気象系の赤×青さんの妄想BL小説です
クリスマスの次の日❤︎
side 黒猫智くん❤︎
真っ白な世界
研ぎ澄まされた静寂から
聴こえてくる音は…
どれも美しさを増して
心地よく響いてくる……
とってもキレイ…
{ナーンッ///}
さっきのカッコいい人間…
アイツ…優しかった…
あったかいのくれたしッ
また逢いたぃ…///
ニセモノの木の下…
ボクは静かに空を見る
アイツがくれた、
ふわふわといい匂に包まれて…
{クカァー…}
太陽さん出てくるまで…
もぅちょっと寝ようかなッ……
ウィーーン
「よし、じゃあ片付けようか…」
「ですね〜はぁ〜…
出す時は楽しいけど、
片付けるのは面倒ですね……」
「でも夜のうちにやっとかないと」
{……}
人間か…
ボクが休んでいる
ニセモノの木の後ろには
大きな大きな箱があって…
人間が出たり入ったりしている
しばらく観察して分かったのは、
ボクに優しくしてくれたアイツの服
たまに出入りするヤツらと
同じ服を着ていた
今、出てきたヤツらも同じ…
オマエらもいいヤツなのか?
ガタッガチャガチャッ!!
{ミゲェーーーッ!?}
なッななな何事にゃッ!?
オマエらはアイツと違うな!?
何ものだッ!?
僕はふわふわのソレに潜り込み
警戒する…
「あれぇ〜店長!
ツリーの下に猫いますよ〜」
「え?どれ…?
…あ〜本当だな……ん?
…これ櫻井のマフラーじゃねぇか?」
「え?そうっすか?…
…ん〜言われてみれば……」
「落としていったのか?
はぁ〜アイツそそっかしいなぁ…
だから面接当日にすっぽかすんだよ」
「違いますよ店長!!あの日…雨で、
目の前のばあちゃんが滑って…
脱臼して…それで櫻井が救急車に
一緒に乗って行ったんですって!」
「お人よしだなぁ〜…まぁ、それが
櫻井の良いところなんだけどなぁ〜
ほら、猫!
そのマフラー返してくれ!」
グイッ
{ミギャーッ!!}
あッおぃ!ボクのだぞッ!!返せッ!!
あッ……くそッ///
チリンチリンッ
「ほら、あっちに行った行った…」
「店の前に居座られて懐かれたら
迷惑ですもんねー…」
ニセモノの木が………
人間に捕まってしまった…
ボクの邪魔をせずに寝かせてくれて
いいヤツだったのに…
…世話になったにゃ…
ピンク色の雨は終わらない
真っ白な世界がどんどん広がる
さっきのカッコいい人間がいた
この箱の影でもう少し雨宿り…
{ナーン…///}
アイツの声…
もう一度聴きたいな///
ナデナデ…されたぃ…
真っ暗で会えるかな……
ふわッ///
「…か?………じょうぶか?」
大丈夫か?
やっぱり逢えた…
ボク…オマエの声好きだぞッ///
匂いも好きだった
せっかく貰ったのに…
人間にとられたんだ…
…悪かったな…
また逢えたら
スリスリいっぱぃするから…
オマエもナデナデして欲しいにゃ///
してくれたら…
ご褒美にボクの歌声聞かせるにゃ♪
オマエにだけ、特別に……
{ナーン……クルル……ニャ〜クルル……♪}
好きな匂いを
たっぷり吸い込んで…
ぬくもりを感じる
んにゃッ…///
あれ…
真っ暗なはずなのに……
光が眩しくて……
*・゜゚✳︎ ・*:.。. ✳︎ .。.:* ✳︎ *:.。. ✳︎ .。.:*・✳︎゜゚・*
{んッ///}
あれ?
さっきまでと空気がちがう…
「ど、こ…だぁ……
!?………こ…こ…///」
え?
この声……今の…何にゃ……
おかしいと思い、手を使って顔を洗う
……
{んなぁッ!?///}
舌の感覚…変ッ……!!
それに……それに……
…ヒゲがないにゃッ!?
{へッ!?///…どう…なってるんだ……}
パチッ
{……}
意識が鮮明になり
真っ暗な世界から目を覚ますと…
さっきまでの白い世界は消えて
見慣れない空間にドキドキが強くなる
どこだ…ここ……
警戒してると、
ボクの下で揺れ動く何か…
その動くものの正体を見る……
{へッ!?
…オマエ…何で…//////}
真っ暗な世界
ようやく目覚めたたら…
大好きなオマエが眠っていた…
つづく⭐︎⭐︎⭐︎