歌舞伎18番の一つに『鳴神上人』というのがあるかと思いますが

鳴る神はかと思えば、竜神でした。この歌舞伎ほど日本の古代

の神々の世界を現している説話はありません。

 ナルガミの由来はなんでしょうか。こんな説があります。

ナルグガヌ右矢印ナルガム右矢印ナルカム右矢印ナルカミ(鳴神)

これは古代インドの言葉に語源を求めた説(川崎真治)です。

 更に、ナルガム右矢印ナーガム右矢印ナーガ(竜)インドの竜又は蛇のことです。

話の筋は、長い間雨が降らなくて、農民たちが困りはてていました。

そこで、雲のたえま姫が鳴神上人のもとへのぼり、上人を誘惑しようとしました。  理由は鳴神上人が降雨を司る竜神ナーガの化身だったからでした。つまり、ナーガと云っても竜神であり、ナル・カミと云っても竜神であることを、古代の日本人も歌舞伎の作者も知った上でこの説話を書いていたと私は思います。

 毎年5月5日には埼玉県行田市のさきたま古墳群にて、『火祭り』があります。

故事に従い、500本の松明と『コノハナサクヤ姫』の産屋(ウブヤ)を焼く説話の再現があります。