気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます




このお話しは…


短編で書いた
チェックのマフラー】の
続編のお話しです⭐︎




前作は…

クリスマスのお話しでした⭐︎



今回のお話は…

翔くんのお誕生日のお話です♡




クリスマスから1ヶ月後…



恋に奥手な智くんと

智くんのことが
大好きでしょうがない…翔くん


この ふたり

【チェックのマフラー】を使って
少しずつ関係が変化していきます♡
…そんなに出番ないかもですが(笑)


お話の中で…
チェックのマフラーの事は
ソレ・アレ・コレ 等と…呼んでいて
マフラーとは書いていません
密かな拘りです♡ふふふ


それでは…
行ってらっしゃいませ(*´꒳`*)و


La mimosa













side O










はじまりは









櫻井の誕生日を明日に控え



夕闇にソレが溶け込む帰り道だった















 スー…   はぁああぁ  ✳︎  ✴︎  ✳︎ 











『……何やってんの?…』


「ん?…んふふッ♪
 白い息で…空に絵書いてるんだよ♪」


『…相変わらずだな………』


「んふふふ///…櫻井もやってみなよ♪」







 スーー…   はぁああぁ  ✳︎  ✴︎  ✳︎  ✴︎  ✳︎









『…あ……ほら…落ちたよ…』


「ん?」







ふわっ






『…しっかりしろよ…
 靴で踏んだら危ないぞ?』


「ッ//……ぁ…ありがとッ…///」








ついこの間まで


憎っくき相手だった  ソレ  は…







今は僕のモノになっていて




今度は僕が巻き直してもらう側に…










だけど…






「ぁ///……自分でッ…」


『だぁ〜め!……俺にさせろッ…///』








真剣な眼差しで

僕のソレを巻き直してくれるから…


受け入れるしかないのだけれど……





「ぁ///……ぅん///……ありがと…」





甘い瞳が…


執拗にソレの隙間から…撫でてくる指が///





「…ッ///…んッ///
 …ぁッ…………櫻…ぃッ///」





恥ずかしいし……


耐えられなくって…逃れたい……







なのにッ……///





『まぁだ!……ダメだよ…動いちゃ…
 きちんと巻けないでしょ…』





櫻井の瞳が…逃してくれなくて…





「ぁッ…うん///……ッ///……でッでも…」






逃れようとすれば…


…櫻井の指が……





もっと

…僕の弱いところを攻めてくるから…





「ひゃッ///…ぁぁ…櫻井ッもぅ…もぅッ///」


『しょお…だろッ!……そろそろ慣れなよッ!』







そう…


これはきっと櫻井からの

仕返しなのかもしれない…






クリスマスの日に両想いだと分かって



櫻井の駆け引きに…乗って…

しょおって…呼んだ




…それから2・3回は

ちゃんと呼んでたんだけど……




年末年始の少し会わない間に…




恥ずかしくなってしまって…


櫻井呼びに戻ってしまった…///







そんな意気地なしの僕に対する…仕返し…







櫻井の指が…


俺の顎を捕まえて

いつまでも慣れない僕の唇に…


「ぁぁッ///…ゃらッ///……んくッ…しょッ///」


『え?
 …ちゃんと聴こえない…』





じっとり撫でて

仕掛けてくるから…




「ぁ///……んッ……しょ…ぉ///」






僕は両手で抵抗するけど


更にその先を行く櫻井は……





『ダメだよ……智…

 恋人の名前くらい、きちんと言えないと』





次は耳への刺激を

与えてくる……/////









だめッ……脚に…チカラがッ……///








ガクンッ


『おっと!!危なッ……
 …ふはッ///……いい顔…
 
 ………いいな……する時は…
 …そんな顔が…いっぱいみれるのか…』



「ふぇッ///…そッ…そんなわけッ///」





腰に腕が回ってて…

身動きが…とれな…ぃッ///






『………明日……』




やめてッ!やめてぇ〜ッ/////

耳に…息…吹きかけないで…ッ///



「んんッ///なッ…に…///」


『明日、俺の誕生日なの……知ってた?』


コクコクッ
「ッ///…ぅんッ…」





そう…

忘れるわけない…



明日は櫻井の誕生日






『じゃあ、何で皆の誘いに乗ったんだ?』



「え?……えっと…ハァ……その///…」


『何?』


「ッ///…ごッごめんね…だって…皆で櫻ッ///
   しょ…お…の誕生日お祝いしようって…
 言うから…だから…ハァ…」


『話に乗ったって訳か………はぁあ…』


「だめ……だったの?//」


『ダメだったも何も…
 俺たちの付き合って初めての誕生日に、
 恋人と2人っきりになりたい…って
 …思ったらダメか?』


「えっと……ダメじゃない…です…///」



『…じゃあなんで…はぁ……メンツ見た?』


「え?…うん…あ、いや……見たんだけど…」


『知らない奴らが多かった…だろ?』


「え?…うん、そう…櫻井ッ…ぁ…
   しょお///の大学の友達って聞いて…
   …そのッ///……うぅッ!?///




突然、顎を掴まれ

空に向かって持ち上げられる…



『誕生日を祝うなんて体のいい誘い文句で、
 実際は合コンだろ!
 
