楽屋にて…






俺は今日もいくつもの新聞を

テーブルに積み上げ、そのうちの一紙を

ソファに腰掛け大きく広げ目を通す






ただ…



いつもと違うのは…









んふふッ///…ドキドキするね♡…ハァ…
     チュッ              チュクッ クチュッ
「いやいや…ちょっとやり過ぎ…んッ…ハァ…
 やり過ぎじゃない?人来たらさッ///」





俺に向き合って跨って座り

首に腕を絡めてキスをせがんでくる

小悪魔モードの智くんがいるってこと///




『だって…時間あって暇だったんだ…
 翔くんも空きだろッ?//
   …ここ最近、ずっとすれ違いでさッ…
 逢えなかったから…なんか…欲しくてッ//』


  チュッ


ハァ…全く……場所を考えなさいよね///
   それに…その色っぽい顔のまま
 楽屋の外に出ないでよッ!!
 …あなたただでさえふわふわしてて…
 特に今日はバレンタインだしッ…//
   本当…心配…//」



一週間程前に

ふたりで一足先にバレンタインを……

チョコレートを味わいながら家でゆっくり

過ごして以来…

本当に会えない毎日が続いてた



それだけで…

こんなにも小悪魔になってしまう



俺のパートナーは……





『んふふッ///…ハァ…大丈夫♡こんな顔…
 …見せるの…ハァ…翔くん…んッ…だけ♡』
     チュッ          クチュクチャッ     チュッ
「本当かよッ…///……まぁ…ハァ……ハァ
 逢えるのは……嬉しいけどさッ///」





一緒に過ごす時間が増える毎に

エロさが増してきてて…


俺の心臓はここんところ毎日忙しない…///





『ねぇ…今夜遅いでしょう?…でもさッ///
   夜中でもいいから…バレンタインしよ?//
 俺…寝てたらさッ…起こしてぇ?
 …じゅッ……準備しとくからッ/////』




真っ赤な顔して夜のおねだりとか…///

やめてよねッ//……


心臓も…だけどッ…あっちもッ///

こんな誘い受けたら…ヤバいじゃんかよッ//





でもこう言うの…

めちゃくちゃ嬉しかったりする




もっとこうしていたい…///



人に見つからないかヒヤヒヤしてるのは

事実だけど……


…ダメだ……どんどん離れ難くなる…








コンコンッ


!?

ほらッ智くんッ!!
 …離れてッ!!!


うッ…ぅん…///…じゃあ夜に///




智くんが俺から淋しそうに離れてゆき


身なりを整え、


扉に向かって歩き出した



コンコンッ

はーい!どうぞ〜



もう一度ノックがあったところで

ようやく返事をした…



ガチャッ

翔ちゃ〜んお疲れ〜♪
 っと…リーダー!?


『あ⁈……ふふッ♪相葉ちゃんかぁ〜
 俺もう行くからッ……またねッ!』


あッ♡リーダー…アレ!頼むねッ♡


『んふふッ…ぉう♪』






扉前で相葉くんが智くんとハグして…

その後、相葉くんが智くんの肩に

腕を回し親しそうに何か話してる……



…ちょっと…気に入らないが…まぁ…ね…

メンバーだから仕方ないかなッ//…




けど…ちょっと…

…長いのは見逃せねぇ…




「……相葉くん、お疲れ〜♪
 …何?今日、こっち?」


《あッ!!翔ちゃんそうなんだよ〜♪》


『…ぁ…じゃあ//』


うん!また夜にッ///




相葉くんがこちらへ近づき始め、

2人で扉から出ていく智くんへ手を振った





私物のバッグを持ってるって事は…

別の仕事の前後で、俺の名前を見つけて

立ち寄ってくれた…そんなところだろう



《アヒャヒャッ仲良いねぇ〜♪
 今日はバレンタインだし…また夜にって…
 翔ちゃん…鼻の下伸びてるよ♪
 …リーダーにチョコ渡すの?》


ヤベッ!?マジッ!?//
 …そんなつもりないのに…
 …コホンッ……えっと…チョコだっけ?
 もちろん、そのつもりだよ♪」



ニヤニヤしながら楽屋の中に入ってきて

俺が腰かけるソファに向き合うようにして

鏡前の椅子に座り話し出した




《良いよなぁ〜二人は幸せそうで〜
 あ、でもどうする?
 リーダーがチョコ貰ってきたら?》


「義理だろ?それは俺も毎年貰ってるし
 仕方がないだろ?」





新聞を読みながら

何を当たり前なことを……なんて

心で突っ込んでみる…、

  


…が次の瞬間…

バサバサッ

違うよ違う!!
 本命チョコ!貰ったらって話し♪》




勢いよく新聞を取り上げられ

相葉くんのドアップの顔と目が合った




「…は?…そんな事…
 あるわけないだろ!!




