気象系の赤×青さんの妄想BL小説です





side S




街のネオンが光り輝き

賑わいを見せるなか…





俺は車を走らせている




ニノと潤と別れて、

店先でタクシーを拾い帰宅した俺は




シャワーで汗を流し

智くんの家へ向かうべく家を出た






帰りのタクシーで

『今から会えないか』と…

智くんへメールを送ったのだか、





既読は付いたものの…


返事が未だに来ないのが

少し気がかりだった…





ここ最近、智くんの俺に対する

素っ気ない態度…




先程まで話していた

ニノ達との話でも、

智くんは
俺に嘘をついていたことになる




俺に何を隠しているのだろう





気にすれば

気にするほど深みにはまる



もしかして、智くんは俺のこと…

好きではなくなった…とか…




…ブルッ



「いや!違う違う!!
 そなわけねぇ〜!!





あぁ〜!!

ウジウジ悩むのは性に合わねぇ

直接会って確かめるんだ!!





途中、酒とつまみを買う為、

コンビニに立ち寄り





スマホの画面を確認する






未だに返信が無いことに

不安にもなるが…



もしかしたら相葉くんと

まだ一緒にいるのかもしれない







そう考えた俺は、相葉くんに電話をかける



〜♪



『…はい!もしもし翔ちゃん♪
 お疲れ〜どうしたの?』


「お疲れ〜!!ねぇ相葉くん、
 そっちに…智くんいる?
 いたら代われない頭…?
 メール送ったのにずっと返事がないんだ」


「え?リーダーならもう帰ったよ!」


「あぁ〜マジ?じゃあもう家か…」


「んーどうだろ?なんか用事あるとかで
 急いで帰ってたよ〜
 俺が車で送るってのも断られてさ…」


「えっ⁉︎送ってくれてないの?」


「あっやべっ…アヒャヒャ!ごめんごめん♪
 リーダーも頑固でさ〜
 1人で帰るって言ってきかなかったんだよ〜」


「もぉー相葉くん頼むよ〜…」


「だから悪かったってぇ…でもリーダーが
 帰ってからそろそろ2時間は経つし…
 もう家に戻ってるんじゃない?」
 

「そっか…了解!!智くんの家に行ってみる」


「それがいいね!…ねぇ、翔ちゃん、
 俺さーリーダーは翔ちゃんのこと
 ちゃんと好きだよ…だからさぁ、
 心配しないで待ってて良いとおもうよ!
 きっと、その時が来たら話してくれるよ!」


「相葉くん…ありがと」


「おぅ!!んじゃね♪お疲れ〜」


「お疲れ〜」




相葉くんとの電話を終えて、また車を走らせる



酒とつまみも買ったことだし、

とりあえず智くんの家まで行ってみよう

智くんの様子を見るだけでいいんだ



相葉くんとの電話で不思議と冷静になれた

先程とは打って変わって穏やかな気持ちで

車を走らせた






しばらく走るとオフィス街から住宅街へと

周りの景色が変わるーー



赤信号で停車し、

車のフロントガラス越しに

住宅街にポツンと佇む、

あたたかな照明が灯った花屋に目がいった





!?




「…え⁉︎な…んで…?」



その花屋から楽しそうに出てきた

男女のカップらしき人を見て、


頭が真っ白になる





「さと…し…くん」




花屋から出てきた、

身長差のない男女の男性の方は…


紛れもなく智くんだった…




「智くん…隣の女性は…誰なの…」




智くんの横で、花屋の店員と親しげに

話している人はだれ?



智くん…あなたは何故そんなに 

優しい眼差しで、その人をみてるの?




「まさか…う…わきとか……ははっ」




裏切られたような…ショックを受ける


俺のいないところで、女性に対して

あんな表情をする智くんを見てしまい


最悪なことを想像してしまう…






プーーっ!!





後ろの車からクラクションを鳴らされ、

運転中だったと我に帰る



それと同時に、

目の前の花屋の入口にいた智くんと

一瞬だが目があった…



だけどどんな顔をして

会えばいいか分からなくなった俺は

思わず目を逸らし…



急いで車を走らせた








あぁ〜ッ分っかんねぇ!!
 誰だよあの女ー…誰なんだよ、智くん…」



先程のことが衝撃的で

ショックを受けた俺は…

智くんからの返信を知らせる着信音に

気が付かず、来た道を戻って家路についた










つづく


この後、話数が変な回がありますが
順番に読み進めて頂いて問題ございません。

現在、途中途中で再編集を行なっております。

お話の読みづらさなどございましたら
申し訳ございません。