第二代瑠璃明王(在位前19~後18)

瑠璃明王が即位した。王は諱(いみな)を類利といい、朱蒙の長男で、王母は礼氏である。

昔朱蒙が扶余にいたとき、礼氏の娘を娶って娠らせた。国にいられず南方に逃れた。旅立った後子供が生まれた。この子の名が類利である。

亡命するとき、私につぎのようにいわれれた。『おまえがもし男の子を生んだならば、つぎのように言いなさい。[私があるものを残していきます。それは七稜の石の上松の下にしまってあります。もし、それをその子が見付け出すことが出来れば、その子こそわが子です。]』

 やがて、類利は大きくなり、ある事件をきっかけで母よりこの話を聞いて、山や谷にこれを探し求めましたが、得ることが出来ず、くたびれ果てて家に帰った。

 ある朝家にいると、柱の礎石のあたりから声の様なものが聞こえてきたので、それをたよりに行き、礎石の角を数えてみると七稜であった。もしやと思いその松の柱の下を探して、断剣の一部を得た。そこでこれを持って三人の友と都に行き、王に会ってこの断剣を差し出した。王は自分が持っている断剣を取り出し、これと合わせると、つながって一つの剣となった。王はこれを悦び、類利を太子に立てた。このときになって王位を継いだ。三国史記より