気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男子禁制です♡

これより先は
ご理解頂ける方のみお進みください

 



このお話は
クリスマスのお話です

違うタイミングで
遊びに来て頂いた貴方様へ


この先へお進み頂く際は


クリスマスのあの雰囲気を…
心に灯る
あたたかな空気感を
少しばかり
思い出して頂ければ幸いです


お話を楽しむには
皆様の妄想脳をフル稼働して頂く
必要がございます♡

私一人の力では
お話は完成出来ませんので
皆さま、お手伝い宜しくお願い致します


感謝を込めて…
La mimosa


行ってらっしゃいませ⭐︎
⭐︎ヽ(´▽`)/⭐︎⭐︎⭐︎





side O





「ほら!ちゃんと合わせてついて来て!」


グイッ///
「んぁ///…ま、待ってッ!///」




僕と櫻井はそれで繋がっていて


どちらかが

歩くペースを崩すと危ないから



僕は櫻井に必死でついて行くしかなかった…




「あッちょっと…ねぇ…もぅ外したいょ///」


「何で?暖かいでしょ?」

「男同士で…変でしょ…///」



「フハッ大丈夫、大野小さいから!
 マフラーに絡まってたら男か女か
 誰もわからないって♪
 落ちなくなったし、コレでいいんだよ!
 …ほら!行くよ♪


「い、意味が分からないょ…///」





なんで…なんで僕は… 


櫻井とマフラーをふたりでしてるの⁇

それに…さっきのキスは何?///




コレの利点を実践で証明したかったとか!?
  



頭のいい櫻井の考えることは

僕には全然理解できないょ…





「ハァ…ねぇ…もぅ…いい加減…ハァ…」

「………」



「歩くの…ハァ…ちょっと早い…から…ハァ」

「………」





さっきから櫻井の歩く速度が早い…



それに息を吸い込むたびに

コレから匂ってくる

櫻井のものと思われる香りは…




普段こんなに味わうことがないだけに

頭がクラクラするような感覚に…




余計に息が上がる気がする





「ほら、ちゃんと着いてきてよ」

グイッ 
「ひゃッ/// !?…ッ///」




わわッ…変な声…///


櫻井の手が腰付近に添えられて

密着度が上がった


もうもうッ……なにこれぇ…///





咄嗟に出た女性みたいな声に驚き

直ぐそばにいる櫻井に

どうか聞こえていませんように…と



つよく…強く願う…





けれど、その願いは届かず…

 





「///…ねぇ、その声…誘ってる?」


「へッ!?///…さッ、さそッ⁈///」



「…違うの?」

「えッ///…どど、どういう…ことッ!?」



「……違うんだ…つまんないなぁ〜」



 




いッ意味分からない!!



櫻井は何がしたいの!?

こッ恋人ごっこ!?



相手がいないから

友達の俺で遊んでるの!?



やめてよ…

こっちの気も知らないで……もぉ〜///






恥ずかしすぎて

それ に顔を半分以上隠して

櫻井が指示するままに歩みを進めた










街のネオンから


少しずつ離れて行き


少し狭い路地へ…





ぽつん ぽつん  


と…

淡い灯りで客を迎え入れる

隠れ家のような店が並んだ

人通りの少ない路地…







少し不安な気持ちは

櫻井を見ることで安堵に変わる




だって…そこには…

僕の好きな優しい瞳があったから…










「ここ」

「ん?///」




櫻井が指差した先にあったのは



重厚感たっぷりの

木彫りが美しい木製扉と



光と影を美しく演出する

ステンドグラスの照明



そしてその下には…

何か難しい文字で書かれたメニュー表




「何?ココ?」

「ここ?ん〜サンタさんに会えるお店♪」



ん?



「えっと…サン…タさん⁇…」

「フハ♪そうサンタ……」





「…………」






今日一日

櫻井言動に混乱してばかりで


もう僕の頭は

ショートしてしまったのだろうか…






ブッッ…アハハハハハッ///
 …くち…開けっぱなしだから///
 アハハハハ……ごめ…ごめんね///
 …大野、可愛いから
 つい揶揄いたくなってしまった…ハハ♪
 
 ごめんね…ここはスイス料理の店なんだ」



「…スイス料理⁇
 え?…飲まないの?」


「フハッ…飲めるよ♪
 いつも行くような所じゃないけど…
 きっと大野も気に入ってくれると思うから
 …ついて来て?」



今日一番の笑顔で俺を見てくる櫻井に

少し心臓がキュッとなる




それまで2人を繋いでいた

腰に添えられた手と首に巻かれたソレが

漸く外される…




櫻井が扉を開け

俺に先に店内に入るように促してきた



「えっと…あ、ありがと///」



カラン カランッ

『いらっしゃいませ、まぁまぁ翔さん!
 あ、今日は櫻井様…の方が宜しいですね?』




店内へ足を踏み入れた第一声が

とても初めて来た店ではないんだと

ウトい僕にでも分かった



「フハッいえいえ、いつも通りで構いません♪」

『明日のクリスマスには、
 ご両親様にもご予約頂戴しておりまして…
 いつもありがとうございます。』



出迎えてくれた店員さんと櫻井の会話が

親交のあるもので

家族ぐるみの関係という事に

少しドキドキした




『あ、ご挨拶が遅くなりました。大野様、
 本日はご来店誠にありがとうございます。

 今日はささやかではございますが、
 当店のクリスマスディナーを
 ご用意させて頂きました。
 どうぞ心ゆくまでお楽しみ下さい。』


「えっ…あ、は、はぃ…宜しくお願いします」




想像もしていないお出迎えに

店員の方よりも深く

お辞儀してしまい


櫻井に直ぐに笑顔でとめられた




『では、こちらにどうぞ』



そう言われて案内された席は

大きく開けた客席が並ぶ所



…ではなく



その先の…

壁で一つ一つ仕切られた

宝石箱のように装飾が飾られた予約席だった





テーブルには

櫻井様と大野様と書かれた

予約のプレートが置かれている





「?」

「ほら、大野…座って」

「え、う、うん……?」


『では、ご予約頂戴しておりました、
 クリスマスディナーのコースで順に
 ご準備させて頂きます』



夢でも見てるのかと頬を摘みながら…


店員と櫻井のスムーズな会話を

ただ茫然と眺めていた







つづく⭐︎⭐︎⭐︎