気象系の赤×青さんの妄想BL小説です






side S






パチンッ…   ぺチンッ…

きて…  しょ…   おきて…  おきて!!






うるさいなぁ〜


誰だよ…

…痛いし…うるさいから……



それになんだか……重いし…








バチンッ!!

ッ!?痛いッ誰だよッ!!
 …ゔッぐえぇッ//

しょおッ♡起きろッ!





ぼやける視界に、さとし の声が届く




「んあ?…なんだ…さとし か…

 ……
 あッ!?お前…人間のまま…だな…
















ぎゅうぅ…

しょぉ…また寝ないでッ!!


…あッ…ごめん!……
 んん〜〜ッはぁあ〜あ〜…ハァ…朝か…
 
 あ!……お前…人間のまま…だな…
 良かったぁぁッ!
 …心配してた……ふは///」


///…うん……しょぉ…ありがと…///


ぎゅぅぅッ


ッ…別に…何もしてないから…///





あの後、結局一緒に寝てたんだな…



昨夜、さとし の様子が変だったし…



心配してたけど……元気そう///


それに人間のまま……良かった…//






その重みとぬくもりに

腕を回して確かめる…………/////




さわさわッ
んゃぁッ///くすぐったいよ//しょぉッ♪


「ッ///……だから……
 なんでお前は裸なんだよ


んふふッ♡知らないッ♪
 起きたらこうなってた…
 しょぉが脱がしたんじゃないの?}


んなわけないだろッ!!
 …ほらッ!早く服着るッ!




ベッドに脱ぎ散らかっていた

スウェットの上だけとりあえず被せ

頭を出した…




でもね!裸で、ふわふわで寝るの
 とっても気持ちいぃよ♡
 次の夜は…しょぉもやってみよぅよ♪




顔だけ出したまま、

腕は出さずに目をキラキラさせて

誘われる……



すッするかッ///…もぅ〜…
 さっさと下も履いてよッ…目に毒なのッ///


{ちぇ〜つまんな〜い…}

 


本当につまらなさそうに両腕を通し…

パンツとズボンを探してる…



あッ♡あったぁ〜♪





ボフボフッ //




ゔッ…//////」





服を見つけたのか…


布団の上を嬉しそうに這っていく先は

ベッドの足元…



俺の目の前に… 


四つん這いの姿で上着では隠れない…



真ん中でキレイに割れた

薄い膨らみが2つ…








ばッバカ猫!///
  …さっさとこの尻…仕舞え!!///



バッチン!!

ミャーッ!?痛〜いッ//







まぁ…

元気そうだから…///


良かったのかな…










✳︎


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部屋の中から覗く外の世界は

雪もすっかり溶けて消え去っていた




むしろ今日は…

太陽が眩しいほどの晴天







昨日の夕飯として買っていた弁当を

レンジで温めリビングに戻る




「あ…俺さ、今日バイトなんだ…
 一人でお留守番…できる?//」





と唇突き出して、

つい先程、俺から叩かれた尻を

悔しそうに撫でるさとし に声をかけた




んぁ?…なんだ?おるるすばん…って…


「美味くないからねぇ〜〜//
 とりあえず、飯…食べよ♪」





キョトン顔のさとしを

こたつまで呼んで弁当の蓋を開ける





「…こうやって…手を合わせて?」





食事を頂く時のマナー

人間のままなら少しずつでも教えないと…





{ん?…えっと……こう?}


「そうだね!では!…いただきます。
 …ほら、真似して言ってみて?」


{おぅ!…では!いただきます!


ふははッ//
〝では!"は要らない要らない!
 あッはははは〜お前…可愛いなぁ♪


{///…むぅ……もぅ…知らなぃ…




猫でも恥ずかしいって感情があるのか

頬を赤らめ膨れさせて…




素直で可愛いじゃん…///






ねぇ…しょぉ、もう笑っちゃヤダッ!
 それと…さっきの…何?
 …ばいと?おるるばん?…何?}

 


フォークを使って、

弁当のおかずを小さな口に少しずつ運び

頬張りながら聞いてきた




「バイトは…えっと…
  誰かの為に頑張ってご褒美をもらうの
  今日は塾の…そのバイトの日…
  夕方には……あ〜〜//
  太陽がいなくなる頃には終わるから
  ここで、ひとりで待っててくれる?」

 
{……出て行くのか?
 もぅ…しょぉとは…会えないの…?




あぁ〜…

また八の字眉になってるし…


知らないことだらけで不安だよな…//





会えるよ!大丈夫!
 絶対帰ってくる!
 暗くなった位で家に帰るから!!





さとし の頭をゆっくり撫でると

だんだん眉間のシワが浅くなり…



今度は…何かを考えだした





ん〜と……しょぉは…
 その バイト で人を助ける…からぁ
 …えっと…良いことだから…
 んと…大切なこと……なのね?





一生懸命、理解しようとする姿を見て

つい頬が緩む…///




「…そうだね…大切なこと…かな
 ご褒美も貰えるけどね♪
 あ、ご褒美貰ったら〜
 ラーメン食べに行けるよ!


えッ!?…ラ〜メンッ♡
 しょお!…行ってこい!!
 ボクなら大丈夫!
 おるるばんできるぞッ♪
 ラーメン早く食べようなッ///}





…可愛いヤツだなぁ〜///



でもラーメンって楽しみがあった方が

待つのも楽しいかな♪♪






昼過ぎには出る事になるけど、

夕方には終わるから…



ラーメンを楽しみに張り切ってるし

なんとかなるかな♪



















《PM 02:00》






バイトへ行く時間


「じゃあ…行ってくるね!」


おう!
 ラーメン楽しみにしてるぞッ♡}


「ふはッ了解♪
 …あ、そうだ…さとし……コレ…」


{ふにゃん?…なんだコレ?}


「時計……えっと…ペンと……紙…//
 さとし、よく見てて?」





紙に時計の絵と

帰宅時間に合わせた時針と分針を描いた






{なんだこれ?…ラーメンか?}


時計だよッ!!まぁ…ちょっと…
 ラーメンにも見えなくもないけど…
 ははッさとし?この時計が、
 俺が描いた絵と同じになったら
 帰えってくるから…
 心配になったらコレを見て!


うん!わかった…見とくぞッ♪}


おう!行ってきます!」






玄関扉を閉める時…



さとし へ手を振ったら

その顔はふにゃりと笑ってた




ひとりで直ぐに食べれそうな

食い物と飲み物は用意した!



人間のトイレのやり方も教えた!

淋しくないようにテレビもつけて…



キッチンだけは

絶対行かないと約束した!





お留守番…

ラーメンのためにと

張り切ってくれてたから


あとは…なんとかなるかな…























そう思ってたんだけど…


















やっぱり さとし は

人間の姿をしてても猫だから…















過信してはダメだったんだ


























つづく⭐︎⭐︎⭐︎