何だよ急に…//



取られた新聞を奪い返し

変なこと質問をしてくる相葉くんへ

新聞で壁を作り、

読みかけの記事に再度目を通した…




《…分からないよ〜?
 リーダー優しいから差し出されたら
 断れずに受け取るかもよ〜♪》



ピクッ

「………智くんに限って…
 …ちょっと…考えられなくもないけど…

 いや、でも俺たちパートナーになって
 初めてのバレンタインだよ?
 あるわけ無いよ!ふはははッ♪」




確かに… 

智くんの人柄の良さを考えると

あり得なくもない話し…だけど…



俺と言う
パートナーが居るんだよ!?

貰うわけないじゃん!




《…ふぅ〜ん…いいなぁ〜ラブラブで〜》




何故か急にテンションの落ちた声…


…何か…あったのか…?



話しを聞いてほしいってところか?


そう思って漸く

新聞を折りたたみテーブルへ置き、

犬のように構ってオーラを振り撒く

相葉くんへ身体ごと視線を送った





「…相葉くんは?ニノにあげるんでしょ?」


あげるあげる!!
 あげないとヤバいんだって




やっぱり図星か…

興奮して声を荒げる相葉くんに

失礼だとは思うが笑が溢れる




「ふはッ…何がヤバイの?…喧嘩でもした?」


《ゔぅ〜実は…そうなんだよぉ〜
 だから、機嫌直してもらおうと思って
 絶対入手出来ない幻のチョコってやつ?
 知り合いのツテで頼んでるんだよね♪》
 



相葉くんがスマホで

幻のチョコレートが食べられると評判の

お店のHPを見せてきた




《ね?ね?美味しそうでしょ?
 これなら機嫌も直してくれそうでしょ?》




確かにHPは洒落ていて

そのチョコの見た目も美味しそうだった


けどさ…




「へーー、そうなんだぁーー」


《うわぁ〜…酷い…全然興味なさそう…》





それはそうだ……

悪いけど…綺麗なものはこの業界にいて

見慣れているし、

食べても無いのに興奮はしないかな…








コンコンッ

「?…はーい!どうぞ〜」



ガチャッ

[失礼します!
 相葉さーん!そろそろお時間です]



扉を開けたのは相葉くんのマネージャーで

会話はこれにて終了を遂げる



《はいは〜い!
 …あ、そしたらリーダーに宜しくね!
 じゃあ、また後で〜♪》

 
「お疲れ〜〜……って……は?





笑顔で去っていき

今はもう閉じられた扉を見て


…ふと疑問に思う…








……また後で?







今日はもう、この後、 

相葉くんと会う予定はないのだが…?
 


ただの言い間違いとかそんなところか?












この……


相葉くんのただの天然発言と思っていた


…言葉は勿論のこと……




今日楽屋で交わした会話には…




この後、

俺を嫉妬という名の渦で掻き乱し…



甘いチョコと共に…

…俺だけの紅い華を嚙りとろうと…


豹変させる要素が幾つか隠れされていた…









誤解のないように

きちんと話してくれてさえいればいいものを





天然コンビによる

言葉足らず×説明下手 ……は…

 =俺を誤解と嫉妬の渦へ


一直線で陥れてくることになるのだ…












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相葉くんと

謎の会話で終了を遂げた俺は

パートナーである智くんの待つ

二人だけの…秘密の愛を誓える場所へ♡


…足早に帰宅した






今日は2月14日



今まで一人だった頃は、

付き合いが面倒なのに

まぁまぁな量のチョコを貰って

帰宅時には苛立ちを隠せなくなってた…



この…

…214の数字…




今年からは、俺の帰りを待っててくれる

パートナーが居てくれて……


幸福で輝いて見える数字に変わった!!