 ……ったくッ!
 何で自分の誕生日に、恋人と一緒に
 合コンに参加する事になってんだよッ!!
 
 どうすんだよ……もう俺の為にケーキを
 用意したって言われたんだぞ…
 断れねぇだろッ……

 …せっかく…
 せっかく明日は…
 ふたりきりの時間を沢山持てるようにって』




「ごッ…ごめん…ね…ッ///
 …しょおが……喜ぶかと思って…
 
 …うぅぅッ///…ぁ…」





これは…

怒ってるよね……






さっきよりも高く顎を持ち上げられる




白い吐息は真っ直ぐに…

空へと呑み込まれてゆく






『謝るんだったら…
 明日、智を……俺にちょうだいよ…』






…ちょうだい⁇




ちょうだいって…






「…へッ!?///…なななな何言って…ッ///」





あの、ちょうだいだよねッ…///



そして、

やっぱり……



僕があげる側なんだよね〜///



ぅわあ〜///

  もぉ〜〜〜//


僕と違って恥じらいもなく

サラッとそんな事を言えるなんて……///






付き合う前からそうだけど…


この1ヶ月

やっぱり何をするにも櫻井の方が優勢で



スキンシップも櫻井からは凄く多くて…




僕は経験がないから…


……名前呼んだり…手繋ぐのでさえ…

まだドキドキしてるのに…




櫻井は…

もっとその先を望んでるんだよね…///




『だってさ……明日で1ヶ月だよ……

 キス以上……
 …名前だってそう…

 まともに触らしてもくれないじゃん…
 触ってたら…途中で逃げてくし…』



「だだッだって…さくらッ……
 しょぉの触り方…なんだかイヤらしくて///
 …ぅ〜…恥ずかしぃんだもん///」



『…好きな人に触れるんだから…
 そう言うもんでしょ?…違うの?』



「わッ…分からないよ……ッ///……んッ///」



ようやく解放してもらえた顎




ストンと地面の方へ向いて


僕の首に巻かれたソレの中に

すっぽりと顎は収まり……



ようやく櫻井と目を合わせる事ができた







けれど…

その表情は……





『…はぁああ………もぅいいよ…』




なんとなく哀しげで……

僕に背中を見せて歩き出した



がっかり…させちゃったかな…





こういう時


自分の経験の無さと…

意気地無しの性格を…


憎らしく感じる





きちんと恋人が出来たのは

櫻井が初めてで…



これまで、

まともに人と付き合ったことがないから





こういう時、どうすればいいのか…


…分からなくて…困る…///







それでも……



いつも僕に触れてくる櫻井の手から

逃げてしまう事に罪悪感はあって




だから…


明日の櫻井の誕生日には…




僕も覚悟を決めて…

キス以上の関係に進みたい…と


思ってるんだ…///




……けど…


誕生日を明日に控えた今この瞬間でさえ




櫻井が少し触れてくるだけで…




耳元で息が届くように

話しかけられるだけで…





こんなふうになってしまう位、

やっぱり恥ずかしくて…





だから、明日、櫻井の誕生日に




少しでも…

ふたりきりになるまでの


…時間を稼げるかと思って…




櫻井の誕生日を皆で祝おうっていう誘いに

のってしまったんだけど…







「まッ……待って!」








それでも…










大好きな背中に置いていかれるのは

耐えられなくて…








1m程空いた 空間が






…淋しくて 













「…嫌いに…なった…?」






『ん?』




知ってる…



優しい櫻井は

僕の問に振り向いてくれるんだ



「…僕のこと……嫌いになっちゃった?」


『そんなわけないよ……』


「うそ……」


『嘘じゃないよッ…
 俺が智のこと…嫌いになるわけないだろッ
 ただ……俺の一方的な片想いみたいで…
 …虚しいだけ…』




「…ぁッ………」










もう一度向けられた背中


今度は振り返ってくれないかもしれない…






やっぱり


僕が勇気を持たないといけないんだよね…




そんなことないよって…



僕も櫻井のことが同じ位好きだよって



一方通行なんかじゃない…から…





明日……僕は櫻井に伝える




 キスより先に進もう 

        …って















つづく✩✩✩