『赤い涙』暮れなずむ空の憂いに何故か寂寞の思いが込み上げる暮れ落ちる空の寂寥感が見えるように落ちゆく刹那の感情がこみ上げてくる意味もなく寂しさが募る心の浮遊思考を研ぎ澄ませても何ら浮かばない言葉とは...何故に懐かしく何故に悲しい悲哀のなかでさまよう情感のうごき空は...とうとう暮れ落ちてゆく遠い山並みは薄闇に溶けてゆく藍色に染められ闇にのまれてゆく運命あぁ…薄闇が降りてきたもうすぐ...もうすぐ...落ちてくる空を染める涙の色は赤い涙を流すのか