本当なら…

今日は俺の仕事が立て込んでて

帰宅は日付を跨ぐはずだった…


でも…


『遅くても…寝てたら起こして?♡』


な〜んて言われてるから…

きっと今も何かしら準備をしてくれてるに

違いないんだ…///




しかも…

昼間楽屋で智くんと会った後、

急なスケジュール変更で…

早めの帰宅が叶うなんて♪




はやる気持ちを抑えながら

ご機嫌って言葉がピッタリなテンションで

家路に着く







ガチャッ

「ただいま〜♪
 智く〜ん?♡…いないの〜〜?」




…居ないわけが無い



だってリビング扉の奥からは、

今日の昼過ぎには帰宅したはずの

パートナーが作ったであろう

俺の大好物の匂いが香ってくるのだから…




「さとしく〜ん♡」





この間、数個入手して…

一足早く二人だけのバレンタインデーを

過ごしたチョコレートの入浴剤を使い



今夜もたっぷりと時間をかけてパートナーの

蕾を解かしてやる事だけを頭によぎらせ

リビングドアを開けた…



「さとしくん!ただいまぁ〜♡……ん?」




正面に見えるダイニング空間には

既に俺の大好物たちがラップをかけられ

間接照明によって煌びやかに

ダイニングテーブルを彩っていた





以前…

すれ違いによる俺の失態で

このダイニングテーブルで智くんを

縛り上げたことを思い出す……





あの時は…

とんでもねぇことしたと反省はした…







…しかし、だ……







「…色気…ヤバかったよなぁ〜…///」







車でイク直前の

寸止めドライブをした時もそう…






非日常的な……

…側からすると非情ともとれる…



俺の捻じ曲がった愛を受け止めてくれる


愛しいパートナーを想い…










ダイニングテーブルを撫で上げ…



愛しいパートナーからも

…気に入られている



紅くぼってり膨らむ自身の唇へ…導く…






導いた指を使って唇を弄ぶが…


早々に足りない欲求が増してきて

唇の奥に潜める歯を使って…



己の指を…甘く嚙る……







「…あぁー…早く欲しいなぁ…///」






今の自分が帰宅時とは違って…

この現実に意識がないことは

何となく理解している…





周りからも事あるごとに

…お前はドSだとか揶揄われている…が…





間違いなくその一歩も二歩も…

足を踏み入れてるに違いないと感じている




そして…

付き合いが長くなるにつれて

そんな俺を身をもって感じているであろう

パートナーも…また…


俺を受け入れるべく

対照の立場となる素質を磨き上げていた




もちろん本人はそれには否定的で

『絶対Mじゃない!!』と言い張るが…



あの、小悪魔みたいなエロさ……

…スイッチ入ること増えてきてるよなぁ///



絶対…素質あると思うんだけど……//

 





シャーーーーッ



リビングのバルコニーへ続く

カーテンを開け放ち…


闇夜に浮かんだ三日月を見て話しかける




『だってさぁ〜〜…
   焦らし続けた時の顔ったら…ふははッ
 苦痛に耐えながらも…エロい声色出すし
 カラダは正直だからな……///』







憧れの存在だったのに…

横にいて肩が触れ合うだけで

空気を吸い込むのがやっとだったのに…





今ではこの腕に抱いて

甘い蜜を分け合う存在にまでなれた




「今宵は…三日月に…
 俺たちの愛を見せつけてやろうね
 …智くん…///」




扉の先の先から聴こえてくる

水音の方へ歩き出す…





リビングのソファとローテーブルを

通過しようとした時…



パサッ//



何かが脚に当たってラグの上に落ちた




「ん?……何だこれ?」



ガサガサッ…

ラグに落ちた見覚えの無い紙袋…



「…?……智くんのか?
 あぁ♡…俺へのチョコか?///」





紙袋の持ち手には

簡易的に結ばれた紐に通された

メッセージカードが括り付けてある





「…えっと……?…大野さんへ?…へ?」




翔くんへの間違いじゃないのかと

妙な違和感を感じて

紙袋の中身を取り出した…



ガサガサッ       〜パサッ


「っと…また…」



オシャレに包まれた紙袋に添えられた

これまたオシャレなメッセージカードが

ラグの上に落ちた…



それを拾い上げ目を通す……














​       

    キミだけを

  永遠に愛しています






「…………なんだよ……コレッ…//」




大野さんへ


…そして


キミだけを永遠に愛しています



この2枚のメッセージカードから

考えられることって……






すると脳裏に昼間の相葉くんが

話してたことを思い出す…





 本命チョコ







え?

…コレって…本命チョコ…なわけ?










智くん……マジで貰ってきたわけ?
 ……チッ
 これ本当なら許せないよな?









小さくも憎しみがこもった重低音が


全身に響いた……






手に持っていたメッセージカードを

そのままラグに投げ捨て…





先程から変わらず聴こえてくる

水音の方へ…改めて歩みを進めた……







ジャーーーーーーーーー
 チャプッ…
    ジャーーーー
  ピチャッ…



リビングのバルコニーへつづく

カーテンが開けっ放しにしていたことにより



俺の背後を静かに照らす…






 …三日月へ……俺は宣告する…











…なぁ…三日月よ……





……受けて立とうじゃねぇか…








覚悟しろよ…







その身…丸ごと、



……嚙りとってやるからさッ…




























つづく⭐︎⭐︎⭐︎










ブラック翔くんの前に…
エロ可愛ぃ智くんの登場♡

どっちも好きだなぁ〜♪


次の2話は… 

取り敢えずそのまま投稿させて頂きます♡

公開停止になったら、アメ限化して…
アメンバー様以外の方へは…
ハードそうな表現を消して別記事として
お話上げてみようと思います♡
その時は2話が2つになるのかな…?
ご自身が該当する方を読んで頂けますと幸いです。

それでも公開停止になったら……
その時は…ごめんなさい(>人<;)


うまくいくといいのですが…♡
(*´꒳`*)


La mimosa