合気道の基本技のうち、二教・三教・四教には痛みが伴う。

(「痛み」という表現が気弱だからと「刺激」と言い換える先生に習ったことがあるので、以下「刺激」と言い換えます。)


刺激に対する考え方は先生方により結構異なるようで、ある先生は「相手を強くするため、相手の様子を見ながら徐々に刺激する」て人もいれば、「(刺激で相手を倒すなんてレベルが低いから、)なるべく刺激はしない」という先生にも会ったことがある。


それぞれ理由のあることで、そこに優劣は無いものの、個人的には1度は前者を体験すべきだと思ってる。

自分が相手に対して、どんな痛みを与えているか?は少なくとも知ってる必要があると思うからだ。


さて、合気道の稽古というものは、基本的に先生の示す手本を真似て、やってみるカタチで行われる。

したがって、どんなに刺激を嫌がっても、稽古をする上では刺激から逃げられない。


相手が悪意をもって刺激してきたら、その拷問を甘んじて受けざるを得ない。


たまに「誰それをヒイヒイ言わせるほど刺激してやった!(だから俺は彼より優れている!)」と笑いながら自慢する人が居るが。

自分の実力を自慢しているつもりなんだろうけど、実は「自分はゲスです。」と言いふらしてるのと変わらないんじゃないか?と私は思う。


他山の石としたい。