気象系の赤×青さんの妄想小説です
※BL・18禁要素を含みます
※男子禁制です♡

これより先は
ご理解頂ける方のみお進みください



Christmas Eve




side S



空は深い青の闇にのまれて


星屑達が輝き出していた



俺たちに夢を見せてくれるこの地では

優しい光が幾重にも灯り

幻想的な世界を生み出していた







「ちょっと買いすぎじゃないのか?」

「いやいや…これでもかなり控えた方だよ」

「俺…コレとコレ位で腹一杯だよ?」

「大丈夫!残りは全部俺が食べるから♪」




パレードを鑑賞する為に、

優雅なディナーは諦め…

持ち歩きが出来て、パレードの待ち時間に

食べれるような物を買い集めて移動していた




「あ、ここ!ここがミッキー達皆んなの顔が
 見れるスポットなんだって♪」

「へぇ〜何か周りの子達も写真撮るために
 準備バッチリな感じだな…」

「だろ♪」




ちょうど空いていた

フェンス前に立って鑑賞する事にした


「何かワクワクするな♪
 俺、ガキの頃以来のパレードだから!!
 装飾とか綺麗なんだろうなぁ♪」


「…なぁ、松本さんとは行かなかったの?」

「んぁ?…そ、その話は…今はッ///」

「何で?好きなヤツの事もっと知りたいって
 思ったらダメなの?俺は知りたい!!
 教えてくれないなら、
 …今度は…ここでキスするぞ!!」


「なッ///…ゔぅ///…さ、櫻井は…
 本当にやりかねない…よな…ハァ…
 どうせ聞いてもつまんないぞ!」


「いい!!大野の事全部知りたい!!」




今まで向き合って話していたのに

大野は真横の俺ではなく

正面の遠くを見て話し出した




「///…潤とは……潤のお店で出会った…

 相葉ちゃ…相葉先生とは甘党なのが一緒で
 色々店を回って、仕事の合間にスイーツの
 食べ比べをしていたんだ…

 俺も相葉先生も、潤のチョコに惚れて…
 毎週通ってた…」


「そこで松本さんから声かけられたのか?」


こくん…と、
大野は小さく頷いて続けた


「ある日、新作を味見してほしいって…
 店が閉まる時間にお邪魔して…そこで…」


「そっか……で、どこまでしたの?」

「…はッはあぁあ!?櫻井、下品だぞ!!」

「大野のこと全部知りたいから」



大野がコチラを見てくれたから

真剣に伝えた



「ッ///…よくそんな事言えるよな…///
 言えるかバカッ///」




ズキッ

自分から聞きておいて…

あの人の話で照れる姿を見るって…




「あぁ!じゃあ俺が代わりに言うね…」

「は!?…お前…バカなのか!?」




完全に嫉妬だ…




「キスまで…」
「ちょッちょっと…//////」




大野が小動物みたいに

まわりをキョロキョロしてる

大丈夫…運良く隣はまだ空いてるし…

皆パレードを迎えることに夢中なんだから




「ふーん……手で触れあうまで…」
マ、マジで趣味悪い…//////


ズキッ


「へ〜口で舐めあ…「わぁああ!」
「ストップ!!ストップ〜!!
 そこまでしてないからッ!!!……あ///」


「フハッ…大野って、心理戦弱いよな♪
 それで?…半年も付き合っていて
 そこまで止まりだったのは…何で?」


「〜〜///…ゔぅ…もう知ってるくせに///


「教えてよ…じゃねーと俺、
 ココ…苦しいままで、
 本当に、今度は倒れるかも…」




胸元に手を押し当て

大野の瞳を見つめて訴えた




「えぇ…ずりぃよ…そんなの…///」




手をモジモジさせて…可愛いな…

早くその手を掴みたいな…



だから…

またしても俺は…自惚れる…




「…俺のこと…忘れられなかった?」

「もぅ///…自分で言うなよなッ///」

「大野…」




大野の瞳の中を覗く




「ッ///…そうだよ!…コレで満足か!?///

 だって櫻井…肝心な時に抜けてるし…
 毎日コンビニ弁当食ってて…
 心配でほっとけないし…

 …元カノ達との事も……何かもっと…
 自分を大切にしたらいいのに…って…

 もっと本当の櫻井を見れよって思って///
 …俺なら、…俺なら///
 淋しそうな顔はさせないのに…って///

 潤には…悪いことしちまったけど…
 やっぱり違うんだって思った
 それ以上は、自分を偽ったらダメだって…
 身体も心も悲鳴あげたんだ…」





やっとだ…


やっと俺に


本当の気持ち…話してくれた




「じゃあ俺と大野を結んでくれたのは…
 コンビニ弁当って事か!!!フハハ♪
 アレも食べ続けた甲斐があったな♪」


それだけじゃあ…ないし///……あッ///」



ぎゅっ…

手を取って…指を絡める…



大野がパレードが通る正面を見たから

俺も同じ方向を向いた




「ねぇ、俺たち付き合わねぇ?」


「…でも…///」


「不安?」


「//////」


「今夜、試す?///」


「…はあぁあ!?…いい加減に…」



繋がり絡みあう指先に

優しく力を込める



「本気だから!俺は至って本気だから…」


「そ、そんなの…」



〜〜🎶🎵🎶🎵

ぱッ…

「ほ、ほら始まった!
 パレードが始まるぞ!!
 せっかく来たんだし…
 …今はこっちを楽しもうぜ♪」






空っぽになった片手は


静かにまたあった場所へ…






また誤魔化された…

タイミングは今じゃない…のか…

いや、そんなわけ…








「櫻井!」

「パレードが終わるまでは…
  ……待って//////」






パレードの音楽で

盛り上がり始めたこの場では、





大好きな人の言葉は届かなくて…







口元へ耳を近づけ、聞き返す


…えッ!?…何ッ??





