「田舎暮らし」に向いている人、いない人
2月ごろ「里山帰農塾 」というフォーラムに参加したことがある。
ただの興味本位だけで - といっても「帰農」への興味ではなく、いったい
どんな人が参加しているのだろう? という興味で - 参加した。
歌手の加藤登紀子さんやジャーナリストの高野孟さんらが、テーマトークに参加
していた。そもそもこの塾の母体となる「農事組合法人 鴨川自然王国」は加藤さん
の夫である(故)藤本敏夫氏が生前に、発起人となって設立された経緯がある。
会場に入って驚いた。ものすごい熱気。熱気ムンムンである。
ネクタイを締めた「団塊世代」と思しき人もいれば、20代後半から30代前後と思しき
若き青年たちもいる。
「この若い連中はいったい何をしに来ているのだろ?」
ボクは単純にそれを疑問に思った。
加藤さんの話によると、最近は団塊Jrに就農を目指す人、まずは体験をしてみたい
と希望するケースが多いのだという。学校を出ていったん就職したものの、
「自分の人生、これでいいのか?」
と疑問がふつふつと湧き、就農を志すキッカケになるのだという。もちろん企業に勤める
こととは違い、収入は格段に安い。
余談だけど、いま「若者においての格差社会」が話題になっている。就農を志す若者は
下層ではなく、それは選択肢が広がったことによる「多様化」だと加藤さんは付言していて、
ボクは妙に納得してしまった。
また「団塊世代」の就農(田舎暮らし)にある傾向があるという。
それは地方出身者は定年後も田舎には戻らず、逆に都会生まれの都会育ちの人のほうが
地方に移り住むケースが目立つという。
そうか、それで合点がいった。
ボクは東北の田舎出身だ。だからセカンドライフにおいて話題の「田舎暮らし」に、いまひとつ
興味がもてなかったわけだ。
もうひとつ。決して「田舎暮らし」に向かない人がいるという。
それは別な機会(早稲田エクステンション )で、作家の立松和平さんが言っていたこと。
「都会の人間関係に疲れたから田舎に行きたいと考える人」。
なぜなら「人間関係は、都会より田舎のほうが数倍濃密だから」だそうだ。