気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※素人の自己満小説です
※男子禁制です♡


それではこれより先は…
ご理解頂ける方のみお進みください








Side S








ジリリリリリリリッ

  ビービービーッ ビービービーッ


〜〜〜〜♪


みんな〜〜
 起きる時間にゃ〜〜〜ん







『『『うるさ〜い』』』


「…んッ…起きる…時間か………
 ………スーー………」

{しょお起きるにゃ!!山登るぞッ!!}


「ぅ〜〜〜重たい……
 …さとし…どいて…起きれない…」


{んにゃ……}





あ…軽くなった………






「……スーー…………」



『ほら、寝ちゃいましたよ?!
 起こしてやりなさいよ…』

『さとし……行け』


{おう♪}








よし、皆、着替えたら出発だぞ!!

婆ちゃん起こさないように

静かに身支度整えろよ!!



…………………………………









ちゅッ














「んッ///…………んんッ///………ん…
 ……んぁッ///さとッなッ?!///……
 …やめ〜〜〜い!!
 朝から深いのはやめろッ!!//」



{にゃはは♪なぁ〜ん♡やっと起きたにゃ}


「……まだ夜じゃん……寝み〜……」


『朝ですよー……』

『いや、まだ夜だよ……』






パンパンッ!!

『皆!!明けましておめでとう!!
 新年やってきましたよ!!
 起きて起きて!初日の出拝みに行くよ♪』


{アケマ?オメデト!行くにゃ〜〜〜♪}




『朝から大声出すなよ!!……』


『いや、まだ夜だって…
 …ふぁああ〜全然寝た気がしね〜〜〜!』


「ふわぁ〜〜!
 いいね〜朝から元気な人たちは……」


『皆、明けましておめでとう!!
 登山行くぞ!!準備してッ!!』


{オメデト♪皆、登るぞ〜〜〜♪}



「『『明けましておめでとう』』」








全然、明けました感の無い…只今午前2時…








昨夜、婆ちゃんの部屋から居間に戻ったら


まだ皆、コタツにいて…




いつの間にか起きてたさとしは、

俺を見るなり、妙に目をキラキラさせて

俺に引っついてくるし…



そんな俺達を見て、皆がいつも以上に

ニヤニヤ見てきてた気がするが…





早く寝よー寝よーとはいいつつも



久しぶりに仲間で集まれば…

…直ぐに寝れるわけ無いよな!





布団に入り込んだは良いけど、


さとし以外は、皆、起きてて…






はやく寝るよ〜とか言いながらも、

誰かが話すから…

ついつい返事もしたくなるし………




恐らく年越し前には寝れたと思うけど…

ギリギリまで起きてたんじゃないかな










バンッ
  
  ガラガラッ……





「よし!忘れ物無いよな?」




皆でガヤガヤしつつも

婆ちゃんを起こすことなく身支度を整えて

車に乗り込むところまできた…





『翔ちゃん!乗った乗った!
 初日の出間に合わないよ!!』

『まだこんな真夜中…出ねーよ!!』

『ふはははッ//
 むしろ早すぎなんじゃないですか?』


{しょお!
 シュッパチュシンコー!!ゴーゴー♪}








真夜中…田舎のここは…


周りに何も邪魔するものが無いから…






満天の星空に覆われている



冷たい空気を吸い込んで

吐き出される白い吐息だって




丸っと呑み込まれてしまう








幾千もの星屑たちが



空いっぱいに

ギュウギュウに敷き詰められていて……







都会暮らしに慣れている俺にとっては



 

それだけで涙が出そうになる…














昨晩、婆ちゃんに言われたこと…





俺が今、

さとしの事を大切に思っている

…それが全て…


今の俺の気持ちを大切にしろ……





引っかかりが無くなった訳ではない



さとしの正体

なぜ猫が人間になれたのか…




さとしにとって、

ココの地と…婆ちゃんと…

何か関係があるのではないか…





そして、さとしはこれからもずっと

人間のままいれるのか?







やっぱり考え出すと……謎だらけで……



答えを簡単に引き出せるような

教科書なんて何もないから…





この疑問が解消されるのかさえ不明だ








でも、その事よりも…





今は、この一瞬一瞬を大切に生きろって


言われているみたいで










俺は さとし を大切に想っていて



さとし も俺のことを慕ってくれている









それだけは事実だから…






難しいことばかり考えていないで

今を…




皆とのこれからの時間



さとし との時間を…








大切にしないとな










バンッ!!

「よ〜し、行くかーーー!!」

{わ〜い♪}


『翔ちゃん、宜しく〜♪』

『よろしく〜』

『道狭いんですから…
 畑に落ちないで下さいよ〜』


{しょおは何だって出来るんだぞッ!
 ねぇ〜しょお♪}

「任せろッ!安全運転には自信あるぞー!」













俺たちを乗せた車は走り出し


目的地である山の登山口付近まで

向かうことになる














つづく⭐︎⭐︎⭐︎