きくよの ちりょうをしてから しらこの クスリと せいかつ しじが きいたのか きくよは すっかり げんきに なった ちちおやの すがわらの なにがしから おおくの れいの しなが とどいていた しらこが きんせんを うけとらなかった せいか こんかいは おおくのこめと あさや もめんの たんもの それに しっかりと やねのついた ゆかがついた たてものが きふされた かんそで ただの ひろま だけの たてものだが おおくの びょうにんを みるのには つかいやすい たてもの だった
すべて しらこが たのんだ ものだった
「みてくれよりも じょうぶで つかいやすく しゅうりの しやすいものを たのみます」
と いう ねがいを かなえた たてものであった すがわらの なにがしは せけんへの みえもあり みためのよい たてものを おくりたかったが
「やまいを いやすのは くつろげるのが いちばん ごうかな ものでは ここの ものたちは いしゅくして くつろげません それでは なおるやまいも なおりません」
と いう しらこの ことばに
「なるほどのー そういうものか」
と しょうだくした
ちちおやが きふした たてものの おかげで きくよは しらこのもとを おとずれる りいゆうが できた よほどのことが なければ うきょうの ひんみんがいに きぞくの むすめが くることは ない が ちちの きふした しんりょうじょ の みまい で あれば めいもくが たつ はじめて おとずれたとき きくよの おどろきは はかりしれず ゆめで うなされ いえの ものたちを おどろかせた
「もう いっては なりません」
と ははに いわれても きくよは ひんぱんに かよい いつしか とまれのも あたりまえに なった
「くらくなっては ぶっそうです あかるくなってから かえります」
と いうのが きくよの いいわけだが じじつ みやこ ぜんたいで わかいむすめが おかされる じけんが おおく おきていた うわさによれば おそっているのは どこぞの きぞくに したがう あくどうたち との はなしが あったが しょうこは ない しらこの もとにも おかされ けがをした むすめが つれてこられた よる きゅうに おそわれ めかくしをされ どこぞの たてものに つれこまれ めかくしを したまま おかされた おかされながら なわで しばられ からだを ぶたれ たり なにか あついものを たらされた ふくすうの ものに さんざん いたぶられ みちばたに ほうりだされ かいほう された このような むすめが しらこの もとに くることが このごろ ふえている
「よる であるくのは まこと おそろしゅう ございます だれぞ あくとうを たいじして いただきたい ものですね」
きくよの ことばを きいて
(たいじか・・・)
しらこは こころに わきおこる なにかを かんじている