まず、間違えてはいけないのは、あくまで短答対策の基本はインプットテキストにあるということです。(択一六法など含む)
何故なら、よくある「短答過去問だけで大丈夫」という言葉は過去問を通して周辺知識含めてインプットをする、というのが正しい理解なのですが、合格者の言葉はある意味親切ではないので勘違いしてしまう人も多いでしょう。
過去問を5周もしたのに点数が上がらない方などは要注意です。
私の友人の友人が予備試験に合格した時は、むしろ分からない事があったら分かるまで先に行かない方法で勉強していたそうです。(伊藤真先生の「十のあやふやな知識より一の確かな知識」ですね、まさに)
巷では兎に角早くテキストを一周することが推奨されていますが、それは初回の話で、最初は結局分からないことだらけだし、行政法やって憲法が分かるとか、体系的な理解が必要になるので、まずは一周しましょうという意味です。
本当に予備試験の勉強法で出てくる言葉は怖いです。正確に理解しないと。
そのうえで、肢別本と過去問どちらがいいのかと言えば、
間違いなく過去問でしょうね、
逆に肢別本にもメリットはあると思いますが、最初に選択するものでないでしょう。
そもそも、予備試験論文対策として短文事例問題集が重宝される理由は、まず、過去問の蓄積が少なくて論点を網羅できないことや、少し捻りが効いていて難しいので、いきなりの取り組みには向かないことから短文事例問題などをやります。
その点、短答については、まず基本的に解法が難しすぎて解けないという問題はほぼ無いですし、ましてや範囲を網羅する十分な蓄積量があります。
当然、多肢問題なども過去問で慣れることが出来ます。
なので、短答過去問で合格に必要なスキルはすべて手に入るので過去問をやった方がいいという、至極当然の結論になるわけです。
強いて肢別本を最初から選ぶとすれば、アプリが出てるので短答対策はスキマでするしかない人ですかね。
ただ、これは冒頭の申し上げた通り、分からない問題が出て来た時に結局スキマでやってると深掘り出来ないんですよね。(時間的にも物理的にも)つまり効果は半減します。
しかも、スマホやタブレットの画面を集中して見続けるのはやはり辛いですね。心理的にも身体的にも。
他のブログや合格体験記で見たんですが、やはりウォーミングアップ程度に皆さん使ってるようです。
アプリをメインというのはあまり見ないですね。
ちなみに加藤ゼミナールでは2023年の最新版辰巳法律研究所のパーフェクトを10月ごろに特別価格で販売して問題数を加藤先生が必要な数まで絞ってくれるそうです。
一応任意での購入で、最小限の対策としては一科目10問程度の短答過去問でアウトプット方法を習得して、後はインプットというのが合格パックのスタンダードとして組み込まれています。
自分は時間がないので短答過去問までやり込むのは半分まで絞り込んでくれたとしても厳しいと思いますので購入しない予定です。