気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※素人の自己満小説です
※男子禁制です♡
それではこれより先は…
ご理解頂ける方のみお進みください
side O
夕暮れ時
茜色の空に程よく雲が覆われて
空から僕らのいる街へと
光のシャワーがそそがれる…
「ハァハァ…なんだっけ…ハァ……
…あ!…天使の梯子かッ♪」
んふふッ
なんてメルヘンな名称…//
美大からの帰り道…
僕はその天使の梯子の方角へ
僕の首が定位置となったソレを
グルグルに巻いて…
櫻井の誕生日プレゼントが入った
トートバッグを肩にかけて走っていた…
いたッ!!
「櫻井ッ……ぁッ//……しょおッ!///
ハァハァ……はぁあああ〜!!…
ごめんね!遅くなったッ……ハァハァ…」
『お疲れ様……ふはッ…
合コンにキャンバス持ってくるヤツ…
そうそういねーぞ!』
「んぁ?……ぁ〜…んふふ///
…ちょっとね///」
本屋の前で待ち合わせ
これから、
例の…お誕生日会とは名ばかりの
合コンなるモノにふたりで向かうところだ…
櫻井のお誕生日会って事で
高校の時の友達に誘われて
参加の返事しちゃったんだけど…
櫻井曰く…
合コンなんだって…本当かな…?
本当なら…
正直…今になって…不安なんだけど…
あ
そんなことより…///
「あッ!…櫻ッ…コホン……しょお///
あのッ…お誕じょッんんッ!?/////」
おめでとうって…
…言おうと思ったんだけど
櫻井の手で唇を摘まれて…喋れないッ///
『…せっかく…ここまで我慢したんだよ…
帰りの…ふたりきりになるまで…
…その言葉……とってていい?』
うぅ〜分からない…///
昨夜も電話には出てくれなくて
メールでは伝えてたけど…
恋人なら…
1番に直接伝えたいものじゃない?
ましてや今から行く所は
櫻井のお誕生日のお祝いを兼ねた
集まりなのに…
僕は帰りまで…言ったらダメなの?
…皆んなに先を越されてもいいの?
分からない…けど…
それが櫻井の望みなら…
こくんッ
「んんッ///」
頷くしかないから……///
『ふは//…じゃあ…
家帰るまでのお楽しみって事でッ!!
あ!……今日……終わったら…
ウチに来るでしょ?
…今日は……泊まってくよね?///』
…お泊まり…///
わぁああ…
やっぱりやっぱり…そうなるよね…///
口から手が離れ
気がつけば…僕の肩からズレ落ちたソレを
元の位置へ直してくれてる…
わあぁ…ダメだ…///
今、絶対顔真っ赤になってる……きっと///
改めて言われると…照れちゃぅじゃんッ///
思わず…
たった今
僕の大好きな…白くて綺麗な手によって
巻き直されたふわふわのソレを…
両手で掴み…顔を沈める/////
「…ぅん///…ぁの…お邪魔していぃ?///」
だめだぁ〜//
見れないッッ…///
変に意識しちゃったら…
櫻井の事、見れないょッ!///
「ッ////////」
あれ?
櫻井…いる?
僕…変なこと言っちゃった?
それとも…コレに隠れて…
意気地なしな姿に……呆れちゃった?///
どうしよぅ…気になるのに…
恥ずかしくて…
コレから出られないッ///
お願い!何とか言ってッ〜!!
『…はぁ///……お前なぁ…
…何…可愛いことしてるんだよッ…』
ふわっ
「ぁッ///」
櫻井の手が…僕の手に触れて
そのまま被さるように指を絡めてきて…
顔を沈めていたソレから外されたから
『…智は…邪魔なんかじゃないから…
むしろ、来てくれないと俺が困るし…///
それに…今日は…帰したくないから…///』
鼻が…
鼻が触れちゃいそうな程…
すごく至近距離に櫻井の顔があって…/////
「ぅぅッッッ///…コホン……ぅん……///」
うわぁああ/////
声上擦っちゃったし…
あぁ…もぉ〜ッ///
恥ずかしすぎるッ!!!
どうしよう…
僕は…恥ずかし過ぎて…
このままだと……
溶けて無くなってしまうんじゃ…//
『そろそろ行こっか?///』
「あッ///…ぅん…そうだね…///」
大好きな背中が目の前に来て
ようやく櫻井の顔を直視しなくてすむことに
すこしホッとして…
歩みを進める
先程まで被さるように握られていた手は…
…片方だけ
手のひらを向かい合わせにして
指を絡めた握りへと変わった…
櫻井の温もりを感じれる
僕の好きな繋ぎ方……んふふ///
ずっと…
…こうしていられたら…いいのになッ…///
しばらく街中を
ふたり手を繋ぎ歩いていると
櫻井が振り返ることなく話し始めた…
『あ……あのさぁ…今日いるメンツに…
俺と智の関係、伝えていいよね?
女子には必要ないにしても…アイツらは…
普段から付き合いあるし…その方が、
変なお節介して来ないと思うんだよね〜
どうかな?それでいい?……智?』
え…それは……
「……ダメッ!!絶対だめぇ!!!
それ言ったら…櫻井ッ…ぁ…しょお…
変な目で見られちゃうよッ!!!」
『いや…むしろ…言っておいた方が…
お前に…変な虫寄ってこないから
…安心なんだけど…』
「ダメダメだめぇ〜〜〜!!!!!
男同士で付き合ってるなんてッ//…
恥ずかし過ぎるから…言わないでッ!!」
繋いだ手は力一杯…握りしめて…
目は、ぎゅっと瞑って…
どうか思いとどまって…と
願いを込めて…櫻井に伝える
『あッ……そう……
お前は…俺と付き合ってるって
知られるの……恥ずかしい事なんだな…』
「…へッ?」
〜〜〜♪
絶妙なタイミングで
櫻井のスマホに着信が入り
握りしめていた手から
絡めていた櫻井の指が…遠のいていく…
大きな背中…
見えない表情…
あっ…そう …と
言った時の櫻井の冷たい声…
「しょぉ…」
『ああッ!悪りぃ悪りぃ!!
もうすぐつくから〜先に頼んでて!』
僕の声は、虚しくも
先程、一瞬だけ冷たかった…
その声によってかき消される
『少し……急ごうか?』
広い背中のまま
差し出された手…
「ぁ……ぅん……あのッ!しょぉ…」
僕は、再び手を握りしめ
広い背中へ話しかける…
もしも、嫌な思いさせちゃったなら…
謝らないと…そう思って…
だけど…
『大丈夫!言わない…
智の嫌がること…しないから安心して…』
「ッ//……ぅ…ぅん…ありがと……」
『いゃ…別に……』
そのまま…
お店に着くまで
櫻井がこちらを振り向くことはなかった
つづく⭐︎⭐︎⭐︎