現在 、ベトナム北部に住むチアン族(チワン族とも発音します)あるいは中国北西部や南部山岳地帯に住むチアン族の一部には、日本の風習に良く似た祝い事の風習が残ってます。年間通してみると新年祭、初穂祭、収穫祭です。ですが、これよりも子供の誕生にまつわる行事に特色があります。


 夫婦に子供が誕生すると、七日目に子供に命名します。これは日本の風習とまったく同じで違和感が有りません。その子のために白い鶏をさばき、祝いの膳に盛られます。


 チアン族は、自分たちの伝統を記載した白い巻物、場合によっては羊皮紙を使った儀式を行ないます。特に大地を清める儀式は彼らの特色でもあります。特定の神をあらわす訳でないのも日本の神道に通じます。


 彼らの儀式を司る長(おさ)は、太鼓や民族楽器の鳴り響く中、次の様な祈りの言葉を唱えたでしょう。『神よ、見守り給え。あなたは我々の供物がまがい物でないことを知り、子孫によって変えられず、古の昔からこの今に至るまで、昨年と同じように守られてきたことを知るでしょう。この場で我々は掟を果たします。見守りたまえ祓いたまえ』