大野がコートの裾を

ぎゅっと握りしめたのが見えた








そして







パレードが終わったら…
 …返事するから!待って///








会場一体に広がるリズムに合わせて


この耳に伝わった…








大野の覚悟









頭を上げて、小さく頷いた








そのタイミングまで待つと決めた…



そうと決まれば…




よぉし!!ミッキーに手振ってもらうぞ!!行くぜ〜!!気合いだぁー!!!!!!
あむッ…んぐんぐ…はぐッ…もぐもぐ…」




大野にたくさん笑ってほしくて



腕の中に沢山残っていた

夢がいっッぱい詰まった食い物たちを

野獣にでもなった気分で

大袈裟なまでに片っ端から食べ始めた♪





「へッ?……はぁあ!?

 ………ふッ……ふふ……んはははッ!///
 今、このタイミングで…ふはははッ
 …んふふふッ…食うのかよ!!
 いッ意味分からないんだけど…ふふふッ
 あはははッ…も、もう〜〜…ヤベ〜!!
 やっぱり…櫻井って、分かんねぇ〜!!」



「……ぐッ……ゴクン…///」





俺が野獣なら…


…コイツは…大野は…

…俺のプリンセスに…なってくれるだろうか













パレードの煌びやかなネオンが光輝き





心臓にまで響いてくるビートにのって






やさしい心にしてくれるハーモニーが


次から次に交わっていく…








その光を全身に浴びた


目の前にいる笑顔の瞳には…






目の前の賑やかな光と

…そして俺を交互に映している







目をクシャッと瞑って


綺麗な指先で顔を柔らかく包み隠し


俺を見て笑ってくれる…





「あははは///
  ごめッ…んははッ///…ほ、ほら、しょお…
 次のパレードがやってくるぞ!んははッ///
 ぅわああぁ〜凄い豪華だなぁ〜!!」









「今…///」


「あ!ほらほら来たぞ!!お〜い♪♬
 ほら、しょおも手振れよ!ぁああッ!?
 見たみた!?こっち見てくれたよなッ♡
 可愛いなぁ〜♪あ!またッ!!お〜い♡」


 


また








俺たちのパレードも

動き出したってことで…いいんだよな






さとしッ!!

クイッ  //
「ふぇッ///…んぅッ⁈///」




〜🎶🎵🎶🎵


 〜〜🎶🎵🎶🎵







潤んだ瞳の中に俺がいる



 


俺の瞳にも智が映っているんだって






もう答えなんて初めっから出てたんだ





~🎶🎶🎵🎶🎶🎵

「ぁッ///ハァ…また…
 …また…人前でなに…してッ///」

「ッ…ハァハァ…もう待たない!!
 智…の未来は俺が貰う!
 …俺を惚れさせた責任
 きっちり取れよなッ!!!


なッ⁈…なに…勝手にッ///…ハァ」


もう認めろ!!俺からの想いにお前は頷いてくれればそれでいいんだよ!!先のことは心配するな!これからずっと…いつでも届くように側に…智の隣にいるから!!!


「つッ…よく恥ずぃことを…//////」


「行くぞッ!!」


🎶🎶🎵🎶🎶🎵~


グイッ!!!

「あっちょっと///どこ行くのッ!?
ホテルに帰るッ!!

 


掴んだ手が離れて行かないように…

指と指をしっかり絡め合う




「へ!?み、みねーのパレード⁈

「智越しに見た…」

えッ⁈なに?

「…俺にとったら…パレードより智のことをずっといつまでも見てたいの!///」




ここは夢の国なんだ…

その力を借りて何が悪い…




「バッバッカじゃねぇ〜の⁈///
   よくそんな言葉…出てくるな…//////」




だから何度でも伝えるよ

俺の素直な気持ち




「何とでも言えよ!
 ニノ先生に鍛えられた俺を舐めんなよ♪」

「ッ///…も〜…勘弁してよぉ〜///」






立ち止まって手を繋いだまま

最後にもう一度確かめる…






またその唇から…

  しょお って響きが聴こえてくるまで





「さとし…俺の隣、来てくれる?」




何度でも伝えてやるからな…




「ゔぅッ///…分かったょ……えっと…
   その…しょおの隣に…連れて行って?///
 …コレで満足か?//////あぁッ…恥ずぃ///







 






「やッ…ヤベ〜〜//////スッゲ〜嬉しい!!スッゲ〜可愛い!!夢の国!最高だぜッ〜!!」






どんな夜の宝石も


かないはしない





素直な気持ちで溢れる想いを放てば










いつも





ずっと





いつまでも…









その笑顔が俺の勇気になるんだ














Fin


















終わりましたぁ〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
もう夢の国を存分に味わった気分でございます…
胸いっぱい腹一杯(笑)

皆様、翔くんのクサいセリフに
鳥肌立ちませんでしたでしょうか!?(笑)
宜しいですか!?ココは夢の国ですからね!!!
皆様のお山フィルターをフル可動しちゃって下さいね♡

あ…ココを読んで頂いてると言うことは
もう…読み終わってますよね…
じゃ、じゃあ鳥肌立った方はもう一度〜なんて(笑)

⭐︎

最後まで読んで頂いた貴方様へ

ささやかながら…
私からのクリスマスプレゼントとして
受け取って頂ければ…幸いです⭐︎

構って頂きまして
ありがとうございました♡
メリークリスマス⭐︎⭐︎⭐︎

La mimosa