今から5000年前ギリシャ文明より古い時代に、地中海に浮かぶ島クレタ島にミノア文明が起こりました。その国は多神教の国でそして線文字A,線文字Bを使用していました。


 クレタ島のミノス王は海神(元は牛神といわれていた)ポセイドンから後で返す約束で、美しい白い雄牛(体の模様に★(星印))を借りました。

しかし、雄牛の美しい姿に心を奪われた王は、ポセイドンとの約束を破り、雄牛を隠します。代りに星のない模様の似た牛を返します。

これを知ったポセイドンは怒り、ミノス王の妻パシパエに呪いをかけます。

妃は白い雄牛に性欲の炎を燃やし、とうとう罠としてしかけられた雄牛の張りぼての中へ身を任せます。その夜妊娠したパシパエは10月10日後『ミノタウロス』を産むこととなりました。

『牛頭人身』のミノタウロスは、成長するにつれて乱暴になり王は城(迷宮)に閉じ込めたのです。ミノタウロスは人を恨み、食べ物として人の子を欲しがりました。ミノス王はダイダロスに命じてギリシャ(当時植民地であつた)から9年毎に『7人の少年と7人の少女』を送らせ食べさせていました。

困ったミノス王はついに、3度目の生け贄に密かにアテナイの英雄テセウスを混じり込ませ、この城(迷宮)に導きました。ミノタウロスは暗殺され、テセウスはミノス王の娘アリアドネからもらった糸玉により、糸を繰り出しながら城の中を進んだため、帰り道は無事脱出することができました。

 多くの神話に登場する牛神は人類最古の動物神です。その理由は牛が最初の家畜となったからにほかなりません。生活に豊さをもたらした牛は牛神となって、『七』を祀るシュメール文明の神話と出会い、7人の少年と7人の少女の話が創作され、このミノタウロスの神話となったと思います。