春を抱き走り出した


真夜中の春の嵐は


予想をはるかに超えた


雨量だった


阪大campusに向い


一気に走る


行き交う人は…


おはよう と


笑顔を置いてゆく


鶯が鳴き…


鳥たちが戯れ…


空には浮雲がフワリ…


すぐに大きくなって


入道雲に変わりゆく


雨をたっぷり含んだ雲は


どこかの街に


雨を落とし


春の憂いを


置いてくる…。