暮れなずむ空の憂いに


何故か寂寞の思いが


込み上げる


暮れ落ちる空の寂寥感が


見えるように


落ちゆく刹那の感情が


こみ上げてくる


意味もなく寂しさが


募る心の浮遊


思考を研ぎ澄ませても


何ら浮かばない言葉とは...


何故に懐かしく


何故に悲しい


悲哀のなかでさまよう


情感のうごき


空は...


とうとう暮れ落ちてゆく


遠い山並みは


薄闇に溶けてゆく


藍色に染められ


闇にのまれてゆく運命


あぁ…


薄闇が降りてきた


もうすぐ...


もうすぐ...


落ちてくる


空を染める涙の色は


赤い涙を流すのか